漢方健康日記 第270回 「鼻炎のお話」について

漢方健康日記  H29年1月11日 太田
実際の放送とは違う場合があります
アナ:漢方健康日記 このコーナーは漢方を通じて、皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。    担当は長崎市東古川町 漢方松風堂の太田玲子さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は。

太田:明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
今日は鼻炎についてのお話です。日本では、花粉症・アレルギー性鼻炎・血管運動性鼻炎などで、悩んでいる方が増加しています。
これには、住宅環境の変化やスギ花粉量の増加、大気汚染といった外的な要因と同時にストレスの増大、肉食の増加、運動不足などからくる体質の変化も深く関係しています。対策としては、うがいやマスクをする、抗ヒスタミン剤、血管収縮剤等で鼻水などの症状を抑えることが中心の対策ですが、根本的に養生し、体質を整えれば、発症を予防し症状を和らげることができると思います。

アナ: 体質改善で鼻炎、花粉症予防できるのですか。

太田:はい、出来るんですよ。これから冬本番、寒さが苦手な人にとっては、つらい季節ですが、中医学では、冬は「身体を養い、エネルギーを蓄える季節」にあたり、冬こそ体力不足の体質を改善して体調を整える大切な時期と考えています。冬場の体質改善、養生は、風邪予防は勿論、春からの花粉症の予防にもつながります。
人にはそれぞれ生まれ持った体質がありますが、体質だからと諦めず、自分の努力で日頃の食事や適度の運動、休養、睡眠等の生活習慣に気を配って自分の体内の不調や弱りを、きちんと改善する事で病気や花粉も寄せ付けない身体に少しでも変える事が出来ると思います。
私達の身体にはもともと外敵から身を守る力、病気や邪気(ウイルス、花粉など)の侵入をさせない防衛力、免疫力、「正気」が備わっています。正気は体内の気血によって維持されていますので、体内を巡る気血水のバランスを保つことが大切です。これらが不足したり、流れが悪くなったりすると、様々な不調が起きてきます。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻の不調は、中医学では、鼻だけの問題ではなく体内の気・血・水のバランスが崩れている状態だと考えています。
体内の気血を充実させる基本は、「肺」と「脾胃」(消化器系)の働きを良くする事です。気は呼吸で取り込まれる清気(酸素)と食事から摂る栄養と腎気をもとに生み出されます。
<気(生命エネルギー)血(身体に必要な栄養分を含んだ血液)水(身体に必要な水分)>
アナ: 肺と脾胃の働きを良くするには如何したら良いでしょう。

太田:肺、気虚タイプの人は、息切れ、汗かき易い、疲れやすく風邪引きやすい等の症状が出易いバリア力不足です。衛益顆粒、補中丸、麦味散顆粒等で元気づけます
    衛益顆粒には前もって飲んでおくと花粉症予防と回復効果ありの研究があります。

脾胃が弱いタイプの人食欲不振、胃もたれ、おなかの張り、疲労倦怠感等の症状には、健脾散顆粒、健胃顆粒、補中丸、晶三仙などで弱った脾胃を元気にします
   
特に女性血虚貧血タイプの人は、体の冷え、体力の低下、めまい、動悸、不眠等の症状が出やすくなります。婦宝当帰膠、心脾顆粒などで血不足を改善します

アナ:症状が出てしまったらどうしましょう?
太田:寒タイプの人の症状は・・透明で水っぽい鼻水、鼻づまり、くしゃみ、寒気等
    よく使われるのは、・・衛益顆粒+葛根湯、頂調顆粒、小青竜湯等です。

熱タイプの人の症状は・・のどの痛み、乾き、目の充血痒み、鼻水に粘りがある等
    よく使われるのは・・衛益顆粒+涼解楽、鼻淵丸、板藍茶、菊花等です。

湿タイプの人の症状は・・頭重、鼻水が多い、浮腫み、食欲不振など。
      よく使われるのは・・衛益顆粒+勝湿顆粒、五苓散などです。

体質の違いや気候によって症状は変わります。適切な対処、タイプに応じての
ケアでなるべく症状を和らげ、花粉の季節、鼻炎を穏やかに乗り切りましょう。

★血管運動神経性鼻炎は、昼間はなんともないが早朝起きた時や冬に暖かい室内から外へ出た時、又食事等で急に温められた時など、姿勢や環境、温度差の変化によって発作的なくしゃみ、鼻水、鼻づまりが起きるアレルギー反応は無い鼻炎です。
原因として、塵埃などの環境因子、臭気などの刺激、天候、肉体的・精神的な心身
因子、鼻の血行不良や自律神経の失調などによる鼻の粘膜が過敏症の1種です。

