漢方健康日記 第264回 「秋の養生」について
漢方健康日記 H28年9月28日 「秋の養生」について
実際の放送とは違う場合があります

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は佐世保市浜田町のあいおい薬局山口圭子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

山口:今日は「秋の養生」についてお話しようと思います。今年は猛暑が続き、やっと最近過ごしやすくなったのに、なんとなく体が怠いとかすっきりしないと感じていらっしゃるかたも多いのではないでしょうか。秋は乾燥の季節。中医学では体の外側と内側からの乾燥の影響をうけることで、体の不調をおこすと考えられています。 

アナ:体の外側の乾燥は空気が乾燥することと関係があるのだろうと想像がつきますが体の内側の乾燥とは?

山口:体の内側の乾燥とは、夏の大量の発汗と食欲不振によって潤いのもととなる血液や水分が不足しがちになり体内が乾燥状態になることです。体内の潤い不足は ドロドロ血液の原因にもなり血行障害や不整脈、胸痛などにもつながりますので注意が必要です。また、体の外側の乾燥とは空気の乾燥が体に入り込むことで疲労感や息切れ、咳や風邪、皮膚の乾燥や痒みなどの体の不調が出てくることです。

アナ: 夏の過ごし方が秋にも影響してくるのですね。ではどのように乾燥対策するとよいですか?

山口:症状に合わせた養生が必要です。まずは潤い不足で血液がドロドロになって(心臓の)「心」に負担がかかり動悸や胸が息苦しい、不整脈や舌の色が紫がかっているなどの症状があるタイプ。このような症状が気になる方は、体内の血液や水分を養いながら、血液をサラサラにして血行を良くすることが必要です。食べ物ではらっきょうや玉ねぎ、納豆など、漢方では麦味参顆粒や冠元顆粒などがお勧めです。冬に向かい気温が下がり寒くなると心(しん)の症状がでやすくなりますので、秋のうちに整えておきましょう。

アナ:空気が乾燥するとのどがイガイガして咳がでることもありますよね。

山口:そうですね。「肺」は「潤いを好み乾燥を嫌う」臓器で乾燥によるダメージをうけやすいとされています。そのため乾燥した空気が入り込むと咳や喉の不調といった症状が出やすくなります。また肺は中医学では免疫機能を高める働きも担っていると考えられているので、乾燥で肺の機能が低下すると風邪をひきやすくなることもあります。このような症状の方は肺を潤す梨や大根、蓮根、柑橘類や銀杏など。漢方では麦味参顆粒や潤肺糖漿、衛益顆粒などがおすすめです。
 また肺は水分代謝の調節機能をもち皮膚に潤いを届ける機能も担っていますので、肺のダメージにより皮膚の乾燥やかゆみがおこりやすくなります。肺のダメージでけでなく、夏の消耗が原因で血液や水分が不足していると、全身に潤いを与えることができないため皮膚だけでなく髪の毛もぱさついてしまうことがあります。
 皮膚の乾燥やざらつき、かゆみが気になる方は皮膚を潤す食材、豚足や手羽先、オリーブ油やりんごなど。サージオイルの入った食品や漢方では婦宝当帰膠などがおすすめです。
   
アナ:内側が乾燥していると外からの乾燥の影響もうけやすいんですね。

山口:そうですね。いずれの場合も潤いや血液のもとになる栄養を吸収して、それを全身に運ぶエネルギーを作るもとになる胃腸の働きを整えることが基本です。
 乾燥するからといって水分をとればよいということではなく、潤いの多い食材、例えば白きくらげやごま、はちみつ、エネルギーを補う山芋やかぼちゃなどを食事にとりいれるなども秋の食養生の一つです。
 また、早寝早起き、上手にストレスを発散させる、乾燥を防ぐために保湿性の高い石けんを選び皮膚を守る、クリームなどを上手につかうなども生活上の養生です。
 中医学では人間も自然の一部であるという考えから、季節ごとの養生を大切に考えます。体質によっては季節の影響を受けやすい方もいらっしゃると思いますので、体質を整え、症状を改善、予防したいなどのご相談はパンダのマークの長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。


アナ:ありがとうございました。次回は10月12日水曜日、担当は大村市西三城町、山崎薬品の山崎京子さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 季節の養生、食養生 | 16:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2016年9月定例会 冠元顆粒の本質について


9月18日 東京より中医学講師の秋本佳媛先生をお招きして、冠元顆粒の本質についてお話していただきました。
冠元顆粒は、中国文化大革命の時代に狭心症や心筋梗塞などの血管病の特効薬として開発された「冠心狭翳」をもとに製品化された活血化瘀薬です。
活血化瘀薬とは、瘀血という血巡りが悪い状態を改善する薬です。
発売されて25年。現在まで様々な大学や研究機関などで臨床研究が行われ、活用の幅が広がっているというお話もされました。中国の活血化瘀専門委員会の血瘀症の診断ガイドラインでは、うつ病や認知症なども瘀血のひとつとみなされているそうです。
冠元顆粒を使ったいくつかの症例の解説もされ、あっという間の4時間でとても勉強になりました。


