漢方健康日記 第250回 梅雨でも元気に過ごす中医学の養生法
H30年6月13日漢方健康日記

実際の放送とは違うことがあります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣をみつめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。今日は長崎市東古川町の漢方松風堂・太田玲子さんにお話を伺います。宜しくお願いします。さて今日のお話は?

太田:はい、今年は梅雨入りが早かったですね。今日は梅雨でも元気に過ごす中医学の
   養生法についてお話したいと思います。梅雨の健康は、湿退治がポイントです。身体の湿気を取り除いてスッキリしましょう。

アナ:今年はどんな梅雨模様になるのでしょうか?長崎おたくさまつり会場 中島川畔、眼鏡橋あたりの紫陽花の花や柳が、雨にしっとり濡れている風情はとてもきれいです。が、雨続きだと身体もこころも、スッキリしません。

太田:梅雨に入った頃から真夏にかけては、1年中で最も湿度が高い時期になります。
湿気が多いと、部屋の中の空気も重苦しく澱みがちで、アレルギーの原因となるカビなどの真菌や細菌類の繁殖が盛んになりアトピー性皮膚炎や喘息、肺炎の悪化を招くことになります。また水虫やタムシにもかかりやすくなります。
人の体も自然界と同じように、ジメジメした湿気の環境では、体内の新陳代謝に負担をかけ水分もスムーズに発散できないので、湿・病理的な水分が停滞してきます。

アナ: 外部の湿度が高いと、体の中も余分な水分が溜まるのですね。

太田:湿の影響をいちばん受け易いのは脾胃消化器系の働きです。
「脾」は“湿を嫌い、燥を好む”という性質があり、「胃」は“冷え”を苦手とする臓器です。外的要因の他、ストレスや、冷たい物や刺身・味の濃い物等を摂り過ぎると気の流れ血液の流れも悪くなり胃腸の働きが低下して水分をスムーズに処理できなくなってしまいます。すると抵抗力が下がり、体調が崩れやすく、食欲不振やむかつき、軟便、下痢、体がだるい、むくみ、頭が重い、めまいがするなどの症状があらわれます。 舌にもべっとりと厚く汚い苔が付きます。

さらに持病の関節痛や神経痛、頭痛などが悪化することもあります。
   痛みの原因には、外的要因・内的要因があります。外的要因として、湿気や冷えで、血行不良等の代謝障害を引き起こします。エアコンや扇風機の風にあたって冷えたり、曇りの日や雨の日には痛みが起こり易いようです。

アナ:色々な症状が出てくるのですね。湿気をためないコツは何でしょうか。

太田:湿気をためないコツは!
*一つは、汗を少しかきましょう!
    エアコンの利いた室内で、1日中じっとしていたりすると、体の中に老廃物が溜まり発散されません。ウオーキングなどの軽い運動で体を動かして、汗をかき、体の湿度を下げ、代謝を良くしましょう。

*二つめ、胃腸に負担をかけない事が大切ですから、冷たい飲食物・ビールや脂っこいもの・甘い物の摂り過ぎは控えるようにしましょう!
    食物繊維の多い食事は腸内で老廃物や余分な水分を吸収し、便として排出してくれますので、雑穀類や海藻・根菜類・こんにゃく・キノコ類等食事に取り入れましょう。又利尿作用のある緑豆や冬瓜・ハト麦・トウモロコシ・小豆もお勧めです。消化を助け腸内環境を良くする晶三仙や五行草等のお茶も普段の生活に上手く取り入れましょう。

アナ:漢方薬では何かありますか。

太田:漢方薬としては、色々ありますが、健胃顆粒、健脾顆粒、温胆湯等が胃腸の働きを整えてくれます
   また、特にこれからの季節には、胃腸の除湿器と言われる勝湿顆粒がお勧めです。
   配合されている藿香・紫蘇葉などの爽やかな香りの薬草が、嗅覚や味覚を刺激することによって胃腸機能を促進して停滞している水分代謝も改善してくれます。
   
勝湿顆粒は、夏カゼ、頭重、発熱、鼻水などの症状と共にムカムカや下痢などの夏カゼに良く使われます。
   夏カゼで発熱やノドの痛みを伴う時には、天津感冒片や涼解楽を併用するとよいでしょう。
食事や生活の心がけでジメジメ季節をスッキリ元気に過ごしていきましょう!
アナ:有難うございました。次回は6月27日水曜日 担当は島原市 島原薬局
織田健一郎さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   詳しくは長崎中医薬研究会のホームページをご覧下さい。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第249回 頭痛のお話
実際の放送とは違う場合があります。


アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の朱雀薬局・三宅涼子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

三宅:はい、今日は、薬局で相談される内容の中でも多い頭痛についてお話したいと思います。

アナ:頻繁に頭痛が起こる方はつらそうですよね。漢方で頭痛を治す方法はありますか?

