漢方健康日記 第254回 生理のお話
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アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は西彼杵郡長与町の龍虎堂薬局夏苅和子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

夏苅:今日は女性の生理のお話しです。女性は毎月の生理でかなりの血液を消耗しています。その他にも妊娠、出産、授乳や夜更かし等で、一生血液を消耗し続ける環境にあります。女性が一生を健康に過ごすには何に気をつければいいかをお話しします。

アナ:そういえば、女性にとって生理は当然のように思っていましたが、大体何年間あるんですか?

夏苅:はい。貴重な血液を失う生理は10〜14才から始まり、平均35年間も続きます。1周期で平均150mlの月経血を失いますから、1年間にして約1800ml、つまり1、8l、35年間では何と約63lにもなります。

アナ:それで女性は貧血の方が多いんでしょうか?

夏苅:そうですね。作るより失う方が多ければ、当然貧血につながります。貧血というと、西洋医学的にはヘモグロビンの濃度、赤血球の数などが基準値に満たない場合をいいます。血液を顕微鏡で見ると、丸くて黒っぽい元気な赤血球もあれば、鉄分の少ない白っぽくて元気のない楕円形のもの、ストレスが強い人は金平糖のような棘のついた赤血球などもあります。中医学では、数値に問題はなくても疲れやすい、血色が悪い、立ちくらみ、生理不順、爪が脆い、皮膚や髪に艶がない、不眠などがあれば血液がきちんと仕事をしていないので「血虚」と考えます。

アナ:疲れやすい女性は多いと思うのですが、血虚の症状が多い場合どのようにしたらいいのでしょう?

夏苅:血液の元となる緑の濃い野菜、赤身の肉などをバランスよく摂ってしっかり消化吸収が出来ていれば毎日補充は出来ているはずです。しかし、胃腸が弱い、甘い物が多くて緑の濃い野菜が少ない方、或いは子宮筋腫や子宮内膜症などで月経量が非常に多い場合は、当然貧血になります。こんな場合は補血作用のある当帰がたっぷり入った婦宝当帰膠をオススメします。また、血液を作る骨髄が弱い場合は補血と補腎薬の入った参茸補血丸で元気な血液を作りましょう。

アナ:血虚の場合は妊娠にはどのように影響しますか?                                                                               
   
夏苅:赤ちゃんを育てるのは母体の血液です。受精卵が着床するにはフワフワで栄養たっぷりの温かい子宮内膜が必要です。血虚のままだと、つわりや浮腫、早産や低体重児につながります。生理の血液が黒ずんでいたり塊や生理痛がある方は瘀血です。子宮内膜の血流が良くないですから婦宝当帰膠でピンク色のきれいな内膜に改善しておきましょう。婦宝当帰膠は防腐剤が入っていないので安心して飲んで頂けます。

アナ:防腐剤が入ってないのはうれしいですね。血虚では出産や産後にも影響しますか?       
                                                                        
夏苅:そうですね。帝王切開や産後の悪露がダラダラ続いた場合や、授乳でも血液の栄養を母乳に変えて与えるので血液を消耗することになります。血虚のままだと、産後よくあるトラブルとして鬱になったり不眠や不安、イライラが出やすくなります。また悪露が出なかったり止まらなかったり、疲れやすくなったり便秘になったりするのも、体のシステムを正常に動かすための血液が不足していることから起こります。

アナ:血虚は女性の様々な不調の原因なんですね。

夏苅:そうですね。最近では一日中スマホを見ている方も多いですが、目を使うことも目の網膜と脳の後頭部に血液が必要なので血液の消耗につながります。元気な血液を増やして巡らす婦宝当帰膠を飲むと目も体も元気になりますし、肌も髪も艶が出ます。初潮の年頃のお子さんを持つお母様は、お子さんの生理の周期や生理痛の有無を聞いて生理痛のない状態を気がけてあげてください。婦宝当帰膠は生理痛を改善しますので生理が始まったらおすすめです。お菓子ばかり食べていては卵胞が育たず、排卵しない事もあるので生理不順になります。卵胞も血液も夜中に作られます。夕食には海苔や貝の味噌汁、胡麻などを食べて、早く寝ましょう!
アナ:ありがとうございました。次回は8月22日水曜日、担当は長崎市西山町の山中薬局の山中みちよさんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
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漢方健康日記 第292回 「赤ちゃんがほしい」のお話

実際の放送とは違いがある場合があります
「漢方健康日記」12月13日「赤ちゃんがほしい」春田 有紀子 
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣をみつめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。今日は、長与町の龍虎堂薬局の春田有紀子さんにお話を伺います。さて今日のお話は。
 
春田:はい。今日は、赤ちゃんがほしいけどなかなか授からない方へ、病院でできること、漢方薬局でできることのお話しをしようと思います。漢方薬局では、不妊症の相談がすごく多いんです。相談者さんには病院で治療を受けている方も、まだ病院へ行っていない方もいらっしゃいますが、不妊症の目安は避妊をせずに1年経っても妊娠しないことです。時間をロスしないためにも、早めに病院に行って検査を受けて頂きたいですね。

アナ:検査はやはり男女ともした方がいいわけですか。

春田:はい。不妊症の原因の割合は、男女半々なんです。女性は生理不順や生理痛で「もしかして体に何か問題があるのかな」と思うこともありますが、男性は夫婦生活ができていれば問題を感じることは少ないんですね。でも、調べてみたら精子の数が少なかったとか、精子があまり動いていなかったとか、精子が全然いないということもあるんです。これは調べてみないといつまでもわからないことですから、男性も必ず検査が必要ですね。

