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漢方健康日記 第250回 「目のトラブル」について

『漢方健康日記』原稿2016年1月27日
実際の放送とは違う場合があります

アナ: 漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。今日の担当は西彼長与町の龍虎堂薬局 夏苅竜子(なつかりりょうこ)さんです。宜しくお願いします。さて、今日はどんなお話しでしょうか?

夏苅: 今日は「目のトラブル」についてお話ししたいと思います。

アナ: 疲れ目とかかすみ目、これからの季節、花粉症で目がかゆい…なんて方もいらっしゃると思いますが…

夏苅: 目の不調で悩んでいる方は少なくありません。中国の古い医学書には「五臓六腑の精気が目に集まることで見える。」と書かれています。
しかし、現代人はテレビやパソコン、スマートフォンや運転など一日中目を酷使していて、昔に比べて目のトラブルが起きやすい環境にあります。今日はよく見られる目の不調を4つに分けてご紹介します。 
まず1つ目は【疲れ目やかすみ目】です。目の使い過ぎや加齢によるもので、エネルギーや血液の消耗・不足から目に栄養が行き届かなくなった結果として症状が現れます。
そのほか、目がショボショボしたり視力の低下や飛蚊症、老眼なども同じ原因です。

アナ: なるほど、栄養が足りてないよ〜という信号なんですね。こんな時はどうしたらよいのでしょうか?

夏苅: モノ不足ですから意識して目を休めることは言うまでもありませんが、それだけでは気血不足は解消されません。他にも疲れやすいとかだるい…といった全身症状を伴うことも多いですから、漢方薬や食養生で意識的に気血を増やすことが重要になってきます。
緑の濃い野菜や赤みのお肉、くこの実やレーズン、なつめなどで気血を補う事。漢方薬では飲む目薬といわれる「杞菊地黄丸」や女性なら「婦宝当帰膠」もオススメです。

アナ: 「飲む目薬」ですか…。婦宝当帰膠は冷え症や貧血などにもいいんですよね。

夏苅: そうです。漢方では「異病同治(いびょうどうち)」という考え方があって、目の疲れでも冷え症でも原因が「血液不足」であれば、一つのお薬でそれらの不調が一緒に良くなっていきます。
2つ目は【ドライアイ】です。一般的には長時間のPC作業やコンタクト、エアコンなどが原因と言われていますが、同じ環境でも症状が出る方、出ない方さまざまです…。
漢方では「目を潤す力が無い」のは陰虚=体液不足の体質から来ていると考えます。目だけではなく、肌やのどの乾燥感や便秘・コロコロ便など他の部位の乾燥がみられることもよくあります。こういった症状を伴う方は、ぜひ身体の中から潤す力をつける事を考えて頂きたいなーと思います。特にオススメなのが蝋にくるまれた昔ながらの「杞菊地黄丸」です。

アナ: 変わった形ですね〜。蝋でくるまれた3cmくらいの丸い容器の中に大きな球状のお薬が入ってるんですね。

夏苅:はい。杞菊地黄丸は先ほどもお話しした「飲む目薬」で、顆粒と粒、蝋丸の3種類があります。生薬を粉にして蜂蜜で丸められた蝋丸タイプのものは即効性があって、「飲んで1時間もしないうちに目の前の霧が晴れたみたいにクリアに見えるようになった!」と喜ばれたこともありました。

アナ:さて続いては?

夏苅: 3つ目は【目の奥が痛くなる】タイプです。眼球の奥は毛細血管が集まっているのですが、目の使い過ぎで気血が消耗したり、緊張で血管が収縮すると、目の奥の血流が悪くなって目の痛みや圧迫感、頭痛・肩こりなどが出てきます。
ストレスを緩めるといいので、お仕事中にはハーブティーなどを。日頃の食事はセロリや春菊など香りの良い野菜や柑橘類など酸味のものを意識して摂って下さい。
ストレスを和らげる逍遥丸や血行をよくする冠元顆粒を飲んで頂くと、目の痛みだけではなく、イライラや頭痛・肩こりなども一緒に改善出来ます。

アナ: 先ほどの「異病同治」というものですね。さまざまな不調が一緒に治っていくのが漢方の良いところなんですね。

夏苅:そうなんです!最後は【目の充血やかゆみ、アレルギー性の結膜炎】です。
目と深く関係している「肝」の経絡に熱がこもって、炎症状態になっていることが原因です。黄色い目やになどもよくみられます。肝経に熱がこもると、イライラしやすかったり、血圧の上昇、頭痛や睡眠障害などを伴うこともあります。

アナ: 目の充血とイライラや頭痛などが関係することがあるとは思わないですよね。

夏苅: そうですね。一見、関係ないと思われる症状でも漢方的に分析すると、同じ体質から起きていることってよくあるんですよ。
こんな時には身体の熱を消す瀉火利湿顆粒がオススメです。これからシーズンに入る花粉症の目や皮膚のかゆみも同じように考えます。
辛い食べ物は火に油を注ぎますので厳禁です。身体の熱を冷ます緑の濃い野菜や緑茶・ミントティー、中国では目の熱を取る菊花茶もよく飲まれています。

アナ:最後に、目を守るうえで養生法を教えて下さい。

夏苅: 使いすぎずに休めること、目の周りのツボを押したり、眼球を上下左右にぐるぐる動かしたり、ホットタオルで温めて血流を良くすることで目の不調を軽減することが出来ます。
目は大切な感覚器ですし、目の不調が身体の不調にもつながります。気になる方は早めに長崎中医薬研究会のお店でご相談下さい!

アナ: ありがとうございました。次回の放送は2月10日(第2水曜) 長崎市元船町、藤村薬局本店・藤村智代さんのアレルギーのお話です。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
http://nagasaki-panda.com/
http://chuiyaku.or.jp/shoplist/shop_nagasaki
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