漢方健康日記 第154回「花粉症」のお話



1月24日「花粉症」のお話
実際の放送とは違いがある場合があります。

  
アナ: 漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。担当は長崎市西山の山中薬局、山中みちよさんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は? 

山中: まもなく立春ですね。草木は芽を出し、春風に乗って花粉も飛びかいます。 花粉
         症の人にとっては大変つらい時期ですが、早めの対策を心がければこの時期を楽に   
         のりきることもできます。それで今日は「花粉症の予防」についてお話しさせて
         いただきます。

アナ: 花粉症の方 たくさんいらっしゃいますね。どうして花粉症になるのでしょうか?
    
山中: 花粉症は「免疫力の低下と免疫の乱れ」によっておきる症状の一つです。
    予防には免疫力を正常にすることです。一つ目は免疫力を高めること、二つ目は免疫の乱れを正すことです。

アナ: 一つめの、免疫の低下というのは、どんな状態なのでしょう?

山中: 中医学では、外から入ってくる病気の原因を外邪といいます。免疫力が低下していると、体表の守りが弱いので外邪が侵入しやすくなります。
    強い風が吹く「春」の外邪は「風邪」です。風邪には冷えや湿気などさまざまな邪気を連れて身体に入リこむという特徴がありますが、「花粉症」はこの風邪が花粉を連れて身体に入ってくることが原因です。
    こうした 風邪や花粉 の侵入を防ぐ役割を果たしているバリアを、「衛気」と呼
    びます。衛気は、鼻やのどの粘膜、皮膚など身体の表面をバリアのようにおおって、邪気の侵入をさえぎっています。 
    衛気が不足するとバリア力が低下して抗原である花粉が体内に入ってしまい、発
    症につながります。国の守りにたとえますと、最前線を守る部隊の数が少なくて、
    守りが手薄なため、外敵の侵入を許してしまうことになります。
    
アナ: 一つめは、バリア力の低下ですね。守りを固くするのにいい漢方薬がありますか?

山中: 中医学では、身体の表面の皮膚や粘膜のバリア機能を高めて、外敵から身体を守るのは五臓の中の「肺」の機能と考えます。身体の抵抗力が不足している「気虚」の人は花粉症を発症しやすいので、体内の「衛気」を十分に養って身体の抵抗力を高めると、花粉症を予防し、症状を緩和することができます。最もよく使われるのは衛益顆粒です。衛益顆粒を2〜3カ月前からのんでおくと肺を補って粘膜の守りを固めて花粉の侵入を阻止することができます。
    また、くしゃみ、鼻水、まぶたの腫れなど、症状の改善にも効果があります。

アナ: もう一方の「免疫の乱れ」というのはどういう状態なのでしょうか?

山中: 体内の免疫細胞のバランスがとれている時にはアレルギー反応はおきませんが、
    体質やストレスや不摂生などにより、免疫のバランスが崩れている時には、
   本来無害であるはずの花粉を異物とみなし、免疫過剰な反応で、花粉に対する   
   IgE 抗体 をつくってせっせと貯め込んでいるわけです。この IgE抗体が一定
   の量に達すると、アレルギー反応が起こる体制ができています。この段階でふたた
   び花粉が侵入すると、先ほどのIgE 抗体で花粉をつかまえて、くしゃみ、鼻水な
   どによってこの異物を排除しようとします。こうして 花粉症の発症となります。

アナ: このような状態を改善して、花粉症がおこらないようにする方法がありますか?

山中: 中国漢方では、発症しやすい体質を重視しています。花粉というアレルギーの素が
    あっても発症しないように体質を改善することを目的としています。
        
アナ: どんな方法で改善したらいいのでしょう?