アナ:検査は病院の何科に行けばいいんでしょうか。女性には婦人科がありますけど、男性は男性科ってあまり聞いたことがないですよね。

春田:私は、女性も男性も一緒にしっかり調べるために、不妊治療専門の病院に行くことをおすすめします。婦人科で不妊相談をしているところもありますが、婦人科というのは基本的に婦人病、女性特有の病気と、産科、妊娠中と出産のケアがメインなんですね。不妊症は必ずしも女性特有の病気ではないので、男女ともしっかり検査して、スムーズに治療に入るために、やはり不妊治療専門の病院がベストですね。

アナ:なるほど。漢方相談には病院で治療中の方もたくさんいらっしゃるそうですが、病院の不妊治療だけで妊娠するのは難しい、ということなんでしょうか。

春田:病院の治療は、卵子と精子が受精して子宮の中にくっつくまでを技術的にサポートすることなんです。いくら技術が良くても、卵子や精子、子宮の中の状態が良くないと、妊娠・出産にたどり着かないんですね。年齢が高くなれば卵子の数は減り、質も下がって、受精しないとか、受精しても成長が進まなくなってきます。子宮の中もふわふわでなくなって、赤ちゃんが育ちにくくなりますね。男性も、異常な精子が増えたり、受精する力が弱くなってきたりします。病院ではそうした問題に有効な手立てがないんですが、そこが得意なのが漢方なんです。

アナ: 漢方ではよく「妊娠しやすい体作り」といいますけど、具体的には卵子や精子の状態を良くするということなんですか。

春田:はい。卵子や精子を元気にする、赤ちゃんが育ちやすいように子宮の中をふわふわにする、ということですね。漢方相談をすると病院ではわからなかった体の問題が見えて来るんですが、不妊症の漢方相談で特に注意するのは腎臓の働きなんですよ。

アナ:え、妊娠に腎臓が関係しているんですか?

春田:はい。生殖力の弱さは腎臓の弱さとして表れてきます。おしっこが近いとか、夜におしっこに起きる、腰が痛い、足腰が冷える、ほてる、寝汗をかくなどの症状が特徴です。病院では治せなかったこうした弱さも、その人に合った漢方薬を飲み、しっかり養生することで改善していきます。

アナ:病院は高度な技術、漢方薬局は妊娠しやすい体づくり。病院と漢方を併用するのは、いわば両方のいいとこどり、と考えていいでしょうか。

春田:はい、そのとおりです。神戸のある不妊専門病院の調査で、病院の治療だけの場合と漢方併用の場合では、漢方併用の方が出産率が3割ほど高いという結果も出ています。赤ちゃんがほしいカップルにお伝えしたいのは、「早めに専門病院で検査を受けましょう」ということと、「治療の成功率を上げるには、漢方の体づくりが役立ちますよ」ということですね。

アナ:有難うございました。次回は12月27日、長崎市西山の山中薬局、山中みちよさんです。健康のご相談は、店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。お問い合わせは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは、長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第283回 「男性不妊」について


漢方健康日記原稿7月26日
実際の放送とは異なる場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は 長与町の龍虎堂薬局、夏苅和子さんにお話を伺います。さて、今日はどのようなお話でしょうか?

夏苅:はい、今日は「男性不妊」についてお話をしたいと思います。最近、マスコミでも話題になり、不妊の約半数に「男性側の問題」があることがようやく認識されてきました。漢方での対応はもちろんですが、ご自分でも改善のために出来る事がありますのでそれをお話ししたいと思います。
 
アナ:男性側にも問題があるとは聞いていましたが半数とは…。でも、自分でも出来る事があれば嬉しいですね。では、どんな所に問題があるんでしょうか?

夏苅:それは、精子が「いつ」「どこで」造られ、どのように「保存」されているかを理解すると自ずと解決法はわかります。一つは女性の高齢化に伴って男性も高齢化しており、加齢に伴う腎の機能低下が精子力の低下に繋がっています。その上、偏食や生活習慣の悪化が精子に悪影響を及ぼしています。男性不妊の9割は精子を作る機能に問題がある「造精機能障害」で、その7割が原因不明といわれています。

アナ:7割が原因不明なんですか。原因不明でも対応出来るのですか?

夏苅:はい。中医学では原因がわからなくても症状を分析して体質を見極め、偏りを整えて正常に戻していく事が出来ます。では、精子の「いつ」「どこで」というお話しをしましょう。精子は夜寝ている間に精巣で70日間かけて造られ、精巣上皮で10〜20日の間に精子の活動性を習得し射精されます。つまり、健康な精子を沢山造るためには、精子の材料になる亜鉛などを含んだミネラルをバランスよく摂る事。精子を造る指令である男性ホルモンが十分分泌されている事。精子を造るためのホルモンは深夜11~2時が一番分泌が多いとされていますから、遅くとも日付が変わる前には寝て欲しいですね。そして製造時間である睡眠をしっかりとる事です。
アナ:材料と指令と睡眠でいいのなら簡単そうですね。でも、仕事で遅くなるとどうしても寝る時間が遅くなる方は多いと思いますが、何か方法はありませんか?
夏苅:そうですね。睡眠はいろいろな身体の不調を回復させるための大事な方法の一つです。まず睡眠の質を良くする事ですね。寝つきがいい事、グッスリ眠れる事も大切です。眠りが浅かったり怖い夢をよく見る方はご相談下さい。男性不妊で一番辛いのが「ストレスタイプ」ですね。常に緊張を強いられる社会ではプロラクチンの分泌が高まります。女性でも高プロラクチン血症になると卵胞の発育や排卵が阻害されて妊娠しにくくなるように、男性も性欲がなくなったり様々な性機能が低下します。この場合はストレスを和らげる疎肝という方法で開気丸や逍遥丸、温胆湯などを体質に合わせて飲んで頂くと改善します。

