漢方健康日記 第275回 「春の養生」について


『漢方健康日記』原稿3月22日
実際の放送とは異なる場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な
くらしのお手伝いをしようというものです。担当は長崎市元船町の藤村薬局本店 藤村望さんです。宜しくお願いします。今日のお話は?

藤村:今日は春の養生についてお話をしたいと思います。 春は三寒四温という不安定な気候で自律神経のバランスが崩れやすくなります。
  季節の変わり目でもあり、春は昔から木の芽時と言われて心身のバランスが崩れやすい季節と言われています。気温も少しずつ暖かくなって過ごしやすいのですが急な気温の変化や環境の変化によって体を壊す方が多いようです。
中医学では自然界と人間は関係が深いと言われており、春と言う季節は「肝」に属します。

アナ:「肝」ですか?それは「肝臓」のことですか?

藤村:「肝臓」も含みますが中医学のとらえ方ではもっと大きく自律神経の働きまで関係すると考えられています。「肝」は血液を貯蔵し、血液の流れと身体全体の働きを調節している臓器です。
  また、肝はストレスによる影響を受け易い臓器でもあります。
  ストレスを受ける事で血液を消耗し、血流も悪くなります。そうすると、「肝」と経絡で繋がっている「目」や、支配する「筋」にも影響がでてきます。そのため眼の疲れ、視力低下、ドライアイ、足のつりなどが症状として現れます。また、肝は春にぐんぐん育つ草木のようにのびのびとした状態を好みます。なのでストレスを受けると機能が低下し イライラや憂うつと精神の不安定にも繋がります

アナ:目と筋は『肝』で繋がっているのですね。

藤村:はい、春はストレスに弱かったり、目の不調が起こりやすかったりします。そこで、今回は、目や筋を養ってくれて、ストレスを緩和してくれる漢方薬をいくつか紹介します。特に現代はパソコンを多く使うようになり、ドライアイ、眼の疲れを訴える方が多くなってきています。

アナ 毎日の生活で仕事でも、家でもパソコンの前に座る事が多くなりましたね、目が疲れた時に使う漢方薬もあるのですか?

藤村:目の疲れや視力低下、ドライアイの改善・老化防止に「飲む目薬」と呼ばれている目を養う漢方薬、杞菊地黄丸というのがあります。また、菊の花のエキスに菊の花の微粉末を加えた、手軽に飲めるハーブティーで菊花茶があります。お湯に溶かして香りを楽しみながら、心身をリラックスさせる事ができます。

アナ:杞菊地黄丸と菊花茶は一緒に使えるのですか?

藤村:もちろん、一緒にお使いいただけます。菊花茶はお茶代わりに、杞菊地黄丸は、健康維持や老化防止に使います。
  60代の女性で杞菊地黄丸を健康維持で飲まれている方がいらっしゃいますが
  大きく体調を崩さなくなったと継続されておられます。
  別の方で40代の女性は、なかなか体が立ち上がらず家から出ることが出来ないと言われて 杞菊地黄丸の顆粒タイプを飲まれています。顔色も良くなり少しずつ体調が改善してきたと言われています。現在は血を増やす婦宝当帰膠と一緒に服用されています。
また、春と言えば入学や就職、転勤などストレスを受け易い時期です。ストレスを緩和して、気の巡りを良くする漢方薬・逍遥丸や開気丸もお勧めです。
食の養生としては肝血を補う、緑の濃い野菜を取り入れるように心がけると良いでしょう。また
肝の働きを整えるものはカツオ・あわび・わかめ・シジミ。香りの良いものはストレスを発散させる効果も期待できます。ミント・三つ葉・春菊・柑橘類などその他香りのあるものを心がけて取りましょう。

症状にあわせて養生法や漢方薬も変わってきますので、是非長崎中医薬研究会の会員店でご相談ください。


アナ:ありがとうございました。次回の放送は4月12日 長崎市西山 山中薬局 
山中みちよさんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店、
   もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

| 季節の養生、食養生 | 14:47 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第274回 「睡眠障害」について

『漢方健康日記』原稿3月8日
実際の放送とは異なる場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長与町の龍虎堂薬局、春田有紀子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

春田:今日は「睡眠障害」についてお話しようと思います。なかなか寝つけない、夜中に目が覚めるなど、睡眠の悩みを訴える方が増えています。睡眠障害はストレスが原因になっていることがほとんどですが、そこに夜更かしや食事の不摂生とか、成人病、更年期や老化などの問題が関わることで慢性的な睡眠障害になっていくんですね。

アナ: 漢方ではその人それぞれの体質を治していくということはいつもお話しして頂いていますが、睡眠障害もやっぱり原因は人それぞれの体質で違うんでしょうか?