山中: アレルギーの発症をおさえるには、肺の機能を強くして免疫力をUPさせること。代表的なのは衛益顆粒です。また、健脾散などで胃腸の働きをよくして免疫力をUPさせること。逍遥丸などで自律神経を安定させること。免疫細胞を元気づける補腎薬など は症状がおちついている時の体質改善のためのものです。
    五臓の働きがすべて健全で 血液がサラサラであれば、免疫のひずみがおきにく
    くアレルギー疾患になりにくいとされています。くわしくは、体質にあわせてご
    相談承りますので、お近くのパンダマークの薬局・薬店でご相談下さい。

アナ: ありがとうございました。今日の担当は長崎市西山の山中みちよさんでした。
       次回は佐世保市浜田町の あいおい薬局 山口圭子さんです。               
           健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
     お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしく   
     は長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究
     会がお送りしました。
| きいてモーニング「風邪・花粉症のお話」 | 12:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第153回「胃腸の養生」のお話


1月10日「胃腸の養生」のお話
実際の放送とは違いがある場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。   
普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。今日の担当は長崎市の藤村薬局本店 藤村智代さんです。
宜しくお願いします。

藤村:新年あけましておめでとうございます。 今年も漢方健康日記をよろしくお願いします。
    
アナ:おめでとうございます。さて 今年最初のお話はなんでしょうか?

藤村:今日は年末年始にかけて 飲み過ぎや食べ過ぎで胃腸がずいぶんと疲れている方のために胃腸の養生をお話ししたいと思います。
年末年始にかけては忘年会や新年会、一番はお正月のおせち料理など飲み過ぎ食べ過ぎが続きますからね。

アナ:胃腸が疲れているかたも多いでしょうね。年末年始には胃腸の疲れはつきものですからね。そういうかたはどうしたらいいでしょうか?

藤村:胃腸が疲れた方には是非、七草がゆを食べていただきたいですね。 
1月7日は七草でしたが七草がゆは食べられましたか?
七草がゆは胃腸を元気にする働きがあるのでお正月明けにはお勧めですね。

アナ:七草がゆは胃腸を元気にするのですか?

藤村:七草は皆さんもご存じとは思いますが せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。 春の七草ですね。
胃の働きを整えたり整腸作用が多いですから お勧めです。
七草がゆで胃腸休めを忘れた方には香りのいい「健胃散」をお勧めします。
胃の不快感や膨満感がスッキリ解決しますよ。

アナ:「健胃散」はどのような働きが有るのですか?

藤村:「健胃散」は脾の衰えた機能を改善する働きが有る代表的な薬、「四君子湯」がベースになっています。
この四君子湯に胃腸の働きを強める生薬を加えたもので胃腸の機能を高め消化吸収を助ける漢方です。    
アナ: 胃腸が疲れた方にはぴったりの漢方薬ですね。そのほかにも漢方薬はありますか?

藤村: そうですね。 手軽に飲める晶三仙(しょうさんせん)もお勧めですね。

アナ: 晶三仙(しょうさんせん)どんなものなんですか?

藤村: 晶三仙(しょうさんせん)は神麹(しんきく)麦芽(ばくが)サンザシを合わせたものです。
あまり聞きなれないと思いますが神麹(しんきく)は小麦粉、麹、小豆末などを混ぜ合わせて発酵させたもので消化酵素を多く含んでします。
米やパンなどででんぷん質の消化を助けてくれます。麦芽は麦を発酵させたものですが同じようにでんぷん質の消化を助けますし サンザシは脂肪分の消化をたすける働きが有り長崎の大島でも栽培されているすっぱい果実です。
この3つの働きで食べ過ぎや消化不良によく使います。

アナ:いいものがありますね。普段から 「健胃散」や「晶三仙」を持っておくと便利ですね。

藤村:そうですね。普段からついつい食べ過ぎてしまうかたや 宴会の時に飲んでおかれるといいですね。
日ごろから 胃腸を元気に維持するためには、よく噛んで食べたり、腹八分目に食べることを意識したり 早食い、食べ過ぎは避けたほうがいいでしょう。
これからも新年会の予定がある方はぜひポケットにしのばせておいてください。
    
アナ:ありがとうございました。次回1月24日は長崎市の山中薬局の山中みちよさんです。
漢方のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。


| きいてモーニング「季節の養生、食養生」 | 17:21 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第152回「漢方のインフルエンザ対策」のお話