三宅:はい、まずは、頭痛の原因を知る必要があります。安易に鎮痛剤を利用していると、だんだん効かなくなり、薬の量が増えてしまいがちです。それにより、体も冷え、血流が悪くなることで、さらに頭痛が起こりやすい体質になるという悪循環を引き起こすこともあります。

アナ:なるほど。それでは、頭痛の原因としてはどういう事が考えられるのですか?

三宅:そうですね、頭痛の原因は主に2つのタイプに分けられます。
   1つは、『気(エネルギー)』や『血』の流れが停滞して痛みが起こるタイプです。食事の不摂生や冷え、ストレス等が原因で気血の流れが悪くなると頭痛が起こりやすくなります。もう1つは、エネルギーが不足して痛みが起こるタイプです。胃腸の不調や慢性病等で体内の『気(エネルギー)』『血』が不足していると脳に十分なエネルギーや栄養が行き届かず、頭痛が起こりやすくなります。
 
アナ:雨の日とか台風の時とか、周りで頭痛になる人も多い気がしますが・・・

三宅:確かに、主な2つのタイプの他に気圧の変動や自然界の邪気『風邪』が熱、寒、湿などの邪気とともに身体の中に入り込むといった外的な要因が原因で頭痛を引き起こす事もあります。

アナ:なるほど。タイプ別で使う漢方も変わってくるのですか?

三宅:はい。脂っこい食事の摂り過ぎ、暴飲暴食などで、ドロドロの血液になり、血の流れが悪いタイプは、血管内のお掃除をし、血液粘度を下げる冠元顆粒、痰湿(余分な水分や汚れ)をお掃除する温胆湯。ストレス等で『気(エネルギー)』の流れが悪いタイプは、気の流れを良くする逍遥丸、加味逍遥散。イライラや怒りで頭に熱がこもる方は瀉火利湿顆粒、温胆湯等を。
気(エネルギー)不足のタイプは、気血を補う婦宝当帰膠、心脾顆粒、気を補う麦味参顆粒等を。気候の影響で起きた頭痛には、血流を良くする頂調顆粒、湿気を追い出す勝湿顆粒等を使います。

アナ:頭痛といっても、こんなにたくさんの種類があるのですね。

三宅:はい。そして、頭痛が良く起こる方は、これらのタイプが複雑にからみ合うこともよくありますので、是非一度パンダマークの漢方相談薬局に行かれてみてくださいね。
   実は、私も頭痛持ちだったのですが、今はもう鎮痛剤を飲むことがなくなっています。
   私の場合は女性特有の生理前、生理中に頭痛が生じたり、ストレス・緊張することがあると、首筋、肩が凝って頭痛になるといった状態でした。ホルモンバランスを整える為に気血を補う婦宝当帰膠、心脾顆粒、亀鹿仙、頭にこもった熱、炎症を抑える為に艶麗丹等を生理周期に合わせて飲み頭痛が起こりにくくなりました。
   それでも低気圧になり、頭痛が起きそうになったら、寒邪、湿を追い出す、葛根加川芎辛夷や頂調顆粒を飲んで鎮痛剤を飲まずに済んでいます。

アナ:なりそうになった時にもいい漢方があるのですね。

三宅:はい。漢方でも即効性があるタイプもありますよ。
   漢方の他にも日頃の養生として、適度な運動やご自宅でストレッチを15〜30分程度することで、気血の巡りがよくなります。長風呂や熱いお風呂は避けてください。
   眠りの質を上げることも大切で、寝る前1時間は、携帯を触ったり、テレビを見ず、静かに過ごされてみてください。
   ストレスを発散する方法を自分なりに見つけ、ストレスを溜めない事、考え事や悩み事は夜ではなく、昼にされてみてください。そして、頭痛のないスッキリとした毎日を手に入れましょう。

