漢方健康日記 第262回 「下肢静脈瘤」について


漢方健康日記 H28年8月24日 太田 玲子
実際の放送とは違う場合があります。

アナ:漢方健康日記 このコーナーは漢方を通じて、皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。 担当は長崎市東古川町の漢方松風堂の太田玲子さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は。

太田:はい、今日は下肢静脈瘤について少しお話しようと思います。下肢静脈瘤は、
脚の太腿から下の部分の静脈の血行障害です。脚の血管がボコボコ膨らんで浮き出ている。青筋の静脈が目立つようになった。足がだるい、重い、痛む、浮腫む、よく足がつる、湿疹、色素沈着、痒い、などの症状は下肢静脈瘤のサインです。

アナ:女性の方によくお見受けします。原因は何でしょうか?

太田: 原因は、心臓から送り出された血液は動脈を通って足先まで流れます。足で使われた血液は静脈を通って心臓に戻ります。足の静脈には重力に逆らって、血液を上に向けて運ばなくてはならないので、血液の逆流を防ぐための逆流防止弁がついています。弁は血液が心臓に向かって流れる時に開く仕組みになっています。何らかの原因で、この弁が壊れてしまうと、血液が逆流して戻ってしまい血管内に血液が溜まって、静脈の壁にかかる圧力(静脈圧)が高くなっていきます。
静脈の壁はそんなに強くないので伸びたり、曲がったり、膨れたりして静脈瘤となってしまいます。 又、第二の心臓と言われる足のふくらはぎの筋力低下は筋肉のポンプ作用が低下します。血管壁の弱りや逆流防止弁の機能低下、肥満などの体重増加等原因です。

アナ:足に出来るエコノミークラス症候群も言われていますが?

太田:飛行機や避難所生活で車の中で長時間座ったままの姿勢でいる時に起こる「エコノミークラス症候群」は、足の運動不足や水分不足で、足の深部にある静脈に血液が滞って血の塊が出来て詰まり、脚が腫れたりする、「深部静脈血栓症」やその血栓が、肺の動脈に飛んで、呼吸困難やショックをおこす「肺塞栓症」を引き起こす病気です。

アナ:下肢静脈瘤になりやすい人は

太田:加令で血管・弁の老化の高齢者、立ち仕事が多い人、妊娠や出産の人、女性が多い、肥満、締め付ける衣類や便秘も関連、遺伝や家族歴もあります。

アナ:治療はどうしたら良いでしょう。

太田:静脈瘤のタイプや症状の程度も色々あります。心配ない程度もありますが、気になる方は一度血管外科の診察を受けられることをお勧めします。
  圧迫療法は 弾力ストッキングの着用です。ストッキングで外から引き締めて
ふくらはぎの働きをサポートします。   病院では、
硬化療法やレーザー治療、ストリッピング手術などで日帰り治療も可能のようです。
一度壊れたところは基本的には、元に戻りませんので、進行を遅らせる、これ以上悪化させない、血流不全による慢性静脈炎や血栓症・鬱滞性皮膚炎・皮膚潰瘍などの合併症の予防手当をしておくことは大事だと思います。
血管の老化はゴムの劣化と同じです。加令で血管も機能低下します。動脈は硬くて細くなる。静脈は緩くて伸びきって切れやすく引き締まらなくなります。
 私のように、年取ってくると手の甲の血管盛り上がってきていますよね。

アナ:漢方での予防は何かありますか。
 
太田:漢方中医学では、静脈の弁や血管壁の弱り、筋肉が少なく筋力低下など中年からの老化現象は、気血不足、陰不足潤い不足で五臓虚弱だと判断します。
気血不足・陰潤い不足を補って元気をつけ悪化・老化の防止に良い麦味散顆粒やこ菊地黄丸、紅サージ・亀鹿仙等を続けてのんでおかれるのをお勧めします。
   
又血液の流れが悪い、血栓、痛みがあるのはお血なので、血の巡りを良くし滞りをきれいにするために、冠元顆粒、田七人参、イーパオなどの併用をお勧めします。
   
外用としては瑞花露ローション・クリームの保湿成分で皮膚を保護しましょう。
   
立ち仕事の人は時々休憩する。足を上げて休む。つま先を上げ下げする。よく歩く。両足を上げブラブラさせる。ふくらはぎ辺りを上方向にさすってマッサージする等日頃の生活習慣や食習慣を見直し心掛ける事は健康寿命保つ事にもなります。

アナ:有難うございました。次回は9月14日島原市広馬場町しまばら薬局織田堅一郎さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

| 生活習慣病のお話 | 13:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第261回 「夏は心臓に負担がかかりやすい季節」
『漢方健康日記』原稿8月10日
実際の放送とは違う場合があります。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の朱雀薬局・三宅涼子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

三宅:はい。夏と言えば、暑さや冷たい物の摂り過ぎなどの胃腸対策が上げられますが、
   実は「心臓」にも負担がかかりやすい季節でもあります。

アナ:心臓は夏と関係が深いのですね。負担がかかるとどの様な症状が出やすいのですか?