アナ:個人差はあるんでしょうが、ストレスで性機能が低下する事があるんですね。

夏苅:はい、ストレスが一番大きな問題かもしれません。一つ一つは小さくても、幾つも抱えていると心身には大きなストレスになりますから。次は「保存」場所である精巣の温度です。精子の適温は34℃といわれています。そのために製造と保管場所は体外に準備されています。最近は激辛が好き、肉好きで野菜嫌いなどで体温の高い男性が増えていて、精液量が減って濃く固くなっています。デスクワークや運転などで長時間座る仕事だと精子にとっては暑くて厳しい環境に長時間曝されるので、ますます弱ってしまいます。瀉火補腎丸で熱をさましましょう。辛いものは控えて熱をさます緑の濃い野菜をしっかり摂る事、精子を養うミネラル、つまり海草や貝類を毎日摂って下さい。反対に冷えて下痢しやすい方は精力もなく、液量は多いのですが薄くて精子も元気がありません。参馬補腎丸でお腹を温めながら精子の質を高めましょう。身体もシャキッとしますよ。

アナ: では、早く寝て野菜や海藻などをしっかり食べる事で体質改善になるんですね?

夏苅:そうですね。以前、30台の男性で、厳しい会社にいた方でストレスのために足の親指が巻き爪になり血が出て歩くのも痛い、イライラが強く帰宅後はゲームに熱中して「ご飯よ」と声をかけでも怒鳴る方がいました。もちろん性欲も全くない、と奥様が泣いていました。そんな方でも温胆湯という漢方薬でイライラはなくなり、ほてりを改善する瀉火補腎丸を併用する事でとても優しくなり夫婦仲良くなったと喜んでおられます。漢方薬は体質に合わせて一人一人対応が違いますので、詳しくはお近くのパンダのマークの長崎中医薬研究会の会員店へご相談下さい。
アナ:ありがとうございました。次回は8月9日水曜日、担当は元船町の藤村薬局藤村智代さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。詳しくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第277回 「妊娠しやすい体づくり」について

『漢方健康日記』原稿4月26日
実際の放送とは異なる場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:妊娠しやすい体づくりのお話です。
妊娠しにくい原因で最も多いのが漢方でいう血が不足した「血虚」と言われています。
血虚の症状としては、顔色が悪い、手足やお腹が冷える、乾燥肌で小じわが気になる、
髪にツヤがなく、枝毛・抜け毛になりやすい、疲れやすい・立ちくらみをしやすい、
病院で貧血と言われないけど不調があるなどです。

アナ:貧血と言われなくても貧血のような症状がある方はいらっしゃいますね。

円入:はい、血液検査で異常なくても不調があれば、かくれ貧血かも知れません。
漢方では血虚と呼ばれます。
 なぜ、血虚になるかというと食べた物から充分に血が作られないからです。
 食べた物はどこで吸収されるかというと、それは胃腸です。
 その胃腸が弱いか疲れていて食べた物が吸収できずに血が効率良く作られません。
 胃腸がなぜ疲れているかというと現代人の生活スタイルにもあるようです。
 夕食の時間が遅い、できれば夜7時遅くても8時までには夕食を食べて欲しいですが、
夜9時から10時の間に食べる方もおられると思います。
 夕食が遅いと胃腸も夜遅くまで働かなくてはならないし、寝る時間が遅くて睡眠が充分に取れないと
胃腸が休めないのでダブルで胃腸に負担を掛けます。
そう分かっていても事情で帰宅時間が遅くて夕食が遅くなる方が少なくないと思います。

アナ:確かに夕食を食べる時間が夜食の時間とかも聞きますよね。そんなとき、漢方で何か出来ることはありますか?

円入:はい、夕食が遅い場合におすすめしたい漢方食品は、晶三仙(しょうさんせん)と言いまして食べた物の消化を助ける3つの生薬が含まれたものです。
山楂子は脂濃い物の消化を助け、麦芽と発酵させた神麹(しんぎく)は、ごはん・パン・麺類などの炭水化物の消化を助けるので胃腸にかかる負担を減らし翌朝の胃のもたれを軽くします。

アナ:それは胃が助かりますね。

円入:また、ストレスなど神経の使い過ぎで胃腸が疲れても血虚の原因となります。
胃腸の働きが低下すると同時に精神活動を行う脳の働きも低下した状態を「心脾両虚(しんぴりょうきょ)」と言います。漢方では脳と心(しん)はつながっていると考えます。想うことでドキドキするように。しんぴのぴは胃腸のことです。

アナ:心脾両虚?

円入:はい、ストレスなど神経の使い過ぎ・考え過ぎで胃腸の働きが低下することで元気や血が不足して、(心しん)へ血が充分に巡らなくなる状態が心脾両虚です。心脾両虚が続くと健忘・不眠・貧血の原因となり、物忘れ、寝付けない、眠りが浅い、不安感がある、などの症状が出やすくなります。

アナ:なるほど、そんな時は、どういう漢方薬があるのでしょうか?

