漢方健康日記 第282回 「暑さに備える身体の夏対策について


実際の放送とは異なる場合があります
漢方健康日記原稿7月12日山崎

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は 大村市西三城町の山崎薬品山崎京子さんにお話を伺います。さて、今日はどのようなお話でしょうか?

山崎:はい、今日は暑さに備える身体の夏対策についてお話をしたいと思います。真夏に向けて気温がぐんぐん上昇し身体が暑さに慣れなくて熱中症にかかる人も多くなります。本格的な暑さに備え今から夏の養生をしっかりしていきたいですね。
 
アナ:夏の養生対策としてどんな事に気を付けたらいいでしょうか?

山崎:夏は血液の巡りが盛んになり、心臓が活発に働く季節です、暑さで沢山の汗をかくと体内の水分やエネルギーを消耗し血が濃縮してドロドロ血になりやすく
心臓に負担がかかり疲労を招きやすいです。

アナ:心臓に負担がかかるとからだにどんな症状がでますか?

山崎:まず、症状として動悸や息切れ、不整脈、疲労感といった不調が起こりやすくなります、心臓の働きが弱くなると、脳に十分な血液、栄養が送られず頭がぼーっとするなど症状が現れます。生活習慣病である高血圧、狭心症、動脈硬化などの人は特に注意が必要です。
もう一つ大切なことは胃腸は余分な水分や冷えに弱く食欲不振や消化不良を起こしやすいので体内にこもった過剰な熱と余分な水分、老廃物を上手く取り除くことです。身体にこもった過剰な熱は、熱中症やイライラ、不眠を招きやすく、体力や精神を消耗し夏バテの原因になりやすいです。

アナ:夏バテをおこさないためには、胃腸(消化器)も元気にしなくてはいけないんですね。
山崎:はい、夏は体力を消耗しやすい時期なので夏でも温かい食事や飲み物を心がけ、揚げ物や辛いものは控えめに胃腸(消化器)をいたわり十分に栄養をとることが大切です。

アナ:夏はどうしても食欲が落ち、食事も偏りますよね。どのようなことに注意したらいいでしょうか?

山崎:そうですよね、基本は温かいもの、生のものや冷たいものは控えめにし、身体が消耗しないように、睡眠も十分にとることが大切です。又大量の汗をかくと身体に必要な水分、エネルギーまで消耗し動悸、息切れ、疲労感、皮膚の乾燥、便秘などの症状を起こりやすくなります。血も濃くドロドロの血になり、動悸、胸が苦しい、不整脈、頭痛、物忘れ、手足のしびれの症状が現れます、食事ポイントは血をサラサラにする、玉ねぎ、ラッキョウ、シナモン、昆布、わかめ、赤ワインなどがいいですね。潤い不足で汗の流失を防ぐ食べ物としては、レモン、梅、トマト、いちごなどです又熱がこもり、顔が赤く、ほてり、口が渇く、冷たいものをよく飲む、イライラ、怒りっぽい、不眠、舌が赤いなどの症状がでやすい方は、食べ物として、精神を安定させる、かき、ゆりの根、身体の熱を冷ます、すいか、きゅうり、冬瓜、レンコン、緑茶などですがいいですね。

アナ:では、よく使われる漢方薬や健康食品はどんなものがありますか?

山崎:はい、体力不足や過労、汗を多くかく野外での作業やスポーツをする方は麦味参顆粒、西洋人参などが使われます。血流が悪く生活習慣病の高血圧、狭心症、動脈硬化症方は冠元顆粒、田七人参などがいいですね、
又ストレスの多い方で 情緒不安定、ねつきが悪い人は 天王補心丹、温胆湯などを使います。夏はエアコンに頼り過ぎず、夏の冷え対策も忘れずにしたいものです。
ご相談はその方の体調に合わせて一人一人対応がことなりますので、詳しくはお近くのパンダのマークの長崎中医薬研究会の会員店へご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は7月26日木曜日、担当は長与町の龍虎堂薬局   夏苅和子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会 会員店へどうぞ。詳しくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第281回 「下痢について」
漢方健康日記 第281回 「下痢について」