春田: そのとおりです。「睡眠障害」という結果につながる体質は6種類あり、それぞれ治し方が違います。
1番目の体質はストレスで気の巡りが悪くなった「イライラタイプ」。肋骨周辺の痛み、ため息、喉の詰まりがあったりします。お薬は気の巡りをスムーズにする「逍遥丸」などを使います。
2番目はこの状態が悪化して熱がこもった「カッカタイプ」。ほてり、顔が赤い、目の充血、便秘など熱による症状があるのが特徴です。興奮を鎮めて熱を除く「瀉火利湿顆粒」などを使います。
3番目は2番目のタイプに水分代謝の異常が生じている「ムカムカタイプ」。頭が重い、痰が多い、舌に厚い苔がつくなどが特徴です。お薬は身体の余分な熱を冷まして痰を取り除く「温胆湯」などを使います。

アナ: イライラ、カッカ、ムカムカっていうのは、要するに不機嫌、ですよね?

春田: そうです、ストレスでいっぱいいっぱいなタイプですね。外食が多いとか、お酒の量が多くてもこうした体質に偏りやすくなります。ストレスが強い人は気の巡りを良くするセロリや柑橘類をよく食べるといいですね。

アナ:体質は6種類ということで、あとの3タイプはどんな体質なんでしょうか。

春田:はい、4番目は更年期以降の人に多い「カラカラタイプ」。ドライアイ、ドライマウス、寝汗をかく、腰がこわばるなど、身体に潤いがなく、精神的にも落ち着かないのが特徴です。お薬は潤いを補って心を落ち着かせる「天王補心丹」などを使います。
5番目は慢性病や過労、ストレスで弱った「ヘロヘロタイプ」。不安、心配、集中力低下、物事が決められないなどの精神症状が見られます。この場合、消化機能を高めて気を補うことが必要なので、自律神経をととのえ、胃腸を元気にする「シベリア人参茶」がおすすめです。
最後、6番目はいわゆる“気にしい”な「クヨクヨタイプ」。食欲不振、腹部の膨満感、軟便や便秘といった胃腸症状に、貧血、疲れやすさなどがあります。この場合は胃腸を元気にし、気血をしっかり作って脳に届けることが大切です。お薬は「心脾顆粒」がよく効きます。

アナ:睡眠障害といっても様々なんですね。今ご紹介して頂いた漢方薬は、いわゆる睡眠剤ではないんですか?それを飲むことで、イライラとかクヨクヨとか精神的なものや、身体の色々な不調も良くなっていくわけですか?

春田:そうです。どれも眠くなる成分が入っているわけではなく、身体のバランスを調えるお薬なんですね。心と身体はひとつのものですから、身体のバランスが正常になると心も安定します。体質ごとに使うお薬を紹介しましたが、睡眠のリズムを狂わせないためには食生活もとても重要です。睡眠を調節するホルモンを分泌するのに役立つ、緑の濃い野菜、黒ごま、魚介類、海藻などミネラル豊富なものを毎日食べましょう。魚介や昆布で出汁をとったお味噌汁は「おいしい精神安定剤」なんですよ。それから、寝る時間にも気をつけてください。夜10時から2時までが身体のメンテナンス時間です。この時間に寝ていない人は身体のリズムを崩しているので、色々な不調が起きやすくなります。昼間適度な運動で発散し夜は夜更かししない人はストレスに強く、睡眠障害にもなりにくいのです。漢方相談では体質に合った生活養生方もお話ししていますから、睡眠のことでお悩みの方はぜひご相談ください。

アナ:ありがとうございました。次回は3月22日水曜日、担当は、長崎市元船町、藤村薬局本店のふじむら藤村 のぞみ望さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 生活習慣病のお話 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第273回 「めまい」について

漢方健康日記 H29年2月22日原稿山崎 
アナ:漢方健康日記 このコーナーは漢方を通じて、皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。担当は大村市西三城町の山崎薬品山崎京子さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は。

山崎:はい、今日は、多くの人が経験がある身近な不調 、めまいについてのお話です。
  めまいは重大な病気でないですがくりかえすと日常生活に支障がででしまうことがあり、他に病気が隠れているケースもあります。

アナ:めまいをくりかえす方は不安になり他に病気が隠れているのではと思いますよね。
   又身体に現れるめまいの特徴などがありますか?

