漢方健康日記 第249回 頭痛のお話
実際の放送とは違う場合があります。


アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の朱雀薬局・三宅涼子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

三宅:はい、今日は、薬局で相談される内容の中でも多い頭痛についてお話したいと思います。

アナ:頻繁に頭痛が起こる方はつらそうですよね。漢方で頭痛を治す方法はありますか?

三宅:はい、まずは、頭痛の原因を知る必要があります。安易に鎮痛剤を利用していると、だんだん効かなくなり、薬の量が増えてしまいがちです。それにより、体も冷え、血流が悪くなることで、さらに頭痛が起こりやすい体質になるという悪循環を引き起こすこともあります。

アナ:なるほど。それでは、頭痛の原因としてはどういう事が考えられるのですか?

三宅:そうですね、頭痛の原因は主に2つのタイプに分けられます。
   1つは、『気(エネルギー)』や『血』の流れが停滞して痛みが起こるタイプです。食事の不摂生や冷え、ストレス等が原因で気血の流れが悪くなると頭痛が起こりやすくなります。もう1つは、エネルギーが不足して痛みが起こるタイプです。胃腸の不調や慢性病等で体内の『気(エネルギー)』『血』が不足していると脳に十分なエネルギーや栄養が行き届かず、頭痛が起こりやすくなります。
 
アナ:雨の日とか台風の時とか、周りで頭痛になる人も多い気がしますが・・・

三宅:確かに、主な2つのタイプの他に気圧の変動や自然界の邪気『風邪』が熱、寒、湿などの邪気とともに身体の中に入り込むといった外的な要因が原因で頭痛を引き起こす事もあります。

アナ:なるほど。タイプ別で使う漢方も変わってくるのですか?

三宅:はい。脂っこい食事の摂り過ぎ、暴飲暴食などで、ドロドロの血液になり、血の流れが悪いタイプは、血管内のお掃除をし、血液粘度を下げる冠元顆粒、痰湿(余分な水分や汚れ)をお掃除する温胆湯。ストレス等で『気(エネルギー)』の流れが悪いタイプは、気の流れを良くする逍遥丸、加味逍遥散。イライラや怒りで頭に熱がこもる方は瀉火利湿顆粒、温胆湯等を。
気(エネルギー)不足のタイプは、気血を補う婦宝当帰膠、心脾顆粒、気を補う麦味参顆粒等を。気候の影響で起きた頭痛には、血流を良くする頂調顆粒、湿気を追い出す勝湿顆粒等を使います。

アナ:頭痛といっても、こんなにたくさんの種類があるのですね。

三宅:はい。そして、頭痛が良く起こる方は、これらのタイプが複雑にからみ合うこともよくありますので、是非一度パンダマークの漢方相談薬局に行かれてみてくださいね。
   実は、私も頭痛持ちだったのですが、今はもう鎮痛剤を飲むことがなくなっています。
   私の場合は女性特有の生理前、生理中に頭痛が生じたり、ストレス・緊張することがあると、首筋、肩が凝って頭痛になるといった状態でした。ホルモンバランスを整える為に気血を補う婦宝当帰膠、心脾顆粒、亀鹿仙、頭にこもった熱、炎症を抑える為に艶麗丹等を生理周期に合わせて飲み頭痛が起こりにくくなりました。
   それでも低気圧になり、頭痛が起きそうになったら、寒邪、湿を追い出す、葛根加川芎辛夷や頂調顆粒を飲んで鎮痛剤を飲まずに済んでいます。

アナ:なりそうになった時にもいい漢方があるのですね。

三宅:はい。漢方でも即効性があるタイプもありますよ。
   漢方の他にも日頃の養生として、適度な運動やご自宅でストレッチを15〜30分程度することで、気血の巡りがよくなります。長風呂や熱いお風呂は避けてください。
   眠りの質を上げることも大切で、寝る前1時間は、携帯を触ったり、テレビを見ず、静かに過ごされてみてください。
   ストレスを発散する方法を自分なりに見つけ、ストレスを溜めない事、考え事や悩み事は夜ではなく、昼にされてみてください。そして、頭痛のないスッキリとした毎日を手に入れましょう。

アナ:ありがとうございました。次回は6月13日 長崎市 漢方松風堂 太田玲子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
詳しくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第242回 「冬の関節痛、筋肉痛」のお話
実際の放送とは違いがある場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段 の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。 今日は長崎市東古川町の漢方松風堂太田玲子さんにお話を伺います。さて今日のお話は。

