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漢方健康日記 第293回 「長生きと老化予防について」のお話


実際の放送とは違いがある場合があります
2017年12月27日 山中

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市 西山の山中薬局山中みちよさんにお話を伺います。今日はどのようなお話でしょうか?

山中:今日は 長生きと 老化予防 についてお話をしようと思います。

アナ:日本は世界の長寿ランクでもトップ をいってますね。
  
山中:はい、日本には今、100歳以上の方が 6万5000人くらいいらっしゃいます。そして平成27年の日本人の平均寿命は男性が80.79歳, 女性が87.05歳で、ともに
   過去最高を更新しています。

アナ:戦前の日本人の平均寿命は50歳に届いていなかったのでしょう。

山中:はい、今は、ペニシリンをはじめとする抗生物質の登場と医療環境の充実により、日本人の寿命は 30年以上のびたことになります。現在までのところ、この平均寿命が少しずつ、最長 寿命に近づきつつあるといえます。しかし、少し視点を変えてみると、半分くらいの人が何らかの病気になって亡くなっていることになります。2017年 日本人死因をみますと・・・、
   1位悪性腫瘍、2位心疾患で、3位は、脳血管障害を追い抜いて肺炎となっているのです。抗生物質があって、医療技術がすすんでいるのだから、感染症など怖くないはずなのですが、事実は少し違うのです。平均寿命がのびた結果、老人が飛躍的に増えました。その老人だけをみますと、その死因の第一は感染症なのです。老人が感染症にかかりやすいのは、感染症に対する 免疫機能が低下しているからです。歳をとるに従い、免疫機能は低下し、40歳台でピークの半分、70歳台では10%に低下する人もいます。この免疫機能の低下は、典型的な「見えない老化」の一つなのです。

アナ 免疫力を低下しないようにすることは、長生きには、大事なことですね。
                  
山中:そうですね。老人の場合、高血圧、糖尿病、その他いろいろ、複数の病気にかかっていることが多く それは体のいろいろな臓器が 見えない老化を基盤として
   いろいろな病気を起こしやすい状況になっているからです。

アナ:どうしたらいいのでしょう?

山中:一言でいうと、老年期に入る前から、生命エネルギーの源「腎精」を補って
   貯金することです。更年期を通り越し 老年になってからではおそいのです。
 
 アナ: その 生命エネルギーの源「腎精」って 何でしょうか?
   
山中:中医学の五行説では、内臓を考える時、肝・心・脾・肺・腎の5つに分けて考えます。その中で、「腎」は最も大切な臓器で、広く 生殖や成長・発育・老化・ホルモンの分泌、免疫系などの機能を併せ持つ ”生命の源”があり、これを「腎精」と言います。 
   腎の主な働きは、生命を維持するエネルギー源である「腎精」を蓄えて、体内の水分をコントロールしながらの排尿作用、骨髄に働きかけて 造血機能をコントロールする作用、酸素を体内に深く吸い込む作用、骨歯、脳、髪などの成長、耳や尿道、肛門の機能維持など、これらのことを 他の臓器と話し合いながら、自分の仕事をしています。

アナ:腎って 感がよくて はたらき者ですね。
   
山中:そうですね。このように「腎」は身体全体の健康と深く関わっています。そして
   腎に蓄える腎精が不足して 機能が衰えてくると、さまざまな不調や老化現象が
   おきてきます。
   また、腎が弱くなると、他の臓器にも影響するため、身体の免疫力や回復力が低下してしまうこともあります。
   見方を変えると 体の不調が腎の状態を教えてくれる ことにもなります。
   腎の精は、年をとると、自然に減っていくので、自分の年齢や、身体の状態を
   チェックしながら積極的に養生すること、そして大元である腎精を補うといわれているものを食べることです。たとえば スッポンや亀の甲羅、鹿の角などと、腎を補う生薬を組み合わせた 健康食品の亀鹿仙などは 効果的です。
   腎を健やかに保つことは、老化予防の第一歩であり、免疫力を高めることにもつながり、身体全体の力を高めることにもなります。

アナ:他に 漢方薬などでは どんなものがいいのでしょう?

山中:漢方薬で 腎を補う時、その方の体質によって使い分けが必要です。また、食養生で、クコの実、松の実、山芋、キクラゲ、海藻類 などを意識してふだんから食卓にあげるといいでしょう。こういう物を 時々 食べていると おいしくて 
   老化予防の手助け にもなります。どうぞ お試し下さい。
   詳しくは、パンダマークが目印の長崎中医薬研究会の会員店にご相談下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

アナ:ありがとうございました。次回の放送は 来年の 1月10日(第2水曜日) 
   長崎市 小ヶ倉町 小ヶ倉薬品・円入利徳さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   お問い合わせは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。 
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