漢方健康日記 第252回 便秘について
実際の放送とは違う場合があります。


アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。今日は佐世保市浜田町のあいおい薬局山口夏実さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

山口:今日は、便秘についてお話しようと思います。突然ですが、菊野さん、毎日すっきり快便ですか?

アナ:いつもは大丈夫なんですが、環境が変わると出にくくなることがありますね。

山口:健康な排便は本来、「一日一便」が理想的ですが、実際には1日に数回、2〜3日に1回だったりと個人差があります。毎日排便がなくてもお腹の不調や排便時の苦痛などを感じなければ便秘ではなく、逆に何日も排便がなくお腹に張りを感じる、毎日排便はあるけどスムーズに排便ができず時間がかかるといった状態は、便秘と考えます。

アナ:毎日スッキリな人もいらっしゃれば、便秘で悩んでいらっしゃる人もいらっしゃいますよね。どうして便秘になるのでしょうか?

山口:便秘になる原因として中医学的に考えるといくつかのタイプに分けられます。女性に多い、血が不足することによって起こる便秘。加齢や病気の消耗、冷たいものの食べ過ぎなどによって身体を温めるエネルギー源、「陽気」が不足することにより起こる便秘、過剰なストレスや運動不足などが原因で気の流れが停滞してしまって起こる便秘、熱っぽい体質、アルコールや辛いものの摂りすぎなどが原因で体内に余分な熱がこもってしまうことで起こる便秘などいろんな理由で便秘になってしまうんです。

アナ:便秘のタイプも様々なんですね。それじゃあ、便秘のタイプによっても使う漢方薬は違ってくるんですよね?

山口:血不足タイプには血を補ってくれる婦宝当帰膠、食べ物でははちみつやリンゴ、鶏スープなどを取り入れていただくといいですよ。エネルギー不足で便意はあるのになかなかスムーズに出ないと感じる人には漢方薬では補中丸や健胃顆粒など。食べ物ではじゃがいもや大豆、玄米などを食べて胃腸の働きを高め、陽気を養いましょう。ストレスが多く気の流れが滞って、お腹が張っておならが多いな〜という方には「気を開く」という意味の開気丸が良く効きます。気の流れをスムーズにしてくれる大根やみかんなどを取り入れてみるのもいいと思います。便が乾燥して硬い、お腹が張って痛む、赤ら顔だなと感じる人には体内の余分な熱をとってくれる清営顆粒、アロエやバナナ、キュウリなど身体の熱を冷まして潤いを与えてくれる食材をおすすめします。

アナ:漢方薬に頼るだけじゃなくて、便秘の根本的な原因を考えて食生活だったり、生活習慣を見直すことも大切になりますね。どんなことに気を付けたらいいんでしょう?

山口:便秘になりにくい体質になるように睡眠は十分にとりましょう。身体の潤いアップにもつながります。朝食を摂って腸を動かし、便意を促す。便意がなくても朝食後はトイレに行き排便のリズムを作りましょう。これからの季節、冷房の効いた涼しい部屋、冷たいものを摂ることが多くなりますが、なるべく体を冷やさないようにすることも心がけたり、ストレッチやウォーキングなどの軽い運動をして腸を活発にさせましょう。

アナ:お腹をマッサージするのもいいと聞いたことがあるんですが…排便を促すようなマッサージなんかもあるんですか?

山口:手軽に自分でできるものとして、「のの字マッサージ」があります。おへその周りを「の」の字を書くように時計回りにお腹の力を抜いて指圧しながらゆっくり2〜3周マッサージしてみるといいですよ。腸に食べ物が届くのが食事が済んでだいたい3〜5時間後くらいが目安です。

アナ:ありがとうございました。次回は7月25日水曜日、担当は大村市西三城町山崎薬品の山崎京子さんです。
健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。詳しくは長崎中医薬研究会のホームページをご覧ください。
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漢方健康日記 第281回 「下痢について」
漢方健康日記 第281回 「下痢について」

漢方健康日記 原稿 H29年6月28日 山口
実際の放送とは異なる場合があります

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は佐世保市浜田町のあいおい薬局山口夏実さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