太田:はい。今日は、冬の関節痛、筋肉痛について、少しお話したいと思います。
   今年は、長崎でも雪が降りましたが、日本列島各地で大雪厳しい寒さですね。
   インフルエンザに罹られた方が、子供さんだけでなく大人の方も多いようです。
  
 冬の寒さの時期には、腰痛や関節痛、坐骨神経痛などの痛みが出たり、痛みが酷くなる事が多くなります。
寒さで冷えると、気血の巡りが悪くなり、筋肉や筋が緊張し縮んで強張ります。
その為、関節や筋肉の動きが悪く、痛みが現れたり激しくなったりします。
   
アナ:日本は異常寒波つづきですね。長崎も、寒さが厳しく風邪ひいた、血圧が高い・冷え性で辛いなどお聞きします。

太田:外の寒さ・冷えと共に、体質的な虚弱や貧血・冷え性、寒がりの方や中高年、疲れやすい、慢性病の方は、陽気不足の方が多いようです。身体を温める力が足りない、身体のバリア機能が低下していますので、寒さ冷えも受け易く、頭痛や肩こり、腰痛、関節痛、生理痛、胃腸の不調など全身の様々な不調が出やすいようです。
   
痛みの養生は、痛みになる原因を取り除き、体内の気・血の流れをスムーズにすることが基本です。
   鎮痛剤などに頼るだけでなく、身体を温め冷えから守る、血流を良くする、体力をつける等、体質を整えることで根本的なチカラを養い、身体の中から痛みを改善することが大切だと思います。

アナ:漢方薬で何か良い物がありますか。

太田:はい、あります。総合的に改善できる漢方薬としては、独歩顆粒があります。
独歩顆粒には、散寒止痛(冷え・寒を散らし痛みを止める)の生薬や胃腸を元気にして筋肉を丈夫にする、補血して筋を柔らかくし、補腎薬で足腰の力・骨を強くするなど根本から痛みを解消する生薬が配合されています。
   また、症状によって独歩顆粒と共に
血行障害の方には、血液・血管・血の巡りを良くする、冠元顆粒などを併用されると
効果的です。
女性の方には、できれば体を温めて大切な血液を養う婦宝当帰膠も合わせて飲むのも御薦めです。
中高年になると、加齢によって腎や肝の働きが衰え、足腰の弱りや、関節の老化が出てきます。体内の気血を養って、腎・肝の機能を高め、足腰、関節の衰えを改善することが出来る参茸補血丸や参馬補腎丸などの併用が良いでしょう。
その他その方の体質・症状により予防・改善できるものがあります。

アナ:何か生活習慣で注意することがありますか。
   
太田:関節痛や神経痛などの悩みを抱えていると、日頃の家事も辛くなり、外出も消極的に
   なってしまいます。痛みの症状を防いで毎日を明るく元気に過ごすためにも、日頃の生活に気を配る事は大切です。痛みを引き起こさない工夫、関節を健やかに保つ身体づくりなど、痛みを防ぐ生活習慣を心掛けましょう。
  それには
 ●身体を冷えから守ることです。 
冷えは痛みの大敵です。温かい服装にする、入浴で体を芯から温め血行を
良くしましょう。冷たい飲み物や食べ物はなるべく避けるなど日頃から
体を冷やさない工夫をして下さい

●関節に負担をかけない運動をしましょう。
冬は運動不足になりますので、なるべく身体を動かすようにしましょう。
テレビ体操や散歩・ウオーキング・入浴の時に手足を動かすなど、筋肉を
強化し無理なく続けられる運動が良いです。

 ●腰痛に効くツボがあります。
委中:膝の後ろ、膝窩横紋の中央。一番くぼんでいる所が委中のツボです。
腰痛点のツボは手の甲に2か所あります。
    ツボの押し方など詳しいことは、会員店でご相談下さい。

アナ:有難うございました。次回は2月28日島原市広馬場町しまばら薬局織田堅一郎さんです。健康のご相談は、店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。
詳しくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。
   このコーナーは、長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第248回 「神経痛などの冬の痛み」について

実際の放送とは違う場合があります
『漢方健康日記』  H27年12月23日 
アナ: 漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします、普段の食生活や日頃の生活習慣を見直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。    担当は長崎市東古川町の漢方松風堂の太田玲子さんです。宜しくお願いします。今日のお話は?