アナ: 有難うございました。次回の放送は1月25日島原市広馬場町しまばら薬局
織田堅一郎さんです。健康のご相談は、店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。



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漢方健康日記 第269回 「漢方で妊活応援しますのお話」について

漢方健康日記 第269回 「漢方で妊活応援しますのお話」について

『漢方健康日記』原稿12月14日
実際の放送とは違う場合があります

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:今回は漢方で妊活応援いたしますのお話です。
   妊娠を望む20歳代の健康な夫婦の場合、1年以内に妊娠する確率は約90%ほどと言われております。
妊活を初めて1年を過ぎても妊娠しない場合は、不妊検査を受けることが奨められています。
病院での基本検査で異常が無い場合は、半年間のタイミング法がすすめられます。タイミング法とは、排卵日の前日にタイミングを取ることを半年ほど行う方法です。それでも妊娠しない場合は、排卵誘発、人工授精(精子を子宮内に直接入れる方法)、体外受精(自然受精の受精卵を培養して子宮に戻す方法)、顕微授精(卵子の中に直接精子を入れて受精させる方法)の順により高度な方法にステップアップする治療が行われるようです。  

アナ:不妊治療、昔と比べると進化しましたねー。漢方では妊活にどんなことができるのですか?

円入:はい、体外受精などで、良い卵子と良い精子で良い受精卵を作っても着床力が低ければ失敗を繰り返す可能性があります。着床力とは子宮内膜の状態のことですが、植物で例えると「苗床=なえどこ」作りにあたります。なえどことは土づくりのことです。いくら種が良くても苗床である土の状態が良くなければ上手く育たない可能性があるということだと思います。
この苗床に例えられる受精卵のベッドづくりを含む全身の体づくりを漢方で応援いたしますということなんです。
.     
アナ:苗床に例えたわけですね。種も大事だけど、土も大事だということなんですね。。

円入:はい、そうなんです。その土づくりを漢方ではどうするのかといいますと、
基本は、キレイな血を増やして体を温め、そして全身の血の流れをスムーズにしてあげて全身のホルモンバランスを整えることということになります。

アナ:体を温めることが大事なんですね。

円入:はい、全員というわけでははないですが、冷えてる方が多いです。
そうして体を整えて行って、妊娠しやすい体づくりの目安の1つとして、
基礎体温が二相性になって行くことが大事です。
一相性では、排卵してない可能性が高いです。
   月経周期は、個人差ありますが、理想の周期は28日前後です。
   低温期と高温期の差が0.3度〜0.5度あること。
低温期から高温期への移行がスムーズなこと。
低温期と高温期の期間がそれぞれ14日前後などです。

アナ:基礎体温はそういう風に見るんですね。
他にも妊娠しやすい体になっている目安になることはありますか?

円入:個人差ありますのであくまでも目安ですが。
あと、月経痛が軽くなって来た、経血の色の黒っぽい色が赤くなって来た。
経血が薄く水っぽかったのが少し濃ゆくなって来た。
経血中のレバー状の塊が減って来たなども目安になります。

アナ:人との比較が分からないので自分では今のが普通と思ってる方多いですよね。
特に生理痛があるのが当たり前とか。

円入:そうなんですよね。漢方の考えでは、生理痛がないのが当たり前なんですよね。
あと、排卵日辺りの適度なオリモノの量があることも大事です。
    精子はオリモノにくるまれて卵子へ向かって泳いで行くので卵の白身のように
    透明で適度な粘り気があるものが理想です。
    オリモノは多過ぎても少な過ぎても何らかの問題あります。

アナ:なるほど妊娠しやすい体になって行く目安がいくつかあってわかり易いですね。

円入: はい、そうなんです。妊活は不安との戦いでもあるので自分で自分の体の変化を知ることが
安心に繋がり、とても大事だと思います。今回は女性側をご紹介致しましたが今では不妊の原因の半分は男性側にもあるといわれておりますのでぜひご夫婦お揃いでご相談下さい。
漢方薬はその方の体質よって異なりますので 詳しくはお近くのパンダマークの店頭でご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は12月28日朱雀薬局 三宅涼子先生です。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。


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漢方健康日記 第268回 「めまい」について


実際の放送とは違う場合があります。
「漢方健康日記」めまい  11月23日 山中

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市 西山の山中薬局山中みちよさんにお話を伺います。さて、今日はどのようなお話でしょうか?