山崎:はい、めまいを起こす身体に現れる特徴として自分が動いていないのに、周りの景色が揺れ動いたり、目の前がぐるぐると回ったり、身体がふわふわと動いたり異常な感覚があります。
   めまいは耳の三半規管や脳など、身体の平衡感覚をコントロールする器官に不調が起こることが主な原因です。めまいにも三つのタイプがあり,阿襪阿覯鵑襯織ぅ廚蓮⊆の不調などが多いですね。△佞錣佞錣垢襯織ぅ廚惑召良堋喚くらっとするタイプは加齢や貧血から起こることが多いです。

アナ:めまいにもタイプがあるんですね、めまいを起こす主な原因はどこにありますか?

山崎:めまいを引き起こす主な要因は体内に余分な水分や汚れがたまる痰湿タイプやストレスによる肝臓の肝の不調又血行が滞るお血、加齢や虚弱体質などがあります。
   めまいの原因はさまざまですが中には脳血管疾患、高血圧などの病気が隠れていることがありますので病院の検査も大切ですね。


アナ:めまいを軽く考えていけないですね。生活の中で体質改善や養生方法がありますか?

山崎:はい、ぐるぐると回る回転性のめまいは水分代謝が悪く痰湿タイプで内耳にある三半規管のリンパ液の流れが悪くなり回転性めまいをおこしやすいです。


このタイプは暴飲暴食、油っこい食事、アルコールのとり過ぎにより消化器系の働き
が落ちて、水分代謝が悪くなり痰湿がたまるとめまいの原因となります。
又ふわふわタイプのめまいは血行が悪くなり脳に血液が巡らなくてめまいをおこし
やすくなります。日頃の食生活に気を配り血液がスムーズに流れるように心がけたいものです。
又ストレスが原因で肝の機能が低下して気、血の流れが停滞し、血圧の変動、自律経の乱れからめまいが起こったりします。
くらっとするめまいタイプは貧血や高齢者に多いですね、このタイプは体内の
気、血不足気味でエネルギーが全身に行きわたらずその結果、脳や耳の栄養不足によりめまいをおこしやすくなります。

アナ:食の養生としてどんな事に気をつけたらいいでしょうか?
   又漢方薬や健康食品はどんなものが使われますか。

山崎:はい、ぐるぐる目まいタイプは水分代謝が悪いので利水作用のある食材の
はとむぎ、冬瓜、きゅうり、大根、なし、もやしなどいいですね、
よく使われるのは温胆湯、二陳湯、晶三仙、半夏厚朴湯などです。
ふわふわめまいタイプは血流を良くする食材 ひじき、たまねぎ、いわし、
らっきょう、サンザシなどいいですね。ストレスが原因のめまいは肝の不調タイプは血圧の変動、自律神経の乱れによりめまいが起こってしまいます、
ストレスを発散して気血の流れをコントロールことが大切です。
よく使われるのは寫火利湿顆粒、加味逍遥散、午黄清心丸、菊花茶などです
くらっとするめまいは高齢者や貧血のタイプで 血を養い、腎・脾胃の働きをよくする山芋、黒豆、ほうれんそう、納豆、大豆製品、黒ゴマ、くるみなどいいですね。よく使われるのは杞菊地黄丸、金匱腎気丸、補中丸、婦宝当帰、心脾顆粒などいいですね。又一人一人のサポートをしていますのでパンダマークの中医薬研究会のお店で気楽に相談ください。

アナ:今日はありがとうございました。 
    次回は3月8日の、長与町の龍虎堂薬局の春田ゆきこさんです、健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。お問い合わせは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。 

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