太田: 今年もあと一週間、寒さも増してきました。今日は神経痛などの冬の痛みについて、少しお話したいと思います。身体の芯まで冷え込む冬の寒い季節には、風邪やインフルエンザなどと共に関節痛や神経痛、腰痛、筋肉痛などの痛みでつらい思いをしている方も多いのではないでしょうか。

アナ: 今年は暖冬と言われていますが、神経痛等を持っている方には辛い季節ですね。ご自分で痛みの対策が出来れば嬉しいですが、冬の痛みの原因は何でしょう?

太田: 冬特有の痛みは、自然界の邪気「寒邪(冷え)」や「湿邪(湿気)」が体内に入り込み体内を巡る「気・血・水」「経絡」の通り道をふさぎ、流れを滞らせてしまう事が痛みの原因だと中医学では考えています。

痛みを予防、緩和するためには、鎮痛剤などで痛みそのものを抑えるだけでなく、身体を冷えから守る、血流を良くする、体力をつける、生活習慣の改善、食養生など、体質を整えることで根本的なチカラを養い、「気血水」「経絡」の流れを良くして身体の中から痛みを改善する事が大切だと思います。

アナ: 若い方でも腰が痛い人もいますし、神経痛などで家事もつらい、外出もしたくないと言われる方いらっしゃいます。対策はどうしたら良いでしょう。

太田: 対策は体質や症状などにより違います。
寒邪・冷えのタイプは「気・血・水」「経絡」の流れが悪くなることで痛みがおこります。また急な冷えで筋肉が収縮すると、関節の動きが悪くなることもあります。また雨や雪の日には「湿邪」が侵入しやすく、体内に湿や余分な水分、汚れが停滞して、関節が強ばったり、重だるいような痛みがみられます。
気や血を補い冷えを温めて気血水の流れを良くする 独歩顆粒や活楽宝、婦宝当帰膠などの漢方薬で痛みを和らげることができます。
    
次にお血タイプは、冷えや湿気が体内に長く留まると、さらに気血の流れが悪くなり血の滞りお血となります。お血の状態になると、痛みの症状が強くなり、刺すような痛みやしびれが現れ、症状が慢性化します。舌の色は暗く、紫色の点も見られます、冠元顆粒や田七人参、散痛楽々丸などで、血の滞りお血がとれ血の巡りが良くなると痛みしびれも改善されてきます。

アナ: 冷えないようにして、血のめぐり良くすることですね。

太田: そうですね。次に 関節や骨の衰えによる痛みは肝・腎の不調が原因です。
中医学で言う肝は血の貯蔵庫で全身に血をめぐらすことで筋・腱、靭帯などに栄養素や潤いを届け、関節や筋肉のスムーズな動きをサポートしています。

また腎は骨の成長や発育、脳髄に深い関わりがあります。その為加齢や疲労、病後などが原因で、肝腎の働きが低下すると骨の老化・骨粗鬆症や関節の変形、足腰が痛い、物忘れなどの不調につながります。
漢方での腎の働きの一つは、陽気を作り出す源です。 陽気が不足すると、
低体温になったり、手足や腰の冷え、慢性の関節痛、夜間の頻尿などの症状がでてきます。
冷え性の方や高齢の方、特に女性は骨粗鬆症で骨折し背中が曲がる、痛いなど多いですが、冬場は特に注意し、肝腎の機能を高め、衰えを予防し、痛みを和らげるのに、独歩顆粒や参茸補血丸、参馬補腎丸、杞菊地黄丸、婦宝当帰膠、亀鹿仙などを、日頃から服用されることをお勧めします。

アナ: 予防が大事なのですね。それで生活上注意する事はありますか?