アナ:ありがとうございました。次回は6月13日 長崎市 漢方松風堂 太田玲子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
詳しくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第248回 「お血(おけつ)」について

『漢方健康日記』原稿5月9日
実際の放送とは違う場合があります。
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:今日は「お血」のお話です。
お血とは、血が汚れている、濁っている。あるいは水分不足で血液がドロドロになっていて、
血の流れが滞っている状態のことをいいます。

アナ:「お血」という言葉、最近時々雑誌などでお目にかかる機会が増えたような気がしますね。

円入:漢方では、健康維持のためには、血液の量、質、流れる力も含めて重要と考えています。
川で例えるといくら水がキレイでも水の量が少ないと、体の隅々まで栄養や酸素を送ることができません。
またコレステロールや中性脂肪、血糖などが高く、血液がドロドロになると、流れも悪くなります。
血液が流れにくい「お血」状態が続くと毎日の体調に影響を及ぼしますし、病気の下地をつくることにもなりかねません。 

アナ:「お血」って、体感というか自覚症状としてはどういったものがあるのでしょうか?

円入:お血の症状として、足の静脈が浮き出ている。痔がある。生理痛がひどい、塊が出る。頭痛、物忘れしやすい。ストレスを溜め易い。寝つきが悪い。手足のしびれ。肩や首筋が凝る。手足が冷える。腰痛がある。胸に刺すような痛みがある。顔色がどす黒い。歯茎が暗赤色。目の下にくまができる。しみ・そばかすが多い。あざが出来やすいなどがあります。

アナ:なるほど、では「お血」を改善するのには、どういう漢方薬があるのでしょうか?

円入:いくつかありますが、近年、注目されているものに丹参製剤の冠元顆粒という漢方薬があります。
   この丹参製剤は漢方は長く飲まないと効かないというイメージを覆し、服用30分後から血流が改善することも研究により分かりました。
   また、丹参製剤を飲まれた方の感想として多かったのが、「体が軽くなった。全身がスッキリした」というものでした。私達の体は細胞から出来ており、全身60兆個の細胞に栄養素と酸素を届け、二酸化炭素や老廃物を回収するという新陳代謝がより円滑に行われるようになったからだと思われます。
さらにこの丹参製剤には、生薬「木香(モッコウ)」「香附子(コウブシ)」が配合されていて、身体の中で滞った気(肝鬱)をスムーズに通す働きにより自律神経がより安定したからだとも思われます。

アナ:そんなに早く効く漢方もあるんですね。お血をつくらない生活上の注意点とかはありますか?

円入:はい、2点あります。1つめは食生活では、食べ過ぎ・飲みすぎです。いくら体に良い食べ物であっても消化能力を超えて食べ過ぎれば消化出来ない残りの部分は老廃物となり血の汚れのもととなります。 2つめは、漢方では、精神や感情の状態を「喜・怒・憂・思・悲・恐・驚」の七つに分類し、これを「七情(しちじょう)」と呼んでいます。激しすぎる過度の感情は血液を固めるとも言われています。まさに「病は気から」なのです。

アナ:気持ちの持ちようによっても「お血」を作り出すとは驚きですね。気を付けねば!

円入:お血は最終形態。原因があります。お血をつくる原因はその人によって異なります。
1.イライラや緊張が続くストレスで気の流れが悪くなって血の流れも悪くなるタイプ。気滞と言います。
2.疲れや心臓のポンプ作用の低下など、気というエネルギーの不足にたべより血を押し出す力が弱くなったことで血の流れが悪くなるタイプ。気力低下の気虚といいます。

3.ほてり、喉の渇きなど、体液不足が原因での血の流れが悪くなるタイプ。陰虚といいます。
4.貧血など血液の不足のタイプ。血虚といいます。
5.寒い環境にいるなど、体が冷えている状態。陽虚といいます。
6.食べ過ぎ飲みすぎで血液中に老廃物やコレステロールが溜まりすぎているタイプ。痰濁といいます。
それぞれタイプによりつかう漢方薬は異なりますので「お血」を改善する丹参製剤と「お血」をつくる
原因の漢方薬とを一緒に飲まれるとより体調が良くなると思われます。冠元顆粒はお近くのパンダマークのお店でお試しで飲まれてぜひ血流改善を体感されて下さい。
詳しくはお近くのパンダマークのお店でご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は5月23日 長崎市 朱雀薬局 三宅涼子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

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