円入:心脾顆粒という漢方薬があります。
(心しん)を安定させ胃腸の働きを回復する漢方で、全身を巡る元気や血の量を増やして、精神・意識・思考を安定させて心脾両虚の状態を改善します。

アナ:漢方での胃腸と心の関係、興味深いですね。

円入:はい、血虚を改善する漢方薬として代表的な処方に婦宝当帰膠がありますが、胃腸の働きが弱っている方にはまず、晶三仙や心脾顆粒で胃腸の状態を良くしてから婦宝当帰膠に移行することが良い場合もあるみたいです。
何を食べるかということも大切ですが、ご自身のお体のどこの働きを改善すれば良いかということも同時に考えて行くことも漢方では注意します。

アナ:かくれ貧血の原因を食べ物だけでなく生活スタイルや体の調子なども合わせて考えて行くわけですね。

円入:はい。漢方薬は体質により異なりますので 詳しくはお近くのパンダマークの店頭でご相談下さい。


アナ:ありがとうございました。次回は5月10日 長崎市 朱雀薬局 三宅涼子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第272回 「生理痛」について
漢方健康日記 H29年2月8日 山口
実際の放送とは異なる場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は佐世保市浜田町のあいおい薬局山口圭子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

山口:今日は「生理痛」についてお話しようと思います。最近は医療用として使われているものと同じ鎮痛剤が第一類医薬品として薬局でも販売されています。うちの薬局でもお客様が買いに来られますが、服用する理由を聞くと若い女性の場合、生理痛という答えが大半です。毎月鎮痛剤をのまれている方が多いようですが、中医学では本来、生理痛はないのが正常な状態と考えられています。

アナ:女性なら生理痛はよくあるものだと思っていましたが、ないのが正常なんですね。

山口:そうなんです。生理痛には子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が潜んでいる場合がありますので、ひどい生理痛が続く場合は婦人科の受診をおすすめしています。今回は生理痛の原因を大きく3つのタイプに分けて、その対処法をお話しますね。
   まずは今の寒い季節に多い、冷えで悪化しやすいタイプ。もともと冷え症だったり、冬の寒さが影響して体が冷えると子宮の血流が悪くなり、生理痛の原因となります。このタイプの生理痛は下腹部に冷えを伴い、ぎゅっと絞られるような痛みがあり冷えると痛みが強くなり、温めると和らぎます。生理の経血は暗い赤色で黒ずんだ血の塊が混じることもあります。対処法としては体を冷やさないような服装を心がけ、冷たい飲み物や生ものは控えましょう。漢方では参茸補血丸や婦宝当帰膠、爽月宝などがおすすめです。

アナ: 女性は冷え症の方が多いですよね。最近はおしゃれな腹巻などもあるので利用するとよさそうですね。では2つ目のタイプは?

山口:2つ目はストレスなどが原因で血流が悪くなっているタイプです。ご相談をお受けしていて、学生の頃は生理痛はなかったのに、社会人になって環境が大きく変わってから生理痛がひどくなったという方がよくいらっしゃいます。ストレスを受けると気(エネルギー)の流れが滞り、生理前や生理中に腹部の張りや軽い痛みを感じることがあります。この気の流れが滞った状態が続くと血液の流れも悪くなり生理痛がひどくなります。
   このタイプも経血の色が暗く、レバー状の塊が見られます。情緒の変動で痛む場所や痛みの程度が変わったりします。対処方としては上手にストレスを発散し、軽い運動などで血流をスムーズにするとよいですよ。漢方では逍遥丸や冠元顆粒がおすすめです。

アナ:ストレスで血流が悪くなると生理痛もひどくなって、イライラする上に憂鬱にもなりますよね。

山口:そうですね。イライラもひどくなる前に対処されることをおすすめします。最後に3つ目は気(エネルギー)や血(血液)が不足しているタイプ。もともとの虚弱体質や過度のダイエットなどによる栄養不足で子宮に十分な血液やエネルギーが行き渡らず生理痛がおこります。このタイプの生理痛の特徴としては生理の終わりかけに痛みが強くなったり、重だるい痛みが続くこともあります。また生理の周期が長くなったり、経血の色が薄く量が少なめになります。足りない気血を補うためにほうれん草や人参、豚肉や鶏肉などを使った料理でしっかり栄養を摂ることが大切です。漢方では補中丸、婦宝当帰膠がおすすめです。

アナ:ひとことで生理痛と言っても、痛み方や生理の経血の状態まで様々なんですね。

山口:そうなんです。女性は初潮から閉経まで平均35年間、約350〜450回の生理がくると言われます。女性であるからこそ自分の体の状態を生理の周期や経血の状態などからよみとることができるとも言えます。生理痛があるからと鎮痛剤で一時的にやり過ごさずに、どうバランスがくずれているのか、生活習慣でみなおすところがないか、自分の体と向き合ってみていただきたいのです。思春期の娘さんをお持ちのお母様は、娘さんと生理についてお話される機会を作っていただけるといいと思いますよ。今回はおおまかに3つのタイプに分けてお話しましたが、原因がひとつとは限らずいくつか合わさっていることがほとんどです。症状にあわせて養生法やお薬も変わってきますので、詳しくは長崎中医薬研究会のお店でご相談ください。

アナ:ありがとうございました。次回は2月22日水曜日、担当は大村市西三城町、山崎薬品の山崎京子さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
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漢方健康日記 第269回 「漢方で妊活応援しますのお話」について