太田: はい、つらい痛みを予防、改善するためには、日頃の生活習慣は大切です。
    散歩など適度の運動を続けて足腰を強くする
    冷えは痛みの大敵、冷える場所、湿気の多い所はなるべく避け、
温かい服装で冷えないようにし、毎日の入浴で身体を芯から温める。
冷たい飲物や食物は避け、栄養をしっかり摂って邪気に負けない体力を作る。
身体ポカポカの鍋料理やスープはお勧めです。葱・生姜・酒粕たっぷりに。
    十分な睡眠をとり、ゆっくり休養も必要です。

アナ: 有難うございました。次回の放送は1月13日水曜日 大村市西三城町の山崎
薬品山崎京子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の、長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。お問い合わせは、日本中医薬研究会事務局 東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。
この コーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第174回「劉伶先生による足腰の痛み」のお話
20121122_劉伶先生

11月22日「劉伶先生による足腰の痛み」のお話

実際の放送とは違いがある場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。
今日は日本中医薬研究会の専任講師で医学博士の劉伶先生にお話を伺います。朝晩、気温の差が激しくなると、足腰の痛みの方がつらいシーズンになりますよね。

劉:その通りです。

アナ:足腰の痛みは年齢に関係ありますか?

劉:足腰の痛みは年齢にある程度関係ありますが、若い方の発症も少なくないです。

アナ:では、足腰の痛みはどんな病気に関連していますか?

劉:足腰の痛みは、「症状の一つ」として、色んな病気に現れます。
  よくあるお年寄りの関節の腫れや水が溜まって正座ができない変形性関節症、骨折しやすい骨粗鬆症、猫背、関節が痛い、こわばるリウマチ、ヒリヒリする痛み、電流が走ったような坐骨神経痛、ギックリ腰による椎間板ヘルニア、腕が上げられない五十肩、怪我や事故、年末に大掃除による筋肉痛など沢山挙げられます。

アナ:このような痛みは痛み止めや、湿布などよく使ってもなかなか治らない方が多い様ですが、漢方で痛みの改善に期待できますか?

劉:そうですね、関節の痛みや、腫れ、変形に関しては、漢方で予防、改善の効果が期待できます。
漢方では、足腰の痛みは関節だけではなく、関節周囲の筋や、筋肉にも及び痛むと考えます。基本的に年を取ると、骨が弱くなりますが、漢方では、骨を強くする補腎薬で腎を補います。また、関節の痛みをカバーするために、筋肉や筋に負担がかかり、その結果関節周囲の筋肉、靭帯まで痛みが広がってしまいます。
こんな時には、筋肉、筋、骨に栄養を送る血液を増やすものや、筋肉を元気にする補血薬と補脾薬を使います。
また、関節の腫れや変形によって局部が冷えたり、浮腫んだり、水が溜まったり、長期に渡って病院での治療に通っても改善の見通しがない場合、漢方では、湿邪と考え、関節腔に溜まった水、炎症を抑える袪風湿の薬があります。冷えや血液の流れが悪いなどの時には、血液の流れをよくする活血薬、患部を温めて経絡の流れを良くする温経薬などもよく使います。

アナ:痛みの症状の違いにより、使う漢方薬が違うんですね?

劉:そうです。違います。
  まず関節の痛みによく効く独歩顆粒をどんなタイプでもベースに用い、そのほか体質、症状の違いにより、プラスアルファします。例を挙げると
関節が痛い、冷えるタイプには婦宝当帰膠や参茸補血丸との併用がお薦め;
関節が腫れ、水がよく溜まり、正座ができないタイプにシベリア霊芝や防已黄耆湯との併用はよく効きます;
関節が腫れ、皮膚温が高いなどの「赤いリウマチ」には、イーパオ、活絡宝をよく併用します。
頑固な神経痛には冠元顆粒、イーパオを併用すれば改善が速いですし;
五十肩の場合、田七人参、散痛楽々丸との併用は短期間に効果があらわれます。
筋肉痛、使いすぎの痛みに、麦味参顆粒、イーパオをプラスするといいですね。
また、骨粗鬆症は骨のカルシウムが足りないことより、主に骨のカルシウムの代謝が乱れたために起きるもので、骨のカルシウム代謝を高める参茸補血丸との併用は一番の選択です。勿論、病院から出されたカルシウム、活性VDとの併用もできます。これらは骨粗鬆症の治療だけではなく、予防効果が認められています。

アナ:どのタイプでも独歩顆粒という漢方を使えると言うことですが、この漢方はどのようなものでしょうか?

