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漢方健康日記 第239回 「子宝相談」について
『漢方健康日記』原稿8月12日
実際の放送とは違う場合があります
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:今回は妊娠しやすい体づくりのお話です。
まず今日排卵する卵子っていつ作られたのでしょうか?
女の子が胎児の間に作られています。赤ちゃんとして生まれた時、既に卵巣には一生分の原始卵胞(冬眠している卵子)を持ってるんです。今お母さんが女の子を妊娠されてるとしたらその女の子の卵巣の中にはお孫さんの元となる卵子が用意されてるということなんです。

アナ:そんな前から作られてるとは驚きですね。

円入:作られる卵子の数ですが、お母さんのお腹の中にいる胎児期6ヶ月の時、700万個作られます。この時をピークとして生まれた時点で200万個になり、思春期には20〜40万個程度に減ります。
    20代だと1個の卵子が排卵するのに、約1,000個の卵子から選ばれます。
排卵に至らなかった残りの約999個はアポトーシスにより細胞が死滅して閉鎖卵胞となり消えて無くなってしまいます。
30歳台だと約500個、35歳台で約100個、40歳台では約10個から1個の排卵する卵子が選ばれることになります。
    
アナ:1個の卵子が排卵するのにそんなに多くの数の卵子から選ばれていたんですね。

円入:年齢と共に卵巣の中の卵子の数は減って行きます。卵巣機能も低下して行きます。
歳を重ねる毎に、卵子の数が減り妊娠確率が減るので、卵子の数は少なくても質の良い妊娠力の高い卵子へと
育つことがとても重要となってきます。
漢方では、ホルモン、卵巣などの生殖機能を司る所を腎と考えます。卵巣機能が低下して行くことは、その腎が虚していると考えます。
漢方では、この腎虚の状態を改善する補腎薬で卵子の成熟度を高めて受精・着床・出産まで順調に育つよう妊娠力を上げるお手伝いをします。使用する補腎薬はその方の体質により異なりますが、杞菊地黄丸、参茸椎補血丸、鼈や亀の甲羅を数日煎じた物などが多く使われるようです。

アナ:それでは卵子の質を高める準備期間はどのくらい必要なんでしょうか?

円入:卵子の質を高める準備期間は卵子の成長期間に相当します。
排卵されるまでの成長期間はどのくらいでしょう?
生理開始から平均14日目に排卵されますので14日間のように思えますが、原始卵胞から卵子への成長には実はなんと180日かかるんだそうです。
今日が排卵日とすると、約半年後に排卵する卵子は今日から成長を始めるということなんです。
卵子の成長には180日かかるので質の良い卵子を作る妊娠しやすい体づくりのための準備期間には最低半年が必要と言うことなんです。

アナ:不妊というと女性の側にばかり目が向けられますが、男性の方はどうなのでしょう?

円入:はい、今では不妊の原因の半分は男性側にもあると言われています。
   男性の精子が減少しているという報告は数多くあります。漢方では精子が作られる精巣は腎と深い関係があると考えられています。
   腎には生命力の源である腎の精が貯蔵されている場所です。甘い物の食べ過ぎ、過剰なストレス、睡眠不足タバコの吸いすぎ、お酒の飲みすぎなどで腎精が消耗されます。腎の精は夜の11時から深夜2時位の睡眠中に補充されるといわれます。漢方では腎の精の不足を補うことをします。使用する補腎薬はその方の体質により異なりますが、精子の原料である亜鉛が多く含まれる食用蟻、海の馬と書いてカイバと言われる竜の落とし子が含まれる参馬補腎丸、鼈や亀の甲羅を数日、煎じた物が多く使われるようです。お酒の飲みすぎは湿熱を生みます。男性の腎は熱を嫌うので、湿熱を冷ますのに、シャ火利湿顆粒などが使われます。

アナ:生活上の注意点とかあるのでしょうか?

円入:男性側ですが、電磁波で精子が減るという報告があります。携帯電話をズボンのポケットに長時間入れっぱなしにしたりとか、ノートパソコンを膝の上で長時間の使用はお気をつけて下さい。
下着もピッチリしたボクサーパンツやピチピチジーンズなどは避けて、風通しが良いものが良いです。
女性側ですが、1年のうちで7,8,9月の妊娠率が最も低いそうです。冷たい飲食物で胃腸を冷やすことが関係していると思われます。ぜひ体内の冷えにはご注意下さい。
漢方薬は体質よって異なりますので 詳しくはお近くのパンダマークの店頭でご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は8月26日朱雀薬局 三宅涼子先生です。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。






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