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健康健康日記 第86回 冬病夏治
「漢方健康日記」 8月19日  「冬病夏治」
 
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する、長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。担当は長崎市の観光通薬局 太田雅俊さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は?
太田雅俊

太田:はい、お盆も過ぎましたがまだまだ暑いですね。でも季節は確実に夏から秋と変化していきます。今日は「冬病夏治」(とうびょうかじ)と言うお話をしたいと思います。

アナ:「冬病夏治」(とうびょうかじ)聴きなれない言葉ですね。

太田:はい、そうですねこれは漢方のことばで「冬病夏治」(とうびょうかじ)ふゆ、やまい、なつ なおすと書きますこれは冬の病気を夏に治すという意味です。

アナ:冬の病気と言うとたとえばどんなものでしょう

太田:そうですね。冬に症状が悪化する喘息やリュウマチ、関節痛、乾燥性の皮膚病、冬場の頻尿などがありますね。そのほか風邪をひきやすい方、花粉症や冷え性も寒い冬の時期の病気といえると思います。
アナ:いろんな病気がありますねなぜ冬に悪化するのでしょう。

太田:そうですね、冬に病気が悪化する人は、低体温だったり、漢方の考えでいう陰陽のエネルギーである陽が不足している方ですね。夏と言うのは陽気が盛んな季節です。でも身体は新陳代謝が旺盛になり発汗なども加わり体の陽気は消耗しやすくなります。また冷たい物の取りすぎなども胃腸や身体を冷やすので体の陽気を消耗する原因になります。このまま陰の気が強くなる秋冬になると体内の陽気がより不足して、抵抗力の不足や血流の低下を招いてしまいます。これが冬にいろんな病気の症状が悪化する原因です。

アナ:冬の悪化を防ぐためにどうすればいいのでしょう。

太田:そうですね。中国ではよく夏至のときにお灸や薬膳を食べたりします。病気の治療を症状が悪化する冬に限らず夏のうちに養生すると行く考えが浸透しています。誰でもできる養生としては夏場に陽気を消耗してしまうのを防ぐのが大切です。暑いからといって冷たい物の取りすぎや一日中クーラーのかかった部屋で冷えた環境にずっと過ごすのも問題ですね。

アナ:身体を冷やしすぎてはいけないということですね。

太田:そうですね特に冷え性などの方は気をつけてください

アナ:それでは漢方薬ではどんなものがありますか?

太田:漢方薬では体の陽気を補う補陽薬や補腎薬を少しずつ服用するのが良いですね。
ただ暑い時期ですからあまり温めすぎると体が熱を持ちすぎて余計暑くなりますから今の暑い季節にいいのは西洋人参がお勧めですね。
香西洋人参
西洋人参

アナ:西洋人参とは余り聞きなれない名前ですが朝鮮人参とは違うのですか。

太田:西洋人参は朝鮮人参と同じウコギ科でアメリカ原産の漢方薬です。作用が穏やかで体の潤いを増やして元気をつける働きがあるので暑い時期にはぴったりです。夏バテにも効果があります。中国では夏の養生に涼茶 涼しくなるお茶として人気が高いですね。
喘息や関節痛などでお悩みの方は補腎薬がお勧めです。夏の間に腎の力をつけて寒い季節に症状が悪化するのを防いでくれます。今の暑い時期は杞菊地黄丸がお勧めですね。
杞菊地黄丸
杞菊地黄丸

アナ:今の季節から冬に向けての養生を心がけたいですね

太田:そうですね、のどもと過ぎればなんとやらで症状が出てないときは病気のつらさを忘れてしまいます。症状が出てないときこそ養生が大切です。冬に悪化する病気は夏の方が治しやすいので、冬場の快適な生活のために「冬病夏治」を皆さんも心がけてください。

アナ: ありがとうございました。今日のお話しは、観光通薬局の太田雅俊さんでした。
来週は山中薬局の山中みちよさんで糖尿病をテーマにお送りします。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。お問い合せ、健康に関するご質問は長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。NBCトップページからもリンクがあります。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りいたしました。
| 季節の養生、食養生 | 11:05 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
「冬病夏治」とても勉強になりました。

夏に体を冷しすぎてはいけないんですね☆
| 健康オタク | 2009/08/22 12:10 AM |
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