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漢方健康日記 第214回 「水虫の養生」について


実際の放送とは違いがある場合があります。

『漢方健康日記』原稿7月24日

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は佐世保市浜田町のあいおい薬局山口圭子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

山口:今日は水虫の養生についてお話しようと思います。水虫は一年を通して感染、発症しますが、蒸し暑い梅雨時から夏にかけては水虫の症状が強く現れやすくなります。かつて、水虫は通気性のよくない革靴を長時間履く男性がかかるイメージがありましたが、最近ではファッションでブーツを履く若い女性が増えたことから、女性でも水虫にかかる人が増加傾向にあるようです。  

アナ:どうしてこの時期になると水虫が出やすくなるんでしょう?

山口:水虫はカビの一種「白癬菌」が足の指と指の間や足の裏の皮膚の一番外側の角質層に寄生することでおこる病気です。カビは湿気が多く温かい環境を好むため高温と多湿という条件が揃う日本の梅雨から夏にかけての気候は、水虫が活動するのには最高の季節なんです。一度治ったかのようにみえた水虫が再発するのも今の時期が多いですね。「白癬菌」が寄生する角質層は全身を覆っていますので、白癬菌による皮膚症状は体中のいろんな部位に発症します。発症する部位によって呼び方が変わり、主に足にできるものを「水虫」、頭にできるものを「しらくも」、体にできるものを「たむし」、股の部分にできるものを「いんきん」、爪の場合は「爪水虫」などといいます。
 
アナ:水虫って治りにくいと聞きますが、漢方で水虫対策ってあるんでしょうか?

山口: はい。漢方では「皮膚は臓腑の鏡」という言葉があり、水虫などの皮膚疾患も体内の不調を整えることで改善されると考えられています。
    水虫のタイプ別に対処法も違ってきます。大きく2つに分けられます。1つめは、ジュクジュクタイプ。食事の不摂生などで消化機能が低下すると、体の中に余分な水分や汚れ、過剰な熱がこもりやすくなってしまいます。そうするとかゆみが強く、指の間がジュクジュクしたり、赤くただれたり、小さな水疱が集まってできるといった「趾間型」「小水疱型」と呼ばれる水虫の症状が現れやすくなります。
このタイプの人は体内の余分な熱や湿気を取り除いて体をすっきりさせることが大切です。アルコールや油もの、甘いものの摂りすぎには注意しましょう。食材では緑茶や小豆、レタスや紫蘇など、漢方薬では瀉火利湿顆粒や五行草がお勧めです。

アナ:靴を履いていてかゆみが強いとつらいですよね。もう一つのタイプは?

山口:2つめはカサカサタイプ。このタイプの人は、体に潤いを与える血液や水分が不足している状態です。皮膚に栄養や水分が行き渡らないため、角化症といわれるかかとや足の裏がカサカサした水虫の症状がでやすくなります。 ほうれん草やブロッコリー、りんごやはちみつなどの潤いや血液を補う食材を取り入れましょう。漢方では温清飲、当帰飲子などがおすすめです。外用薬で華陀膏という塗り薬がありますが、これはどちらのタイプにも使えます。華陀膏は水虫だけでなく、ストッキングがひっかかるようなかかとのがさがさもツルツルになります。夏はサンダルの季節ですが、かかとが気になる方にもお勧めです。外用薬は症状が治まっても3か月程度を目安に根気よく使用してください。
   
アナ:水虫になりにくくするにはどうすればよいですか?

山口:免疫力を高め、細菌などに対する抵抗力を強くすることが大切です。普段から皮膚につやがない、疲れやすい、食欲がないなどの症状がある人は要注意です。衛益顆粒や補中丸、婦宝当帰膠などで体内のエネルギーや血液を充実させ免疫力の高い元気な体を作りましょう。十分な睡眠をとる、栄養バランスのとれた食事を規則正しく摂る、適度な運動を行う、ストレスをできるだけ溜めないなど健康状態を保つよう心がけましょう。

アナ:皮膚を健康に保つためにはまずは身体からですね。他に気を付けたほうがよいことはありますか?

山口:1日1回は必ず石鹸で足を丁寧に洗い、洗った後はすぐにしっかり乾かしましょう。靴はできれば毎日同じものを履かないようにして、こまめに乾燥させたほうがよいです。家族間での感染も多いので、タオルやスリッパ、サンダル、爪切りの共用は避け、専用のものを用意しましょう。足が蒸れないように靴下は通気性のよいものを選び、女性の場合ストッキングは蒸れやすいので要注意です。  

アナ:ありがとうございました。次回は8月14日、担当は長崎市小ヶ倉町、小ヶ倉薬品の円入利徳(えんにゅう としのり)さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891
  もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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