漢方健康日記 第280回 「あなたの膵臓(すいぞう)疲れてません?」について
漢方健康日記 原稿 H29年6月14日 織田
実際の放送とは異なる場合があります

アナ:漢方健康日記 このコーナーは漢方を通じて、皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。担当は島原市広馬場町のしまばら薬局の織田堅一郎(おだけんいちろう)さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は。

織田:はい、今日は『あなたの膵臓(すいぞう)疲れてません?』ということについてお話したいと思います。実は私ごとですが、私は身長170センチ、体重52キロなんです。お会いしたほとんどの方に「スリムで良いですね」と言われるタイプです。

アナ:あら、うらやましいですね〜。

織田:しかも、どんなに食べても太らないんです。
夏前にダイエットを考えていらっしゃる方には、本当にうらやましい話かも知れませんが、じつはそう喜んでもいられないんです。
  
アナ:えっ、といいますと?

織田:「食べても太らない」ということは、逆に問題でもあるということです。
この問題の原因として最近気をつけなくてはならないことは「膵臓の機能が正常か?」ということです。
   
アナ:膵臓(すいぞう)の機能ですか?

織田:はい、膵臓は長さ15センチくらいの細長い内臓で、胃の裏側あたりに位置しています。タンパク分解酵素をはじめとして、私達が食べた食べ物を消化・分解する色々な酵素を産生し分泌しています。膵臓のおかげで私達は生きていくために必要な栄養素を体の中に摂り入れることができるんです。
膵臓が十分に働かなかったら、私達は栄養失調になり、元気に生きていくことができなくなってしまいます。

アナ:なるほど、とても重要な内臓なんですね。

織田:厚生労働省の調査で2016年度の慢性膵炎の全国患者数は29000人となっているようです。数値だけ見ると少なく感じますが、私は潜在的患者さんがかなり多いと考えています。
私も慢性膵炎の診断を受けたわけではありませんが、その可能性は否定できません。なんせ、食べるの大好き、飲むの大好きですから…。
慢性膵炎の患者さんの特徴は「食べても太れない」ということです。もし、食べても太れない方で、食後みぞおちから左上腹部、もしくは背中が痛むという方は、一度医療機関を受診されることをお奨めします。

アナ:なるほど、意識した方がよさそうですね。予防として、普段の生活で注意する点などはありますか?

織田:慢性膵炎になる一番の原因は「アルコール」と言われています。そして、もちろん「食べ過ぎ」ですね。
ですから養生法としては、いつも言いますが「食べ過ぎない・飲み過ぎない」ということです。そして「よく噛むこと」、よく噛むことによって、消化がしやすくなり、膵臓の負担を減らすことができます。

アナ:なるほど、何かおすすめの漢方などありますか?

織田:私がいつもお奨めしていますが、何と言っても「晶三仙」です。晶三仙には「サンザシ、麦芽、神麹(しんきく)」という三つの生薬が含まれています。サンザシには脂肪の消化を助け消化器全体の働きを高める作用があります。中国では、お菓子として日常的に食べられていて、子供たちにも人気のようですよ。神麹(しんきく)というのは、小麦粉、麹、小豆の粉末などを混ぜ合わせて発酵させたもので、麦芽とともに米や麺類、パンなどの炭水化物の消化を助けます。
私も食べ過ぎたときなど、食後に2〜3包飲みます!胃もたれもなく、スッキリですよ!


アナ:有難うございました。
次回の放送は6月28日水曜日 佐世保市浜田町のあいおい薬局 山口圭子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。
お問い合わせは、長崎中医薬研究会ホームページをご覧いただくか、「漢方健康日記」でご検索ください。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第279回 「からだの湿気を取り除いてスッキリ元気で過ごす」について

漢方健康日記 原稿 H29年5月24日 太田 
実際の放送とは異なる場合があります
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。今日は長崎市東古川町漢方松風堂の太田玲子さんにお話を伺います。今日はどのようはお話でしょうか?

太田:今日は梅雨でも「からだの湿気を取り除いてスッキリ元気で過ごす」
中医学の知恵について少しお話したいと思います。
   もうすぐ梅雨の季節に入ります。湿気の多い梅雨どきは、部屋の中の空気も重苦しく澱みがちで、カビ等の真菌や細菌類の繁殖が盛んになります。
肺炎、喘息、水虫など感染性疾患を発症しやすい自然環境です。

アナ:梅雨になると、頭が重いとかだるい感じがすることがあります。

太田:梅雨の季節で外気のジメジメした環境では体の中の湿気が発散されにくく、体内
に湿(病理的な水分)がたまりやすく生理活動や新陳代謝に影響を及ぼして、抵抗力が下がり、体調がくずれやすくなり、気分がすっきりしない、全身がけだるい、などの症状が出てきます。
胃腸の消化機能が低下するため、水分代謝も悪くなり痰湿が溜まって、食欲不振、腹部膨満感や下痢になりやすく、又湿気で空気の流れが悪くなり、身体の中では気血津液の流れも停滞しがちになるので、憂鬱な気分になったり、気がめぐらず痰湿が頭に溜まると頭痛・頭重が起こります。

外からの湿気で冷えると、血行不良となり浮腫みやすく、神経痛や関節痛、だるさをひきおこします。
雨の日や湿度が高い日は、発汗がうまく出来ないので、汗がジトジト、皮膚はジメジメして痒みを伴い分泌物が多くなるなど皮膚が不安定な状態になります。
皮膚が弱い人・皮膚の慢性疾患がある人などは、この時期は特に注意してケアして下さい。