山中:いきなりですが、「ぐるぐる」 「ふわふわっ」 「くらっ」 なんのことでしょう。そうです。めまいの表現です。 めまいの原因は、さまざまで、
   突然おこることもありますし、たびたび繰り返しおこることもあります。
   今日はめまいについて お話ししたいと思います。

アナ:めまいというと、細くて美しい人が 貧血でフラーとするようなイメージです       が、貧血だけではではないようですね。めまいはどうしておこるのでしょうか?

山中: めまいの原因として 耳や脳に原因があったり、年齢や貧血なども関連があります。
   そして中医学では、めまいと関連性が深い臓腑は 肝、脾(胃腸)、腎の3つで、これらの臓腑の働きが乱れておこると考えます。

アナ:とおっしゃいますと、具体的には、どんなことでしょう?

山中:はい。肝のトラブルでは、神経の使い過ぎ、ストレス、目の使い過ぎ、などにより、自律神経の働きが乱れ、脳や内耳の方への血行が滞り、めまいにつながります。
   次の 脾(中医学では胃腸のことを脾といいます)のトラブルでは、食べ過ぎ、飲みすぎ等により、胃腸の働きが低下して、痰湿(余分な水分や汚れ)となり、その余分な水分や汚れをさばくことができず、たとえば、内耳の水ぶくれなどがおこり めまいが起こりやすくなります。   
   腎のトラブルでは、いわゆる 腎虚とよばれる弱った状態で、耳のトラブルが
   おきやすく、内耳の平衡器官が 障害を受けるとめまいがおこります。
   めまいの原因はこれ以外にも さまざまありますが、中でも、脳血管疾患、高血圧などの病気がかくれていることもあるので、くり返し起こっている方は、まず病院受診をおすすめします。

アナ:原因を知ることが大事なのですね。では めまいが繰り返しおきて、なかなか治らない場合には どうしたらいいのでしょう?
山中:原因がはっきりしない、なかなか治らない。そんなめまいをかかえていらっし    ゃる方は、めまいにつながる身体の不調を整えて積極的に 体質改善をなさる
   ようおすすめします。

アナ:どのような方法がありますか?

山中: 何が原因かによって 考え方も 漢方薬も ちがってきます。
    最初のストレスが原因のめまいは、肝の不調タイプです
    五臓の「肝」には、全身の 気、血の流れをコントロールする、ストレスを
発散させる、自律神経を調整する働きがあります。ところが、過度なストレス
   などが続くと、この機能が低下して、その結果 気・血の流れが停滞し、血圧の変動、自律神経の乱れなどを招いてめまいをおこしてしまうこともあります。
   このタイプは、イライラやストレスで熱がこもりがち。まず身体の余分な熱を冷まして肝の働きを健やかに保つよう心がけましょう。よく使われるのは、瀉下利湿顆粒、菊花茶など。食養生では、セロリ、トマト、レモンなど 涼性のもので熱を冷まし、酸っぱいもので肝を養いましょう。

   次のぐるぐると回るような回転性のめまいは、内耳にある三半規管の障害から起こることが多いタイプです。この時は水分代謝が悪くなっています。
   よく使われるのは、温胆湯など。食養生では、はとむぎ、きゅうり、梨などが
   いいでしょう。

   最後の くらっとするめまいは、高齢者に多く 虚弱体質や貧血の人などにも見られます。体質に合わせて 腎を補うもの 血を補うものを 使います。
   杞菊地黄丸、参馬補腎丸、血を補う婦宝当帰膠などをお勧めしています。
   食の養生では クコの実、黒豆、山芋、黒ごま などは 腎を元気にします。
   からだに やさしい方法で めまいをおっぱらいましょう。これらの他にも
   いろいろありますので 詳しくはお近くのパンダのマークの長崎中医薬研究会の会員店へご相談下さい。
   
アナ:ありがとうございました。次回は12月14日水曜日、担当は小ヶ倉町小ヶ倉
   薬品 円入利徳 さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬
   研究会 会員店へどうぞ。詳しくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧くだ
   さい。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

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