12月27日「漢方のインフルエンザ対策」のお話
実際の放送とは違いがある場合があります


アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。
普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。
担当は長与町の龍虎堂薬局、夏苅和子さんです。宜しくお願いします。年の瀬も押し迫って寒くなってきましたね。

夏苅:寒波が来ていますが、寒くなると流行するのがインフルエンザですね。また、今年は「マイコプラズマ肺炎」が例年にない勢いで流行っています。

アナ:「マイコプラズマ肺炎」というと、天皇陛下もかかられて高熱が続いたそうですね。

夏苅:そうですね。今流行っている「マイコプラズマ肺炎」は、年間を通じて流行はあります。例年は11、12月に患者数がやや増えるのですが、今年はこの10年のうち最も多く、6月下旬から高水準で患者さんが増えているのが特徴です。

アナ:どんな患者さんが多いのですか?

夏苅:咳やクシャミなどの飛沫感染や患者との濃厚接触でうつりますから学校、幼稚園や家族間などで流行しやすく、患者さんの多くは子供さんですが、大人の患者も1割位いるそうです。高齢者は少ないですが、感染すると悪化しやすいので気をつけてください。

アナ;マイコプラズマに感染すると、どんな症状が出ますか?

夏苅:潜伏期間が2〜3週間あり、初期症状は発熱、だるさ、頭痛ですが、3〜4日すると咳がではじめます。特徴としては、多くは空咳、夜間や早朝に咳がひどくなりやすいです。またほかに、のどの痛み、咳き込み、痰、胸の痛みなどもあります。熱が下がっても咳が1ヶ月位続くこともあります。抗生物質に対する耐性もあるようで、今までの抗生物質が効きづらいとも聞いています。

アナ:抗生物質の効果がよくないのは不安ですが、漢方でも対応は出来るのですか?

夏苅:熱が出たら、抗菌、抗ウィルス作用の天津感冒片と五味消毒飲がおすすめです。高熱が出た場合は、熱が下がる時に大量の汗をかきます。その為に肺の潤いや肺の力が消耗し、冬の乾燥した空気と相まって空咳が続きやすくなります。そんな時は肺の粘膜を潤して肺の機能を高める潤肺糖漿や麻杏甘石湯がおすすめです。なかなか止まらないしつこい咳でお困りの方は長崎中医薬研究会の会員店でご相談下さい。

アナ:漢方でも対応が出来るのはうれしいですが、やはり「風邪は万病の元」と言いますから何とか予防出来る方法はありませんか?

夏苅:中医学では「正気が存在すれば、邪気は犯すべからず」という考えがあります。つまり、感染しても発病しない身体づくりが大切なのですね。

アナ:そういえば、インフルエンザにかかった人と同じ部屋にいても、発病する人としない人がいますね。

夏苅:そうなんです!患者と同じ部屋にいたとしても発病しなければいいのです。

アナ:具体的にどうすればいいのですか?

夏苅:まず、外出後の手洗いと板藍茶でのうがいは忘れずにして下さいね。風邪やインフルエンザウィルスなどは粘膜から身体に入ってきますから、その侵入経路を塞げばいいのです。例えば、泥棒の侵入を防ぐには、破れていないしっかりした塀を建てますね。人の身体も体表の守りと体内の元気を高めることで免疫を高めることが出来ます。風邪ひきやすい方は、のどや気管支粘膜を強化する衛益顆粒でしっかりした塀を建てましょう。冷えの侵入も防げますよ。

アナ:衛益顆粒で冷えも防げるならうれしいですね。他に気をつけることはありますか?

夏苅:ありますよ。まず、身体の回復には十分な睡眠が必要です。バランスの良い食事、特に緑黄色野菜は毎日たっぷり摂って健康な粘膜と身体を作りましょう。

アナ:ありがとうございました。次回は来年の1月10日、長崎市元船町の藤村薬局本店の藤村智代さんです。
健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891
もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| きいてモーニング「風邪・花粉症のお話」 | 10:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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