アナ:梅雨の時期は、外も体内も余分の水分が溜まりいろんな体調が出るのですね。
   対策としては如何したら良いでしょう。

太田:湿をためないコツは、湿気に晒されないように注意するのが基本です。
   晴れ間をみつけて部屋を換気し、生活環境を乾燥させるように心がけ。
   一日中じっとしていると、体の中に老廃物がたまり発散されません。軽い運動で体を動かして汗をかき、体の代謝を良くしましょう、
食養生としては、冷たい飲食物や脂っこい物,甘い物を取りすぎると胃腸の働きが低下し、水分代謝異常をおこします。なるべく温かいもの香りの良いものを食べましょう。
予防としては、晶三仙や五行草などの健康茶もおすすめです。
食材としては、芳香発散性の生姜・葱・玉ねぎ・みょうが・らっきょう・紫蘇・はとむぎ・とうもろこし・緑豆・山芋・梅干など取り入れてください。

アナ:漢方薬ではどのようなものを使いますか。

太田:胃腸の除湿機、代表薬の漢方薬「勝湿顆粒」を良く使います。
   爽やかな香りの生薬と体内の水はけを良くする生薬を配合した勝湿顆粒は、胃腸を整え水分代謝を改善して、重だるい体をカラット、スッキリしてくれます。
   吐き気下痢など胃腸にくる夏風邪に良く、子供さんにも飲み易いです。
   頭痛には頂調顆粒をプラスして使います。   
湿邪で気の流れが停滞しがちになり気がはれない憂鬱気分には、逍遥丸、開気丸、健胃顆粒などで補気、理気、利湿して気の流れを良くしていきます。
   
元気な方も色々持病がある方も食事・生活環境整え、予防の漢方薬で湿対策し
   梅雨から夏へと元気に過ごしていきましょう。

アナ:有難うございました。次回は6月14日島原市広馬場町しまばら薬局織田堅一郎さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店でどうぞ。お問い合わせは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 季節の養生、食養生 | 18:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第278回 「健康ダイエット」について
『漢方健康日記』原稿5月10日
実際の放送とは異なる場合があります
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市滑石の朱雀薬局三宅涼子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

三宅:はい。春から夏と薄着になる季節が来ると、何となく自分の体型も気になって来られる方も多いのではないでしょうか?今日は、それに関連して健康ダイエットについてお話したいと思います。

アナ:健康ダイエット、それはどういうものですか?

三宅:痩せたけれども体調も悪くなられる方を時々みかけます。痩せてもなお、健康であるという、目的は痩せることで健康体を作るということです。

アナ:目指すのは健康体なんですね。

三宅:そうですね。野生の動物や未開の人々には、食べ過ぎても太ることのない食べる量を調節する仕組みがありますが、肥満の人々はこの仕組みが働かない様です。
   1〜2年間養生することでこの仕組みが作動し、代謝が良くなり、たくさん食べても太らなくなります。

アナ:ではその養生について伺いたいのですが・・・

三宅:まずは、食べる量の見直しです。例えば、高脂肪、高カロリーのものは、脳内に快楽物質であるドーパミンが放出され過食の原因となりますし、砂糖は消化され、ブドウ糖と果糖に分解されますが、この果糖は満腹ホルモンであるレプチン抵抗性を引き起こし、肥満の原因になります。また、不足する栄養素があると、必要な栄養素が充たされず、本当の満足感は得られないので過食してしまいます。

アナ:なるほど。バランスのとれた食事が必要なのですね。

三宅:はい。他にもストレス、運動不足等によって内臓や代謝に必要な物のバランスが崩れ、その結果、老廃物が溜まり、肥満を引き起こします。
   新陳代謝の質を良くし、老廃物が溜まらない様な体質を作ることは、肥満を防ぎますし、様々な病気の予防にもなります。

アナ:では、具体的にはどうしたら良いでしょうか?

三宅:予防の為にもなりますが、もし、肥満気味な方でしたら、まずはその体質をリセットすることをおすすめします。漢方はそんな時にもお役に立ちます。身体の中に不要なものを溜めず、すっきりとした身体になるために、その原因から改善していきましょう。

アナ:原因は様々なのですか?

三宅:はい。胃熱で食欲が亢進している方には、消化を助けるお茶や食べたものがスムーズに排便できる様、清営顆粒を。すでに要らないものが溜まっている方には、それを取り除く温胆湯を。ストレスで巡りが悪く、代謝が落ちているなら、冠元顆粒や、代謝を高める元となるものが不足している時には婦宝当帰膠など。
   その他にも胃腸自体の働きを整える健胃顆粒や健脾散。
   ストレスそのものに対して逍遥丸などは使いやすく、それでもストレスで熱を生じた場合は瀉火利湿顆粒をおすすめします。

アナ:いろいろなパターンによって使いわけが大切なのですね。

三宅:そうですね。この使いわけは、会員店でご相談して頂ければ、体質に合った漢方をお出しできます。また、食事は和食中心で腹八分目、甘い物、揚げ物、ピリ辛のものを控えることは基本です。運動や睡眠を充分にとり、早寝、早起きをされて下さい。適度に優しい日光を浴び、血行を良くして自律神経やホルモンバランスを整える事で、新陳代謝を高めることも大切です。毎日の生活の改善や漢方薬を取り入れる事で、健康ダイエットを目指しましょう。
   
アナ:ありがとうございました。次回5月24日水曜日、担当は長崎市東古川町、漢方松風堂の太田玲子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

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