漢方健康日記 第269回 「漢方で妊活応援しますのお話」について

『漢方健康日記』原稿12月14日
実際の放送とは違う場合があります

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:今回は漢方で妊活応援いたしますのお話です。
   妊娠を望む20歳代の健康な夫婦の場合、1年以内に妊娠する確率は約90%ほどと言われております。
妊活を初めて1年を過ぎても妊娠しない場合は、不妊検査を受けることが奨められています。
病院での基本検査で異常が無い場合は、半年間のタイミング法がすすめられます。タイミング法とは、排卵日の前日にタイミングを取ることを半年ほど行う方法です。それでも妊娠しない場合は、排卵誘発、人工授精(精子を子宮内に直接入れる方法)、体外受精(自然受精の受精卵を培養して子宮に戻す方法)、顕微授精(卵子の中に直接精子を入れて受精させる方法)の順により高度な方法にステップアップする治療が行われるようです。  

アナ:不妊治療、昔と比べると進化しましたねー。漢方では妊活にどんなことができるのですか?

円入:はい、体外受精などで、良い卵子と良い精子で良い受精卵を作っても着床力が低ければ失敗を繰り返す可能性があります。着床力とは子宮内膜の状態のことですが、植物で例えると「苗床=なえどこ」作りにあたります。なえどことは土づくりのことです。いくら種が良くても苗床である土の状態が良くなければ上手く育たない可能性があるということだと思います。
この苗床に例えられる受精卵のベッドづくりを含む全身の体づくりを漢方で応援いたしますということなんです。
.     
アナ:苗床に例えたわけですね。種も大事だけど、土も大事だということなんですね。。

円入:はい、そうなんです。その土づくりを漢方ではどうするのかといいますと、
基本は、キレイな血を増やして体を温め、そして全身の血の流れをスムーズにしてあげて全身のホルモンバランスを整えることということになります。

アナ:体を温めることが大事なんですね。

円入:はい、全員というわけでははないですが、冷えてる方が多いです。
そうして体を整えて行って、妊娠しやすい体づくりの目安の1つとして、
基礎体温が二相性になって行くことが大事です。
一相性では、排卵してない可能性が高いです。
   月経周期は、個人差ありますが、理想の周期は28日前後です。
   低温期と高温期の差が0.3度〜0.5度あること。
低温期から高温期への移行がスムーズなこと。
低温期と高温期の期間がそれぞれ14日前後などです。

アナ:基礎体温はそういう風に見るんですね。
他にも妊娠しやすい体になっている目安になることはありますか?

円入:個人差ありますのであくまでも目安ですが。
あと、月経痛が軽くなって来た、経血の色の黒っぽい色が赤くなって来た。
経血が薄く水っぽかったのが少し濃ゆくなって来た。
経血中のレバー状の塊が減って来たなども目安になります。

アナ:人との比較が分からないので自分では今のが普通と思ってる方多いですよね。
特に生理痛があるのが当たり前とか。

円入:そうなんですよね。漢方の考えでは、生理痛がないのが当たり前なんですよね。
あと、排卵日辺りの適度なオリモノの量があることも大事です。
    精子はオリモノにくるまれて卵子へ向かって泳いで行くので卵の白身のように
    透明で適度な粘り気があるものが理想です。
    オリモノは多過ぎても少な過ぎても何らかの問題あります。

アナ:なるほど妊娠しやすい体になって行く目安がいくつかあってわかり易いですね。

円入: はい、そうなんです。妊活は不安との戦いでもあるので自分で自分の体の変化を知ることが
安心に繋がり、とても大事だと思います。今回は女性側をご紹介致しましたが今では不妊の原因の半分は男性側にもあるといわれておりますのでぜひご夫婦お揃いでご相談下さい。
漢方薬はその方の体質よって異なりますので 詳しくはお近くのパンダマークの店頭でご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は12月28日朱雀薬局 三宅涼子先生です。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。


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漢方健康日記 第246回 「妊娠の確認と妊娠維持のための漢方養生法」について
『漢方健康日記』原稿11月25日

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:妊娠の確認と妊娠維持のための漢方養生法についてです
   月経周期が安定している場合、予定日を過ぎても生理が来ないと妊娠の可能性があります。
低温期の長さは個人差がありますが、高温期は通常12日から14日間の長さです。
高温期が17日を過ぎた場合は妊娠している可能性があります。
最終月経日の初日から2週間後辺りに排卵して受精、それから1週間かけて子宮の中に着床となります。
受精卵が子宮に着床すると絨毛(じゅうもう)という根を子宮に生やし始め、赤ちゃんがお母さんから酸素や栄養をもらうために胎盤形成が始まります。
その絨毛からHCGというホルモンが出始めます。
月経予定日の1週間後辺りを目安に市販の妊娠検査薬でHCGを検出することで妊娠を
確認することが出来ます。

アナ:今は市販の検査薬があるので便利な時代になりましたね。

円入:その後は病院での超音波検査になります。
個人差あると思いますが、5週前後で胎嚢が見え始め、6週頃、心拍確認となります。
10週頃になると妊娠を維持するための黄体ホルモンが分泌される場所が、
卵巣の中の妊娠黄体から胎盤へと移行されるとても大切な時期になります。
15週になり、胎盤が完成すると体温が下がり、つわりも治まり、流産の可能性も下がるので安定期と呼ばれます。赤ちゃんは、胎盤をお母さんの食べた物の味が分かるようなり、またお母さんの感情も伝わり、まさしく一心同体のようになると言われています。
流産と呼ばれるのはは22週未満までで、22週以降であれば早産と呼ばれて現代医学の助けで赤ちゃんの生存の可能性ができて来ます。

アナ:漢方では妊娠の維持の養生をどう考えるのでしょうか?