参加店
(長崎)開生薬局 漢方松風堂 藤村薬局本店 龍虎堂薬局 山中薬局 小ヶ倉薬品
(佐世保)中島薬局 あいおい薬局
  
    以上8店11名

    報告者 あいおい薬局 山口圭子 
| 勉強会の模様 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第262回 「下肢静脈瘤」について


漢方健康日記 H28年8月24日 太田 玲子
実際の放送とは違う場合があります。

アナ:漢方健康日記 このコーナーは漢方を通じて、皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。 担当は長崎市東古川町の漢方松風堂の太田玲子さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は。

太田:はい、今日は下肢静脈瘤について少しお話しようと思います。下肢静脈瘤は、
脚の太腿から下の部分の静脈の血行障害です。脚の血管がボコボコ膨らんで浮き出ている。青筋の静脈が目立つようになった。足がだるい、重い、痛む、浮腫む、よく足がつる、湿疹、色素沈着、痒い、などの症状は下肢静脈瘤のサインです。

アナ:女性の方によくお見受けします。原因は何でしょうか?

太田: 原因は、心臓から送り出された血液は動脈を通って足先まで流れます。足で使われた血液は静脈を通って心臓に戻ります。足の静脈には重力に逆らって、血液を上に向けて運ばなくてはならないので、血液の逆流を防ぐための逆流防止弁がついています。弁は血液が心臓に向かって流れる時に開く仕組みになっています。何らかの原因で、この弁が壊れてしまうと、血液が逆流して戻ってしまい血管内に血液が溜まって、静脈の壁にかかる圧力(静脈圧)が高くなっていきます。
静脈の壁はそんなに強くないので伸びたり、曲がったり、膨れたりして静脈瘤となってしまいます。 又、第二の心臓と言われる足のふくらはぎの筋力低下は筋肉のポンプ作用が低下します。血管壁の弱りや逆流防止弁の機能低下、肥満などの体重増加等原因です。

アナ:足に出来るエコノミークラス症候群も言われていますが?

太田:飛行機や避難所生活で車の中で長時間座ったままの姿勢でいる時に起こる「エコノミークラス症候群」は、足の運動不足や水分不足で、足の深部にある静脈に血液が滞って血の塊が出来て詰まり、脚が腫れたりする、「深部静脈血栓症」やその血栓が、肺の動脈に飛んで、呼吸困難やショックをおこす「肺塞栓症」を引き起こす病気です。

アナ:下肢静脈瘤になりやすい人は

太田:加令で血管・弁の老化の高齢者、立ち仕事が多い人、妊娠や出産の人、女性が多い、肥満、締め付ける衣類や便秘も関連、遺伝や家族歴もあります。

アナ:治療はどうしたら良いでしょう。

太田:静脈瘤のタイプや症状の程度も色々あります。心配ない程度もありますが、気になる方は一度血管外科の診察を受けられることをお勧めします。
  圧迫療法は 弾力ストッキングの着用です。ストッキングで外から引き締めて
ふくらはぎの働きをサポートします。   病院では、
硬化療法やレーザー治療、ストリッピング手術などで日帰り治療も可能のようです。
一度壊れたところは基本的には、元に戻りませんので、進行を遅らせる、これ以上悪化させない、血流不全による慢性静脈炎や血栓症・鬱滞性皮膚炎・皮膚潰瘍などの合併症の予防手当をしておくことは大事だと思います。
血管の老化はゴムの劣化と同じです。加令で血管も機能低下します。動脈は硬くて細くなる。静脈は緩くて伸びきって切れやすく引き締まらなくなります。
 私のように、年取ってくると手の甲の血管盛り上がってきていますよね。

アナ:漢方での予防は何かありますか。
 
太田:漢方中医学では、静脈の弁や血管壁の弱り、筋肉が少なく筋力低下など中年からの老化現象は、気血不足、陰不足潤い不足で五臓虚弱だと判断します。
気血不足・陰潤い不足を補って元気をつけ悪化・老化の防止に良い麦味散顆粒やこ菊地黄丸、紅サージ・亀鹿仙等を続けてのんでおかれるのをお勧めします。
   
又血液の流れが悪い、血栓、痛みがあるのはお血なので、血の巡りを良くし滞りをきれいにするために、冠元顆粒、田七人参、イーパオなどの併用をお勧めします。
   
外用としては瑞花露ローション・クリームの保湿成分で皮膚を保護しましょう。
   
立ち仕事の人は時々休憩する。足を上げて休む。つま先を上げ下げする。よく歩く。両足を上げブラブラさせる。ふくらはぎ辺りを上方向にさすってマッサージする等日頃の生活習慣や食習慣を見直し心掛ける事は健康寿命保つ事にもなります。

アナ:有難うございました。次回は9月14日島原市広馬場町しまばら薬局織田堅一郎さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

| 生活習慣病のお話 | 13:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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