山口:今日は「下痢」についてお話しようと思います。外出先や仕事中に急にもよおして困るなど、下痢をしやすい  体質でお悩みの方もいらっしゃるのではないかと思います。

アナ:急にくる下痢や回数が多いのは困りますよね。

山口:そうですよね。健康な便の水分は60〜70%ほど、それ以上は軟便です。便の水分が90%以上のものを下痢と言います。食事をすると胃や十二指腸で食べ物を細かくする消化が行われます。口からは飲み物や食事に含まれる水分合わせて3ℓ、それを消化するための胃液や胆汁などの消化液を合わせると9ℓにもなる水分が毎日腸に流れ込んでいるんです。 小腸では食べ物の栄養と9ℓの水のうちの7ℓが吸収され、大腸に届く頃には2ℓになり、大腸で残りの2ℓも吸収されて水分の99%が吸収された結果、便が形になって排泄されます。腸の働きが低下するとこの吸収の過程がうまくいかず、軟便や下痢になってしまうんです。

アナ: 毎日、小腸や大腸でかなりの水分を処理しているんですね。食べ過ぎたり飲み過ぎたりするとお腹の調子が悪くなってしまうわけですよね。

山口: そうですね。暴飲暴食をすると、胃腸に過度の負担がかかり消化吸収がうまくいかず、余分なものが溜まってしまい、体はそれを出そうと下痢になってしまいます。そんなときは勝湿顆粒や晶三仙で消化を促しいらないものが溜まらないようにします。食生活の乱れが続き胃腸の不調を放置しておくと、だんだんと胃腸が弱り、下痢が慢性化することがあるので要注意です。

アナ:下痢が慢性化した時のの対処方法はありますか?

山口:下痢が慢性化するのは、先ほどの食生活の乱れが続く場合の他に、病気で消耗している場合や加齢によるもの、またはもともと胃腸が丈夫でない場合があります。
   中医学では消化器系の働きのことを(脾臓の脾と書いて)「脾」といい、食べ物から血液やエネルギーを作り、吸収し、全身に運ぶ働きをしています。
根本的に胃腸が弱いと食べた物からの栄養が吸収されず、体のエネルギーも不足しがちになります。そうすると体を動かす機能も衰え、下痢や軟便の他にお腹の張りや食欲不振、疲労感や痩せるなどの症状がでます。こういった症状の方には健脾散や補中丸、健胃顆粒などで胃腸の機能を回復させエネルギーを作り出せるようにします。食べ物ではいんげん豆や山芋、湯豆腐やキャベツなどもおすすめです。慢性下痢のもうひとつの原因として過剰なストレスもあげられます。

アナ:緊張するとお腹が痛くなりやすいとか?

山口: そうですね。中医学ではストレスによって気の巡りを主る「肝」の働きが悪くなると「脾」胃腸の働きを抑制してしまうと考えられています。過剰なストレスや緊張、不安感などがあると、胃腸の働きが低下し下痢や腹痛などがおこりやすくなります。また、胸苦しい、げっぷがよくでる、胸やわき腹の張りや痛みなどの症状を伴うこともあります。このような症状の場合は逍遥丸や開気丸、柴苓湯などがおすすめです。菊の花お茶、菊花茶やジャスミン茶、おそばなどもよいですよ。趣味などを楽しんでストレスを上手に発散させて気持ちを穏やかに保つよう心がけましょう。

アナ:下痢の原因にもいろいろあるんですね。

山口:今回は主に慢性の下痢についてお話しましたが、冷えや細菌やウィルス感染による食中毒、これからの梅雨から夏にかけて湿度が高くなる時期におこりやすいクーラーの冷えと冷たい物の摂り過ぎでおこる急性の下痢などもあります。それぞれの原因によって使うお薬や養生法も違ってくるので、詳しくはパンダが目印のお店でご相談ください。
   

アナ:ありがとうございました。次回は7月12日水曜日、担当は大村市西三城町、山崎薬品の山崎京子さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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