三宅: 夏には身体の熱を発散させる為に発汗は大切ですが、大量の汗をかくと必要な「水分」や「エネルギー」を消耗して動悸、息切れだけでなく、意識がボーっとするなどの症状が現れることも!!
夏は水分の補給で潤いを守りながら心臓の元気を養うことが大切です。
食養生としてはレモン、梅、トマト、山芋、豆腐、桃など。
漢方薬としては麦味参顆粒や西洋人参茶がおすすめです。

アナ:潤いの補給が大切なのですね。

三宅:既に潤い不足の血液は血管の詰まりを招き、心筋梗塞や脳梗塞、不整脈などを起こしやすくなりますので、屋外のスポーツで大量の汗をかいたり、冷房で急に身体がひやされた時などは特に注意しましょう。また、脂っこいものや糖分の摂り過ぎを控えたり、毎日20分程度のウォーキングを続ける等の生活習慣を身につけられてはと思います。血液をサラサラにする食材としてはタマネギ、らっきょう、シナモン、赤ワインやワカメ、昆布などです。
   冠元顆粒もよく使われている漢方の1つです。
   
アナ:なるほど。そうなのですね。
三宅:又、漢方の考え方では「心臓」は「脳」と深い関わりがあり、精神や睡眠を
   コントロールすると言われています。暑さで、心臓が疲れると身体に余分な熱がこも
   り、不眠やイライラといった精神的不調も起こりやすくなります。体内の熱を冷ます 
   事も大切です。
   
アナ:精神的に不調な方におすすめの食材、漢方もありますか?

三宅:はい。冬瓜、きゅうり、苦瓜、すいかやトマトなどは身体の余分な熱を冷まして      
   くれますし、白虎加人参湯や天王補心丹は潤いをつけ熱を取るのに使いやすい漢方
   です。五涼華も夏の暑い日にはおすすめのハーブティーです。
   
アナ:その他に気をつける事はありますか?

三宅:そうですね。今年は猛暑の年と言われています。夏の炎天下での部活も熱中症などに
   注意が必要ですね。熱中症も水分補給と心臓も含めエネルギーをつけることで初期
症状も防ぐ事も出来ます。
   部活の顧問をされている先生が生徒達の熱中症にいい漢方をとお買い求めに来られました。当店で、部活をしているお子さんのお母様方に人気の潤いとエネルギーを補う麦味参顆粒をお出ししました。すると、後日「あの、漢方すごく助かったよ!生徒が試合終了後、熱中症の症状が出て、次の試合にもう出なくてはいけなかったので、麦味参顆粒を1包飲ませたら、みるみる回復して、試合に出て、勝ちました!」と嬉しそうにご来店して下さいました。保護者の方達からも頼まれ、また欲しいとの事でした。
 
アナ:熱中症にいい漢方もあるのですね。

三宅:そうですね。疲れ方が飲む前と飲んだ後で全然違いますので、私は年間を通して愛用しています。家庭の常備薬として手元に置いておかれていると、とても重宝するかと思われます。さらに食事にも気を配り、この夏を元気に過ごしたいものですね。
   
アナ:ありがとうございました。次回は8月24日 長崎市 漢方松風堂 太田玲子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 季節の養生、食養生 | 12:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第260回 「夏ばて対策」

『漢方健康日記』原稿7月27日

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

円入:梅雨が明けて毎日厳しい暑さが続いていますね。
今日は、体がだるい・きつい・食欲不振などの症状が出る夏ばて対策についてです。
   
アナ:夏ばてされてる方私の周りにもいらっしゃいますね。夏ばては漢方でいうと
どんな状態なんでしょうか?

円入: 漢方では夏ばてを気陰両虚(きいんりょうきょ)と考えます。

アナ:気陰両虚(きいんりょうきょ)?

円入:はい、汗で体内の水分が失われると同時に体の元気も漏れ出てエネルギー不足に
なった状態のことを言います。
   また、夏場に汗でたくさんの水分が失われると血液が濃縮されて血液がドロドロに
なりますので全身に血液を送り出すポンプ役の心臓に負担がかかるようになって血行不良などの
症状も起き易くなります。

アナ:食事で気をつけたい点などは?

円入:はい、冷たくて甘い飲み物の飲みすぎには注意して下さい。胃腸は食べた物からエネルギーを
   作り出すところなので胃腸が冷えるとその働きが低下してしまいます。
   胃腸が冷えると飲んだ水分はポチャポチャ胃腸に溜まるだけですぐに体液に変わるわけではないのです。
   梅干などで塩分の補給を心がけて頂き、オーバーヒート気味になる心臓の熱は苦味で冷まします。
緑茶やゴーヤやスイカの白い部分などの苦味です。

アナ:普段の生活で気をつけたい点などは?

円入:シャワーは汗を流すだけで交感神経を緊張させて興奮状態になります。
ぬるめのお湯の入浴は副交感神経が優位になり、リラックス状態になります。
神経の疲れを癒すには入浴してお湯に浸かることが大切だと思います。


アナ:夏ばてにはどんな漢方薬がありますか?

円入:はい、夏ばてで動けない、体がだるい、汗だくでぐったりする。そんな時に麦味参(ばくみさん)
という漢方薬がおすすめです。
空腹時にそのまま水と一緒に飲まれても良いですが、水に溶いて飲まれると甘みとほどよい酸味で
体液も潤い、気分もスーッとして朝夕1包ずつで疲れが癒され動く元気が出て来ます。
麦味参は心肺機能を高めてくれるのでスポーツ前に飲んでおくとぐったりなりにくくなります。
麦味参は虚弱体質、肉体疲労、胃腸虚弱、食欲不振などに1年を通して8才以上のお子様
からご高齢の方まで幅広くご使用頂ける漢方薬です。
冠元顆粒と一緒に飲まれると全身の血流がよりスムーズになるのでおススメです。
漢方薬は体質により異なりますので 詳しくはお近くのパンダマークの店頭でご相談下さい。

アナ:ありがとうございました。次回は8月10日 長崎市 朱雀薬局 三宅涼子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
お問い合わせは日本中医薬研究会事務局、東京03−3273−8891もしくは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。

| 季節の養生、食養生 | 13:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

CALENDAR

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< August 2016 >>

SELECTED ENTRIES

CATEGORIES

ARCHIVES

RECENT COMMENT

MOBILE

qrcode

LINKS

PROFILE

SEARCH