円入: まず、赤ちゃんに栄養をたっぷり運ぶために充分な血液が必要です。
また赤ちゃんを育てる子宮の中を温かく保つのにも充分な血液が必要です。
   その血を補うものとして婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)がよく使われています。
   血は優先的に赤ちゃんへ行きます。お母さんにまで血が行き渡らない時は、
   髪の毛のぱさつき、抜け毛、爪が割れやすい、乾燥肌、顔色のくすみ、
肌荒れ、眠りが浅い、不安、心配性、便秘、冷え、疲れやすいなどが
血の不足のサインとして現れる場合があります。
   漢方では検査で貧血と言われてなくても、血が本来の働きをしていなければ、
かくれ貧血の血虚と考えらますので、血虚を改善する補血薬婦宝当帰膠をおすすめします。
母乳のもとは血液ですから、産後の授乳のためにも血液はしっかり補っておきたいですね。
次に、漢方では「腎は成長を司る」と考えられます。
赤ちゃんの成長には、腎の気(エネルギー)が必要ですので、
天然の冬虫夏草が配合され、安胎の力がある双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)や
参馬補腎丸などの腎を補うという意味の補腎薬が良く使われています。

アナ:生活上の注意点とかあるのでしょうか?

円入:食生活ですが、「まごわやさしい」という言葉はご存知でしょうか?
まは豆類(豆腐、納豆、味噌、その他豆類)ごは胡麻、わはわかめなどの海藻類、
やはやさいで緑黄色野菜、淡色野菜、根菜類、さは魚介類、しは椎茸などのきのこ類、
いは薩摩芋、里芋等のイモ類です。という具合に主食の穀物とまごわやさしいの副食
を基本に食べると栄養のバランスが良くなるのでおすすめです。
妊婦に必要な葉酸のサプリメントも利用すると良いでしょう。
タバコは血管を収縮させるので赤ちゃんが酸素不足になる可能性もありますし、お酒はアルコールが
赤ちゃんまで届いてしまうので赤ちゃんが飲んでるのと同じ状態になるので避けて下さい。
漢方薬は体質により異なりますので 詳しくはお近くのパンダマークの店頭でご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は12月9日 長崎市 朱雀薬局 三宅涼子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。



| 婦人病・子宝のお話 | 16:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第239回 「子宝相談」について
『漢方健康日記』原稿8月12日
実際の放送とは違う場合があります
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:今回は妊娠しやすい体づくりのお話です。
まず今日排卵する卵子っていつ作られたのでしょうか?
女の子が胎児の間に作られています。赤ちゃんとして生まれた時、既に卵巣には一生分の原始卵胞(冬眠している卵子)を持ってるんです。今お母さんが女の子を妊娠されてるとしたらその女の子の卵巣の中にはお孫さんの元となる卵子が用意されてるということなんです。

アナ:そんな前から作られてるとは驚きですね。

円入:作られる卵子の数ですが、お母さんのお腹の中にいる胎児期6ヶ月の時、700万個作られます。この時をピークとして生まれた時点で200万個になり、思春期には20〜40万個程度に減ります。
    20代だと1個の卵子が排卵するのに、約1,000個の卵子から選ばれます。
排卵に至らなかった残りの約999個はアポトーシスにより細胞が死滅して閉鎖卵胞となり消えて無くなってしまいます。
30歳台だと約500個、35歳台で約100個、40歳台では約10個から1個の排卵する卵子が選ばれることになります。
    
アナ:1個の卵子が排卵するのにそんなに多くの数の卵子から選ばれていたんですね。

円入:年齢と共に卵巣の中の卵子の数は減って行きます。卵巣機能も低下して行きます。
歳を重ねる毎に、卵子の数が減り妊娠確率が減るので、卵子の数は少なくても質の良い妊娠力の高い卵子へと
育つことがとても重要となってきます。
漢方では、ホルモン、卵巣などの生殖機能を司る所を腎と考えます。卵巣機能が低下して行くことは、その腎が虚していると考えます。
漢方では、この腎虚の状態を改善する補腎薬で卵子の成熟度を高めて受精・着床・出産まで順調に育つよう妊娠力を上げるお手伝いをします。使用する補腎薬はその方の体質により異なりますが、杞菊地黄丸、参茸椎補血丸、鼈や亀の甲羅を数日煎じた物などが多く使われるようです。

アナ:それでは卵子の質を高める準備期間はどのくらい必要なんでしょうか?

円入:卵子の質を高める準備期間は卵子の成長期間に相当します。
排卵されるまでの成長期間はどのくらいでしょう?
生理開始から平均14日目に排卵されますので14日間のように思えますが、原始卵胞から卵子への成長には実はなんと180日かかるんだそうです。
今日が排卵日とすると、約半年後に排卵する卵子は今日から成長を始めるということなんです。
卵子の成長には180日かかるので質の良い卵子を作る妊娠しやすい体づくりのための準備期間には最低半年が必要と言うことなんです。

アナ:不妊というと女性の側にばかり目が向けられますが、男性の方はどうなのでしょう?