劉:名前の通り、いつまでも一人で楽々と歩けるという意味で、骨、筋肉、筋のそれぞれのトラブルにサポートできて足腰を元気にし、痛みが取れる漢方処方です。

アナ:よくわかりました。すごいですね、足腰の痛みには、こんな多彩な漢方改善策があるなんて知りませんでした。

劉:漢方では、人それぞれ、千差万別の体質、症状などに応じて、自分の症状に一番合う漢方薬を選ぶのが漢方の真髄であり、よく効くポイントでもあります。

アナ:ありがとうございました。次回は12月13日、担当は長崎市滑石の朱雀薬局の三宅涼子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891 もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第173回「足腰の痛みに独歩顆粒」のお話


11月8日「足腰の痛みに独歩顆粒」のお話

実際の放送とは違いがある場合があります。

アナ: 漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。担当は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳(えんにゅうとしのり)さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は? 

円入:はい、今日は、足腰の痛みに独歩顆粒という名前の漢方薬のお話です。
痛みへの対策は西洋医学と漢方では違います。西洋医学では炎症を抑える薬や痛みの感覚を麻痺させて一時的に痛みを無くす鎮痛剤が多いです。

アナ:痛ければ鎮痛剤と普通考えますよね。漢方ではどう考えるのでしょう?

円入:はい、漢方では、筋肉や関節のしびれ、だるさ、痛みなどを痺証(ひしょう)と言います。痺(ひ)という字はつまって通じないという意味です。
  何が通じないかというと気の流れ、血の流れが悪くて通じないということです。
  
アナ:なぜ?流れが悪くなるのでしょう?

円入:はい、外的要因として、自然界の変化があります。自然界の変化に上手く対応できなくなると気血の流れが悪くなると考えられています。例えば、風に当たると痛みが増す場合を風邪、寒くなると痛みが増す場合を寒邪、湿気が多い時に痛みが増す場合を湿邪、温めると痛みが増す場合を熱邪と言います。

アナ:なるほど、お天気のせいで痛くなるのは気のせいではないんですね。
  お天気と痛みは関係あるんですね。

円入:はい、関係あります。漢方では、体の抵抗力を正気(せいき)と呼んでいます。この正気が体の中に満ちていれば、湿邪や寒邪と言った邪気が体の中に入って来ても追い払うことが出来ると考えます。しかし、抵抗力が衰えると自然界の邪気の影響を受けやすくなるんですね。
次に内的要因として、実証であれば、生活習慣などによって体内に出来た気の滞り、血の滞り、水の滞りです。虚証であれば、老化によるエネルギーや血液の不足と腎の弱りなどがあります。

アナ:腎の弱りとは?

円入:はい、漢方で言う腎は西洋医学でいう腎より広い意味があって骨や歯を養い生殖やホルモン系を含む生命力が宿っている大切な場所と考えられています。
漢方では、「腰は腎の府なり」と言って腎が衰えれば足腰が弱り、元気、つまり体の抵抗力そのものが無くなってくると考えられています。木で言えば根っこの部分に相当します。その腎の弱りを腎虚と言います。


アナ:へえー。腎にそんな意味があるのですか?漢方って興味深いですね。
   それで独歩顆粒とはどんな漢方薬なのでしょう?


円入:はい。今日ご紹介致します独歩顆粒は、冷え、湿気などによる関節や腰の痛み、しびれに対して体を温め、不足した気血を補い、血行を良くし、冷え、湿気の邪気を払い、痛みを軽減する効果があります。
独歩顆粒は、一人で歩くという漢字です。生涯一人で歩けるようにと652年に作られた処方です。1,360年もの間、愛用され続けられてるんですね。
  そして、独歩顆粒は単に痛みを取るだけでなく、元気の源である腎の働きを補う作用があるので飲み続けると体が元気になってきます。生涯、足腰を元気に保ちたい方におすすめです。

アナ:へえ〜。1,360歳の漢方薬ということなんですね。
では養生としてはどんなことに気をつければいいのでしょう?

円入:冷たいものの取り過ぎで体の中を冷やし過ぎないということ、冷やしすぎると寒邪が体内に浸入しやすくなります。また夜間の睡眠が腎にとっての休養になりますので夜更かしを避けることです。

アナ:ありがとうございました。次回は11月22日劉伶先生になります)。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

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漢方健康日記 第157回「頭痛」のお話


3月14日 頭痛のお話
実際の放送とは違いがある場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な
くらしのお手伝いをしようというものです。担当は長崎市滑石の朱雀薬局、名嘉久美子さん、古川涼子さんです。宜しくお願いします。今日のお話は?

