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漢方健康日記 第283回 「男性不妊」について


漢方健康日記原稿7月26日
実際の放送とは異なる場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は 長与町の龍虎堂薬局、夏苅和子さんにお話を伺います。さて、今日はどのようなお話でしょうか?

夏苅:はい、今日は「男性不妊」についてお話をしたいと思います。最近、マスコミでも話題になり、不妊の約半数に「男性側の問題」があることがようやく認識されてきました。漢方での対応はもちろんですが、ご自分でも改善のために出来る事がありますのでそれをお話ししたいと思います。
 
アナ:男性側にも問題があるとは聞いていましたが半数とは…。でも、自分でも出来る事があれば嬉しいですね。では、どんな所に問題があるんでしょうか?

夏苅:それは、精子が「いつ」「どこで」造られ、どのように「保存」されているかを理解すると自ずと解決法はわかります。一つは女性の高齢化に伴って男性も高齢化しており、加齢に伴う腎の機能低下が精子力の低下に繋がっています。その上、偏食や生活習慣の悪化が精子に悪影響を及ぼしています。男性不妊の9割は精子を作る機能に問題がある「造精機能障害」で、その7割が原因不明といわれています。

アナ:7割が原因不明なんですか。原因不明でも対応出来るのですか?

夏苅:はい。中医学では原因がわからなくても症状を分析して体質を見極め、偏りを整えて正常に戻していく事が出来ます。では、精子の「いつ」「どこで」というお話しをしましょう。精子は夜寝ている間に精巣で70日間かけて造られ、精巣上皮で10〜20日の間に精子の活動性を習得し射精されます。つまり、健康な精子を沢山造るためには、精子の材料になる亜鉛などを含んだミネラルをバランスよく摂る事。精子を造る指令である男性ホルモンが十分分泌されている事。精子を造るためのホルモンは深夜11~2時が一番分泌が多いとされていますから、遅くとも日付が変わる前には寝て欲しいですね。そして製造時間である睡眠をしっかりとる事です。
アナ:材料と指令と睡眠でいいのなら簡単そうですね。でも、仕事で遅くなるとどうしても寝る時間が遅くなる方は多いと思いますが、何か方法はありませんか?
夏苅:そうですね。睡眠はいろいろな身体の不調を回復させるための大事な方法の一つです。まず睡眠の質を良くする事ですね。寝つきがいい事、グッスリ眠れる事も大切です。眠りが浅かったり怖い夢をよく見る方はご相談下さい。男性不妊で一番辛いのが「ストレスタイプ」ですね。常に緊張を強いられる社会ではプロラクチンの分泌が高まります。女性でも高プロラクチン血症になると卵胞の発育や排卵が阻害されて妊娠しにくくなるように、男性も性欲がなくなったり様々な性機能が低下します。この場合はストレスを和らげる疎肝という方法で開気丸や逍遥丸、温胆湯などを体質に合わせて飲んで頂くと改善します。

アナ:個人差はあるんでしょうが、ストレスで性機能が低下する事があるんですね。

夏苅:はい、ストレスが一番大きな問題かもしれません。一つ一つは小さくても、幾つも抱えていると心身には大きなストレスになりますから。次は「保存」場所である精巣の温度です。精子の適温は34℃といわれています。そのために製造と保管場所は体外に準備されています。最近は激辛が好き、肉好きで野菜嫌いなどで体温の高い男性が増えていて、精液量が減って濃く固くなっています。デスクワークや運転などで長時間座る仕事だと精子にとっては暑くて厳しい環境に長時間曝されるので、ますます弱ってしまいます。瀉火補腎丸で熱をさましましょう。辛いものは控えて熱をさます緑の濃い野菜をしっかり摂る事、精子を養うミネラル、つまり海草や貝類を毎日摂って下さい。反対に冷えて下痢しやすい方は精力もなく、液量は多いのですが薄くて精子も元気がありません。参馬補腎丸でお腹を温めながら精子の質を高めましょう。身体もシャキッとしますよ。

アナ: では、早く寝て野菜や海藻などをしっかり食べる事で体質改善になるんですね?

夏苅:そうですね。以前、30台の男性で、厳しい会社にいた方でストレスのために足の親指が巻き爪になり血が出て歩くのも痛い、イライラが強く帰宅後はゲームに熱中して「ご飯よ」と声をかけでも怒鳴る方がいました。もちろん性欲も全くない、と奥様が泣いていました。そんな方でも温胆湯という漢方薬でイライラはなくなり、ほてりを改善する瀉火補腎丸を併用する事でとても優しくなり夫婦仲良くなったと喜んでおられます。漢方薬は体質に合わせて一人一人対応が違いますので、詳しくはお近くのパンダのマークの長崎中医薬研究会の会員店へご相談下さい。
アナ:ありがとうございました。次回は8月9日水曜日、担当は元船町の藤村薬局藤村智代さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。詳しくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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