円入:はい、今では不妊の原因の半分は男性側にもあると言われています。
   男性の精子が減少しているという報告は数多くあります。漢方では精子が作られる精巣は腎と深い関係があると考えられています。
   腎には生命力の源である腎の精が貯蔵されている場所です。甘い物の食べ過ぎ、過剰なストレス、睡眠不足タバコの吸いすぎ、お酒の飲みすぎなどで腎精が消耗されます。腎の精は夜の11時から深夜2時位の睡眠中に補充されるといわれます。漢方では腎の精の不足を補うことをします。使用する補腎薬はその方の体質により異なりますが、精子の原料である亜鉛が多く含まれる食用蟻、海の馬と書いてカイバと言われる竜の落とし子が含まれる参馬補腎丸、鼈や亀の甲羅を数日、煎じた物が多く使われるようです。お酒の飲みすぎは湿熱を生みます。男性の腎は熱を嫌うので、湿熱を冷ますのに、シャ火利湿顆粒などが使われます。

アナ:生活上の注意点とかあるのでしょうか?

円入:男性側ですが、電磁波で精子が減るという報告があります。携帯電話をズボンのポケットに長時間入れっぱなしにしたりとか、ノートパソコンを膝の上で長時間の使用はお気をつけて下さい。
下着もピッチリしたボクサーパンツやピチピチジーンズなどは避けて、風通しが良いものが良いです。
女性側ですが、1年のうちで7,8,9月の妊娠率が最も低いそうです。冷たい飲食物で胃腸を冷やすことが関係していると思われます。ぜひ体内の冷えにはご注意下さい。
漢方薬は体質よって異なりますので 詳しくはお近くのパンダマークの店頭でご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は8月26日朱雀薬局 三宅涼子先生です。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。






| 婦人病・子宝のお話 | 10:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第236回「生理痛」について

実際の放送とは違いがある場合があります
『漢方健康日記』原稿6月24日

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市元船町の藤村薬局本店 藤村智代さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

藤村:はい。今日は生理痛についてお話ししようと思います。多くの女性が毎月辛い思いをされているのではないでしょうか?

アナ:生理痛の方っておおいですね。特に若い女性は「生理痛は普通」と思っている方が多いのではないですか?
   
藤村:そうですね。生理痛は当たり前だと思っている方がとっても多いと思います。
   ご相談のお客様も「生理痛って普通はないのですか?」ってびっくりして聞かれることがあります。
生理痛とは一般に生理期や生理前後に生活に不快を感じる程度の下腹部痛、あるいは腰痛の事です。仕事や家事ができないほどの強い痛みを感じている方は子宮筋腫や子宮内膜症などの場合もありますから検査に行かれることを勧めています。
原因は大きく分けると、瘀血、血虚、気滞の3つが考えられます。
まずは瘀血ですが血の巡りが悪く滞っている体質です。生理中にレバー状の塊があったり下腹部痛が有ったり、冷えがある方に多いですね。このような症状の時には下腹部を温めると楽になりますね。
   温めると血の巡りがよくなり生理痛が楽になります。生理痛があるときは冷たいものを避けて、できるだけ温かいものを取るように心がけましょう。
   漢方薬では冠元顆粒や水快宝・爽月宝を使います。

次は血虚が原因の方です。血虚とは元気な血が不足している体質の方です。
症状としては生理の量が少ない、生理中や生理後にじわじわ痛む方です。
このタイプの方にはめまいや立ちくらみ、皮膚がカサカサするなどの症状も出てきます。そういうときには血液を補う婦宝当帰膠や心脾顆粒を使います。

アナ:婦宝当帰膠はこれまでのお話の中にも沢山出てきますね。女性にはとってもいいものなんでしょうね。

藤村:そうですね。毎月生理で血液を消耗する女性にとっては、元気な血液を増やして身体を温める婦宝当帰膠は女性の宝ですからね。女性にはよくお勧めしていますが味もおいしく喜ばれる漢方薬です。
次は気滞です。気滞とは気が停滞して気の巡りが滞っている体質の方です。
   つまりストレスがたまっている状態がこれに当たります。
   現代人には切っても切れないのがストレスですね。
   ストレスで悩まれている方は多いですね。
   気滞は症状としては生理期にレバー状の塊がある方、生理前に胸が張る方・イライラする方です。そういうかたは加味逍遥散や開気丸を使います。
ストレスをため無いように生活のコントロールも必要ですね。
早ね早起きを心がけたり、気分をリフレッシュすることも良いでしょう。
また香りのある香味野菜もお勧めですね。

アナ:生理痛の養生としては具体的にどのようなことに気をつければいいのですか?

藤村: 規則正しい生活が一番ですね。瘀血・血虚・気滞その3つの原因がいくつか重なって症状として出る方が多いですね。漢方薬もそれぞれの症状に合わせて服用していただいています。

   店頭での症例ですが中学のころからひどい生理痛があり学校を休むことがあった女の子の話です。初めはお母様とお二人で来店されました。
   その子は運動クラブだったのですが、生理中はクラブに行ってもボーっとしていて先生の話が耳に入らず集中が出来なかったようです。
   高校生になっても生理痛はなかなか改善せずご相談に来られました。まずは身体を温める婦宝当帰膠と血行を改善する冠元顆粒を飲んでもらうことにしました。
   すぐにとはいきませんでしたが少しずつ少しずつ生理痛が軽くなって
   今では生理前の痛みもほとんどなく改善されたようです。
   現在はお母様が漢方薬を取りに来られて娘さんの元気な様子をお話しされて帰られます。喜びの声を聞くと私もお役に立ったことが嬉しくて、とても幸せな気持ちになります。
  
アナ:ありがとうございました。次回は7月8日水曜日、担当は西山町山中薬局 山中みちよさんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。


| 婦人病・子宝のお話 | 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第221回 「長沙中医薬大学附属病院へ不妊症の研修」について
『漢方健康日記』原稿2014年11月13日
20141113_龍虎堂夏苅和子_長崎不妊

 実際の放送とは違いがある場合があります。
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。担当は長与町の龍虎堂薬局 夏苅和子さんです。宜しくお願いします。今日のお話は?