名: だいぶ寒さも和らぎ、冬から春になろうとしています。
  今日は、季節の変わり目に増える頭痛について話したいと思います。

アナ:頭が痛いと仕事に障るので、つい鎮痛薬を飲んでしまいますが、頭痛でお悩みの方
   は多いでしょうね。

名:そうですね。私達の店頭でも、頭痛で困っているお客様がよく相談にこられます。ほとんどの方達が病院や市販の頭痛薬で対応されていますが、頭痛を繰り返し、毎回頭痛薬を服用することへの不安を感じられる方、頭痛が起きる頻度が増えてきている事への不安、いつも使用している頭痛薬がすでに効かなくなってきている事への不安を感じられている方などが多いようです。

アナ:日常生活に支障をきたすし、つらいですよね。頭痛が漢方で対応できるのですか?

名:はい。頭痛は頭部への血流が悪くなり脳への酸素供給が低下したためにおこります。まず、どういった時に頭痛が起こりやすいかや、頭痛に伴う他の症状、その時の痛みの種類などから身体に潜む原因を考え、お薬を出します。ですから、漢方薬の場合、頭痛を取る薬は、各々の原因によって全く違ったものになってきます。そうする事で、自分の体質を見直すことが出来、頭痛の起こりにくい体質に改善していく事ができます。

アナ:なるほど。頭痛が起こる原因から考えるのですね。例えばどういった原因が多いですか?

名:はい。これから迎える春は「肝」の季節といい、肝は肝臓と似た概念ですが、ストレスを受け易い臓器です。この時期に多い頭痛が、季節や環境の変化でストレスが溜まる事で起こる頭痛です。「肝」は蓄えた血液を全身に送り、「気」=エネルギーを巡らせる働きがあるのですが、ストレスが溜まるとこの「肝」の働きが悪くなり、気、血の巡りが悪くなります。そういう時には、頭痛だけでなく、肩こりや、目の疲労、耳鳴り、口渇、便秘などの症状も同時に出ることがあります。
  こういう場合は、ストレスを緩和する作用のある逍遙丸、星火温胆湯エキス細粒などを使ったしりします。ハーブティーのシベリア人参茶もいいですね。そうする事で、気、血の巡りが良くなり頭痛も緩和してきます。

アナ:春はストレスを受け易く頭痛がおこりやすい季節なのですね。他の原因は何かありますか?

名:はい。生活習慣の悪い方、食事の不摂生や過労、睡眠不足、また高血圧、糖尿病などの慢性症をお持ちの方に多いのが「お血」による頭痛です。
  「お血」とは血流が悪い状態です。血管に溜まった汚れや、血液がドロドロしている為に、流れが悪くなり、頭痛が起こるのです。このタイプは治るのに中々時間がかかりますが、血液をサラサラにしてくれる冠元顆粒や、身体の中に溜まったヘドロの様な物をそうじしてくれる、星火温胆湯エキス細粒、紅サージを使います。また、漢方薬だけでなく、食生活の改善、早寝早起きなど生活リズムの改善を同時にする事が何より大切で、症状改善の近道になります。血液がサラサラになってくると、お血による頭痛がとれるだけでなく、それに伴う肩こり、不眠、手足のしびれなどの症状も取れてきます。

アナ:血流の悪さは生活習慣も関係してくるのですね。つい食べ過ぎたり夜遅くに食べたりしないように食生活も大切にしたいものですね。血流をよくする漢方薬にも色々あるのですね。

名:はい。良く相談しその方にあったものを出してもらう事が大事ですね。
  そして、最後は元気が足りない虚弱タイプの頭痛があります。これは、消化器系の不調や慢性病、食事の不摂生など食事から元気の元になる「気」や身体の働きを支える栄養素である血液を作りきれなかったりする事で、体と共に脳も栄養不足の状態で頭痛を引き起こします。めまいや動悸、冷え、睡眠不足、倦怠感なども同時に起こります。
  血液を補う婦宝当帰疁や、帰脾湯、エネルギーを補い、胃腸も整える麦味参顆粒,
補中益気湯、健胃顆粒などを使い、気、血を増やすことで頭痛も起きにくくなり、疲れ
  や眠りの質なども良くなってきます。

アナ:一言で頭痛といっても様々な原因がある事が分かりました。また、漢方薬を使う事
   で、頭痛の改善と伴にその他のつらい症状も取れてくるのはうれしいですね。

名:そうですね。その方の傾いた体質を立て直す事で身体全体の健康を保つことが出来、
  今回の話のような頭痛の予防にも繋がります。

アナ:ありがとうございました。次回の放送は3月27日漢方松風堂の太田玲子先生です。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。


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漢方健康日記 第151回「痛み」のお話
20111213山崎先生

12月13日「痛み」のお話
実際の放送とは違いがある場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。
普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。
担当は大村市の山崎薬品、山崎京子さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は?