漢方健康日記 原稿 H29年6月28日 山口
実際の放送とは異なる場合があります

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は佐世保市浜田町のあいおい薬局山口夏実さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

山口:今日は「下痢」についてお話しようと思います。外出先や仕事中に急にもよおして困るなど、下痢をしやすい  体質でお悩みの方もいらっしゃるのではないかと思います。

アナ:急にくる下痢や回数が多いのは困りますよね。

山口:そうですよね。健康な便の水分は60〜70%ほど、それ以上は軟便です。便の水分が90%以上のものを下痢と言います。食事をすると胃や十二指腸で食べ物を細かくする消化が行われます。口からは飲み物や食事に含まれる水分合わせて3ℓ、それを消化するための胃液や胆汁などの消化液を合わせると9ℓにもなる水分が毎日腸に流れ込んでいるんです。 小腸では食べ物の栄養と9ℓの水のうちの7ℓが吸収され、大腸に届く頃には2ℓになり、大腸で残りの2ℓも吸収されて水分の99%が吸収された結果、便が形になって排泄されます。腸の働きが低下するとこの吸収の過程がうまくいかず、軟便や下痢になってしまうんです。

アナ: 毎日、小腸や大腸でかなりの水分を処理しているんですね。食べ過ぎたり飲み過ぎたりするとお腹の調子が悪くなってしまうわけですよね。

山口: そうですね。暴飲暴食をすると、胃腸に過度の負担がかかり消化吸収がうまくいかず、余分なものが溜まってしまい、体はそれを出そうと下痢になってしまいます。そんなときは勝湿顆粒や晶三仙で消化を促しいらないものが溜まらないようにします。食生活の乱れが続き胃腸の不調を放置しておくと、だんだんと胃腸が弱り、下痢が慢性化することがあるので要注意です。

アナ:下痢が慢性化した時のの対処方法はありますか?

山口:下痢が慢性化するのは、先ほどの食生活の乱れが続く場合の他に、病気で消耗している場合や加齢によるもの、またはもともと胃腸が丈夫でない場合があります。
   中医学では消化器系の働きのことを(脾臓の脾と書いて)「脾」といい、食べ物から血液やエネルギーを作り、吸収し、全身に運ぶ働きをしています。
根本的に胃腸が弱いと食べた物からの栄養が吸収されず、体のエネルギーも不足しがちになります。そうすると体を動かす機能も衰え、下痢や軟便の他にお腹の張りや食欲不振、疲労感や痩せるなどの症状がでます。こういった症状の方には健脾散や補中丸、健胃顆粒などで胃腸の機能を回復させエネルギーを作り出せるようにします。食べ物ではいんげん豆や山芋、湯豆腐やキャベツなどもおすすめです。慢性下痢のもうひとつの原因として過剰なストレスもあげられます。

アナ:緊張するとお腹が痛くなりやすいとか?

山口: そうですね。中医学ではストレスによって気の巡りを主る「肝」の働きが悪くなると「脾」胃腸の働きを抑制してしまうと考えられています。過剰なストレスや緊張、不安感などがあると、胃腸の働きが低下し下痢や腹痛などがおこりやすくなります。また、胸苦しい、げっぷがよくでる、胸やわき腹の張りや痛みなどの症状を伴うこともあります。このような症状の場合は逍遥丸や開気丸、柴苓湯などがおすすめです。菊の花お茶、菊花茶やジャスミン茶、おそばなどもよいですよ。趣味などを楽しんでストレスを上手に発散させて気持ちを穏やかに保つよう心がけましょう。

アナ:下痢の原因にもいろいろあるんですね。

山口:今回は主に慢性の下痢についてお話しましたが、冷えや細菌やウィルス感染による食中毒、これからの梅雨から夏にかけて湿度が高くなる時期におこりやすいクーラーの冷えと冷たい物の摂り過ぎでおこる急性の下痢などもあります。それぞれの原因によって使うお薬や養生法も違ってくるので、詳しくはパンダが目印のお店でご相談ください。
   