夏苅:はい、10数年前から毎年長崎を始め日本中医薬研究会の有志で、漢方の本場中国へ不妊症や皮膚病の研修に行っていますが、いつも新たな発見があります。先月は、中国湖南省の長沙中医薬大学附属病院へ不妊症の研修に行ってきました。その時の感激したお話しをしたいと思います。

アナ:中国での不妊症の研修って、どんなことをされるんですか?

夏苅:不妊症と深く関係する卵巣の老化や習慣性流産、子宮内膜症、多嚢胞など様々な専門分野の講義や臨床、病棟見学などをお願いしています。今回は、卵巣の機能低下を改善するために長年研究を重ねてこられた尤昭玲教授の素晴らしいお話を聞くことが出来ました。

アナ:ええっ?!卵巣も老化すると言われていますが、卵巣機能低下の改善って出来るんですか?

夏苅:そうですね、中国では古くから楊貴妃や皇帝達が不老長寿とか若返りの薬を飲んでいた、と言う話は聞かれた事があると思います。中医学をご存じない方が聞けば一見まやかしかと思われるかも知れませんが、西洋医学と通じる非常に理にかなった理論があります。

アナ:それは、どの様な理論なのでしょう?

夏苅:中医学では、成長や発育・知能・老化・生殖系などはホルモン系を司る腎の力が深く関わっていると考えます。西洋医学では、脳の視床下部、脳下垂体は様々なホルモンを分泌する司令塔です。特に脳と卵巣や精巣のホルモン分泌・命令系統を「性腺軸」といい、古来の中国の「腎」の考えとも合致しています。生命の元となる卵子も精子も、ホルモンの指令によって作られています。ですから、ホルモン分泌の低下は腎の弱りと捉え、体質に合わせて性腺軸を活発にするような腎を補う補腎薬などを使うことで改善させるんですよ。

アナ:具体的にはどういうことですか?

夏苅:はい、卵胞が発育し排卵する過程においては卵胞が卵巣の中心部から少しづつ成長して外側に移動する力がいります。そのためには3つの力が必要で、一つは性腺軸がしっかり動いている事。二つめは卵巣内のホルモンが十分である事。三つめは卵巣内の動脈血流が十分である事で、卵巣がしっかりと働ける力を与える事が必要なのだと言われました。

アナ:卵巣内の血流ですか?

夏苅:そうですね。卵巣内の血流は過去にお邪魔した山東中医学大学附属病院でも研究されていて、映像を見せて頂いた時に血流量に大きな個人差があることを見て驚いたことを覚えています。卵巣内の血流が正常な人は卵胞の発育に必要な栄養や酸素、温度が十分だからこそ健康な卵胞が発育し、妊娠しやすいのです。

アナ:なるほど。全身、どこでも血流が十分保たれている事が重要なんですね。

夏苅:そうなんです。健康のためにはきれいで元気な血液が必要なんですね。毎周期多くの卵胞から競り勝って成長し、大きくなった卵胞を主席卵胞と言います。それが20mmの成熟卵になり排卵するには、中の卵胞液が増えること、卵巣の外側に向かって突き出していくことが必要です。その為にも性腺軸と卵巣の血流が大事なのだと伺いました。また、排卵時には卵子を子宮まで運ぶ輸卵管がバキュームのように卵子を吸い込む力も必要だとのことでした。

アナ:バキュームですか。分かりやすい説明ですね。

夏苅:そうですね。実際にはホルモンや卵・内膜の厚さなどは最近の機器を使って西洋医学的な検査をし、身体にやさしい中医学で対応する中西結合治療となっていました。その他にも、卵胞の数が少ない時、多嚢胞などで小さな卵胞ばかりで大きくならない時、卵の発育が早すぎる時、遅い時の対応も学びました。卵子は、適度な数、大きさ、日数を経て排卵する事が大事なんです。面白かったのは、時々見かけますが縦横のサイズが違う扁平卵で、楕円になるのは中の卵胞液が少なく張りがないからとのこと。それではプヨプヨとして精子が入りにくいのでまん丸にさせるために補陰をして卵胞液を増やすことが必要だそうです。また、30代後半から40代に入ると生理の量が少なくなってきます。月経期にしっかり月経量が増えるようにすることで卵胞の発育を促進する事が出来るそうです。講義を聴いていて、尤教授は、まるで卵巣を自由自在に操る魔術師のように思えました。長崎の会員店は不妊症や皮膚病などでも中国研修を重ね、全国の中でもレベルが高いので、是非ご相談にお越し下さい。

アナ:長崎の会員店の方は皆さん勉強熱心なんですね。頼もしいですね。今日はありがとうございました。次回は11月27日、担当は滑石の朱雀薬局、名嘉久美子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 婦人病・子宝のお話 | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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