山崎:日を追うごとに、寒さが厳しくなりますね。
これからの時期は、関節痛や腰痛、神経痛などの痛みの症状が出やすくなりますので、今日は痛みについてお話をしたいと思います。

アナ:そう言えば寒くなると、関節痛や腰痛、神経痛持ちの人には辛い季節ですね。

山崎:そうですね。漢方では「通じざれば則ち痛む」と言います。寒さで血管が収縮して、血液や体内をめぐるエネルギーの流れが悪くなることで痛みが起きると考えます。また、高齢の方や疲労、体力が落ちている人は体のバリア機能が低下して、冷えや湿気など、邪気の侵入を受けやすくなっているので痛みが出やすいのです。基本的に体力をつけることも大切です。

アナ:身体を冷えから守るためには体力をつけることも大切なのですね。

山崎: はい。また冷えや、湿気など邪気の停滞が長く続くと痛みも強くなり慢性化しやすくなるので、早めに対処を心がけましょう。

アナ;早めに対処するには、どんな方法がありますか?

山崎:痛み始めて間もなく、朝関節のこわばり、手足のしびれなどはあるが温めると楽になるのは初期の痛みですから痛みの原因である冷えや湿気を早く発散させて慢性化を防ぎましょう。

痛みが慢性化すると、夜間に痛みがひどくなる、関節の曲げ伸ばしが辛いなどの症状がでます。こんな場合には身体を温めながらエネルギーや血の流れを改善することが大切です。
また疲労感、息切れ、足腰がだるい風邪を引きやすいなどの虚弱体質の方はバリア機能が弱いので邪気が侵入しやすい上、加齢によって腎や肝が弱るため、関節が老化し痛みが出やすくなります。こんなときは骨と関わりがある腎と筋肉の働きと深い関わりがある肝を高めて関節の老化を防ぐことが大切です。

アナ:痛みとなる症状もいろんなタイプがあるのですね、漢方薬もタイプによって飲むのはちがうのですか?

山崎:冷えると痛みが増す、手足が冷える、こわばる、しびれるなどの寒湿タイプの方は活楽健歩丸をおすすめです。
また、刺すような痛みがあり夜に痛みが酷くなる、慢性的に頭痛、肩こりがあるなど、血行不良が原因の血がドロドロの方は冠元顆粒、散痛楽々丸などがおすすめです。
慢性の腰痛で腰に鈍い痛みがある方、疲れるとひどくなる、温めると痛みが軽くなる、歯や骨がもろい腎が弱いタイプの方には参茸補血丸、活楽健歩丸などがいいでしよう。

アナ:日頃の食養生としてどんなものを食べたらいいですか?

山崎:寒さと湿気からくる痛みタイプはねぎ・生姜・シナモン・ニラ・羊の肉・牛肉など温める食材を食べたらいいですね。
血がドロドロタイプはエネルギーと血の流れを改善する食材のいわし・さんまなど背の青い魚・よもぎ・玄米・そばなど、
腎が弱いタイプには体内のエネルギーと血を養い腎・肝を補う食材として海藻や貝類、黒豆・大豆製品・手羽・くるみ・松の実など


アナ:痛みのタイプによって食べ物も違ってくるのですね。
これから寒い季節にかけて、日頃の生活に気を配ることがありますか?

山崎:身体を冷えから守り、はっきりした痛みではなくても指がこわばる、膝の曲げ伸ばしがつらい…といった関節の不調を感じたら、早い段階で改善しましょう。その対象が悪化を防ぎ、痛みからあなたをまもります!

アナ:身体を冷えから守る事、冷えは痛みの大敵と言うことですね。

山崎:はい、そうですね、又タイプにも一つだけでなく重なることもあります、
体質によっても違いがありますので長崎中医薬研究会会員店でご相談ください。

アナ:ありがとうございました。次回は12月27日龍虎堂薬局の夏苅和子さんです。
健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891
もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 「痛み」のお話 | 17:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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