アナ:ありがとうございました。次回は7月12日水曜日、担当は大村市西三城町、山崎薬品の山崎京子さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第280回 「あなたの膵臓(すいぞう)疲れてません?」について
漢方健康日記 原稿 H29年6月14日 織田
実際の放送とは異なる場合があります

アナ:漢方健康日記 このコーナーは漢方を通じて、皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。担当は島原市広馬場町のしまばら薬局の織田堅一郎(おだけんいちろう)さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は。

織田:はい、今日は『あなたの膵臓(すいぞう)疲れてません?』ということについてお話したいと思います。実は私ごとですが、私は身長170センチ、体重52キロなんです。お会いしたほとんどの方に「スリムで良いですね」と言われるタイプです。

アナ:あら、うらやましいですね〜。

織田:しかも、どんなに食べても太らないんです。
夏前にダイエットを考えていらっしゃる方には、本当にうらやましい話かも知れませんが、じつはそう喜んでもいられないんです。
  
アナ:えっ、といいますと?

織田:「食べても太らない」ということは、逆に問題でもあるということです。
この問題の原因として最近気をつけなくてはならないことは「膵臓の機能が正常か?」ということです。
   
アナ:膵臓(すいぞう)の機能ですか?

織田:はい、膵臓は長さ15センチくらいの細長い内臓で、胃の裏側あたりに位置しています。タンパク分解酵素をはじめとして、私達が食べた食べ物を消化・分解する色々な酵素を産生し分泌しています。膵臓のおかげで私達は生きていくために必要な栄養素を体の中に摂り入れることができるんです。
膵臓が十分に働かなかったら、私達は栄養失調になり、元気に生きていくことができなくなってしまいます。

アナ:なるほど、とても重要な内臓なんですね。

織田:厚生労働省の調査で2016年度の慢性膵炎の全国患者数は29000人となっているようです。数値だけ見ると少なく感じますが、私は潜在的患者さんがかなり多いと考えています。
私も慢性膵炎の診断を受けたわけではありませんが、その可能性は否定できません。なんせ、食べるの大好き、飲むの大好きですから…。
慢性膵炎の患者さんの特徴は「食べても太れない」ということです。もし、食べても太れない方で、食後みぞおちから左上腹部、もしくは背中が痛むという方は、一度医療機関を受診されることをお奨めします。

アナ:なるほど、意識した方がよさそうですね。予防として、普段の生活で注意する点などはありますか?

織田:慢性膵炎になる一番の原因は「アルコール」と言われています。そして、もちろん「食べ過ぎ」ですね。
ですから養生法としては、いつも言いますが「食べ過ぎない・飲み過ぎない」ということです。そして「よく噛むこと」、よく噛むことによって、消化がしやすくなり、膵臓の負担を減らすことができます。

アナ:なるほど、何かおすすめの漢方などありますか?

織田:私がいつもお奨めしていますが、何と言っても「晶三仙」です。晶三仙には「サンザシ、麦芽、神麹(しんきく)」という三つの生薬が含まれています。サンザシには脂肪の消化を助け消化器全体の働きを高める作用があります。中国では、お菓子として日常的に食べられていて、子供たちにも人気のようですよ。神麹(しんきく)というのは、小麦粉、麹、小豆の粉末などを混ぜ合わせて発酵させたもので、麦芽とともに米や麺類、パンなどの炭水化物の消化を助けます。
私も食べ過ぎたときなど、食後に2〜3包飲みます!胃もたれもなく、スッキリですよ!


アナ:有難うございました。
次回の放送は6月28日水曜日 佐世保市浜田町のあいおい薬局 山口圭子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。
お問い合わせは、長崎中医薬研究会ホームページをご覧いただくか、「漢方健康日記」でご検索ください。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 生活習慣病のお話 | 13:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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