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漢方健康日記 第268回 「更年期後の病気の予防」のお話

実際の放送と内容が異なる場合もございます。
漢方健康日記』更年期後 2019年 3月13日

アナ: 漢方健康日記。このコーナー は漢方を通じて皆様の健康に奉仕する 長崎中医薬研究会が お送りします。普段の食生活や 日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な 暮らしの お手伝いをしようというものです。今日は 長崎市 西山の山中薬局 山中みちよさんにお話しを 伺います。今日はどのような お話しでしょうか?

山中: 今日は、更年期以降に出やすい症状、高血圧、高脂血症、骨粗鬆症 などから遠ざかるお話をしたいと思います。
    
アナ: はい〜 そんな病気は 体質とか 老化によるもので 避けられないものと思っていま
    したが・・・予防できるのでしょうか?
    
山中: 中医学の先生のお話しによると「更年期に入る前から 漢方薬で身体を整えておくと 
    ゆるやかな下り坂で 更年期や老年期を迎えることができますよ」と言っておられます。

アナ: それは うれしいことです。もう少し くわしく聞かせてください。 

山中: 閉経とともに、女性ホルモンが急激に減ることが 老化の 大きな原因の一つです。
    それまで女性の身体と 健康をささえていた いろんな酵素やヒアルロン酸、
    コラーゲンなどの細胞間物質も減って、血管や組織が 固くもろくなってきます。 

アナ: 女性は、閉経に伴って、このような状態になるということですが
    男性でも同じようなことが おきてくるのでしょうか?

山中: 男性も同様ですが、女性ほど 急ではないようです。 
    一般的に、男性の更年期障害は、直接の原因は
    テストステロンが 加齢に伴って低下すること。その症状は、おおまかにいうと
    一つめが 性欲の低下や ED(勃起障害)です。二つめは「精神・心理症状」で、
    抑うつ感や、落胆、不安、疲労感、記憶力や集中力の低下など。
    三つ目めは身体症状です。女性と同じく 発汗やほてり、睡眠障害、関節・筋肉
    関連の症状が 出てきます。
     厄介なのは、ある症状が 別の症状を助長したり、根本原因であるテストステロンの
    低下を進行させることです。
    始まって 緩やかに 低下が続くので 症状の現れ方も緩やかですが、60代、70代前半になると定年など環境の変化も影響するのでしょうか、不眠やイライラや 鬱症など
    精神的な症状を伴う方もいらっしゃいます。また、テストステロンの低下が、抑うつ感     
    につながる一方、抑うつ状態にあると テストステロンが低下します。

アナ: すると ホルモンの低下は 女性の方が急なのですね。漢方ではどう考えるのでしょ  
    うか?
山中: 中医学の考え方では、老化のスピードは 男性は8の倍数で節目 ふしめを迎えます。8の7倍で 56歳、 8の8倍で64歳、 など。
    女性は7の倍数で節目ふしめ を迎えます。7の7倍で閉経 など。
    というように 男性より 少しサイクルが早めです。
    また中医学では 老化は「腎」と深く関わっているとみています。ここでいう 腎には
    生命を維持していく機能があり、成長、発育、生殖、老化に深く関わっていると考えま
    す。 また、骨、骨髄、脳も腎が主り、この 腎が 弱くなっている状態を「腎虚」と
いいます。つまり 老化=腎虚 です。

アナ: 先ほどの腎虚の症状を できるだけ 先送りにするのに 何か方法があります
    でしょうか?
   
山中: まず、「バランスのよい食生活と 規則正しい生活を送ること」。
    また ホルモンが分泌される所である、脳、副腎などは ストレスに左右されやすい所  
    です。 ストレスとの上手な お付き合いも大切です。

アナ: どんな 漢方薬がいいのでしょう?

山中: 骨の場合には、骨を形成するのに、女性ホルモン以外に、甲状腺、副甲状腺、腎臓など       
    が深く関わっています。漢方では 肝と腎と考えます。骨粗鬆症の予防、治療には
    肝と腎を強くする逍遥顆粒などと、杞菊地黄丸,参馬補腎丸などの、体質にあった腎を  
    補う補腎薬を 選びます
    また 高脂血症の場合には、不要な水分と老廃物がたまらないように 
    冠元顆粒、温胆湯、晶三仙、三爽茶などがいいでしょう。
    高血圧の場合には、体質にあった漢方薬と 冠元顆粒を合わせます。
    そして根本に腎虚がありますので「精」とか「血」を補うことも大切です。精を補うの   
    に 忘れてならないのは 亀鹿仙でしょう。不老長寿薬として 昔からあがめられて
    きました。
    更年期は 人生の曲がり角ととらえ、老年期を新しい人生の始まりとして前向きに先手   
    先手で いきたいものです。

アナ: 漢方で更年期を上手に乗り越えるだけでなく、老年期も前向きに迎えられる希望が
    わいてきました。
    有難うございました。次回は、3月27日水曜日 担当は長崎市 小ヶ倉町
    小ヶ倉薬品 円入 としのりさんです。
    健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
    詳しくは、長崎中医薬研究会のホームページをご覧下さい。
    このコーナーは 長崎中医薬研究会がお送りしました。
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