漢方健康日記 第269回 「糖尿病」のお話
漢方健康日記 第269回 「糖尿病」のお話

アナ: 漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。
普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。
担当は長崎市の小ヶ倉薬品・円入利徳(えんにゅうとしのり)さんです。宜しくお願いします。
さて今日のお話は? 

円入:はい、国民の5人に1人といわれる「糖尿病」のお話です。
2016年の国の調査でHbA1c値(糖と赤血球がベタッとくっ付いた状態が全体の)
6.5%以上の「糖尿病が強く疑われる人」・・・1,000万人
6.0%以上、6.5%未満「糖尿病の可能性を否定できない人」・・・1,000万人
推計合計2,000万人となり、国民の5人に1人が糖尿病あるいはその予備軍と言われています。

アナ:国民の5人に1人、糖尿病の疑いの方、そんなにいらっしゃるんですか。
そもそも糖尿病ってどういう状態なのでしょう?

円入:血液中に吸収されたブドウ糖が使われずに高血糖の状態が長く続く状態です。
この高血糖が何年も続くと血管が障害されて腎症や網膜症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞などの
合併症や感染症が起きやすくなります。代謝障害病であり、血管病でもあります。

アナ:どうして高血糖のままになるのですか?

円入:はい、食べ物や飲み物が胃腸で消化されブドウ糖となって血液中に流れて来ます。
   血液中のブドウ糖は膵臓から出されるインスリンというホルモンにより細胞に取り込まれて
   エネルギーとして消費されるか、使われなかったブドウ糖はグリコーゲンの形で肝臓や筋肉に蓄積されたり、体脂肪となって脂肪細胞に蓄積されます。そして飲食から2〜3時間後には血糖値は
   平常の値に戻ります。これが正常な代謝です。

アナ:なるほど。

円入:ところが食べ過ぎたり、精製された白砂糖などを沢山取ると、血糖値が急上昇するために、それを取り込むインスリンも急上昇します。これが度重なるとインスリンを分泌する膵臓が疲れきってしまってインスリンの分泌が次第に不足して来て高血糖が続いたままとなります。
あと、細胞内に脂肪が増えすぎて、インスリンの働きを弱めるために、細胞内へブドウ糖が取り込めずに、さらに多くのインスリン分泌が必要とされるインスリン抵抗性による高血糖のままという状態もあります。

アナ:糖尿病の原因ってやはり糖分の取り過ぎですか?

円入:白砂糖の消費量は減っているのに糖尿病の受診率は増えているそうですので
糖分だけではないようです。
まず、糖分といっても吸収が遅い糖分すなわち精製度が低い穀物については糖分とは言っても
食物繊維や糖分を代謝するビタミンB群が含まれているのでリスクは低いと思います。
それよりも高度に精製された、高果糖コーンシロップなどから作られた異性化糖などの糖分はコーラや炭酸飲料などの液体に多く含まれており、吸収が早いので取り過ぎに注意が必要です。
    
人工甘味料もカロリー0なのでいくら取っても大丈夫という訳ではないようです。
テキサス大学が749名に約9年間行った人工甘味料を含んだダイエットドリンクに関する調査です。
9年後のウエストサイズの増加がダイエットドリンクソーダを飲まない人は2.0cm、
時々飲む人は4.6cm、毎日飲む人は8.0cm増えていたそうです。
次に農畜産業振興機構のHPによりますと、
マウスの実験ですが、サッカリンその他の人工甘味料の投与により腸内細菌が変化してブドウ糖を腸内で作り出すようになり、これが腸管から吸収され血糖値を高めるそうです。
ですので人工甘味料=カロリー0かも知れませんが、血糖が全く上がらないわけではないようです。
取り過ぎにはご注意されたほうがよろしいかと思われます。

さらに、膵臓はインスリン以外にも油脂を消化するリパーゼも分泌しています。今は食べ物に油脂が含まれているものが予想以上に多いです。その油脂の消化に膵臓が疲れきって糖尿病へとつながる可能性も
あると思います。あとアルコールもです。

アナ:はー、驚きですね。
糖尿病の自覚症状で気を付けたいことありますか?
 
円入:糖尿病は足に現れやすいと言われています。足先の冷えや痺れです。
 英国には、毎日の足の健康チェックを行うための簡単なチェック項目があるそうです。
(1)靴と靴下を脱ぐ
(2)足を手で触り温度をチェックする 冷たいと血行不良の恐れあり。
(3)足を観察し、皮膚が固くなっていたり色が変わっていないかを確認する
(4)足の指の間や爪をチェックする
(5)足に感染症や潰瘍が起きている場合は、速やかに診察を受け治療を開始する
などです。

アナ:糖尿病は足に現れるですね。漢方ではどんな養生法があるのですか?

円入:漢方では糖尿病は血管を守ることを重要と考えます。血糖が高くても血管の障害の進行を遅らせれば、合併症の進行もそれだけ遅らせることができるからです。
血管のケアは漢方の得意分野でもあります。

アナ:血管のケアには、どんな漢方薬が使われますか?

円入:代表的なものに冠元顆粒があります。冠元顆粒は、血液の汚れを浄化したり、血液の粘り気を低下させたり、毛細血管を広げて太い血管から末梢の血管までの血流を回復する効果があります。
健康食品の五衡丹(ごこうたん)と併せて合併症から冠元顆粒で血管のケア・血管を守ることを
おススメ致します。詳しくはお近くのパンダマークのお店でご相談下さい。
今回をもちまして漢方健康日記は終了となります。
   長崎中医薬研究会として2008年より約10年間の間、お聞き頂いて誠に有難うございました。
   今後とも店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店をどうぞよろしくお願い致します。

アナ:ありがとうございました。今回をもちまして漢方健康日記は終了となります。
   お近くの会員店は長崎中医薬研究会ホームページをご覧ください。
   このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 生活習慣病のお話 | 15:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第268回 「更年期後の病気の予防」のお話

実際の放送と内容が異なる場合もございます。
漢方健康日記』更年期後 2019年 3月13日

アナ: 漢方健康日記。このコーナー は漢方を通じて皆様の健康に奉仕する 長崎中医薬研究会が お送りします。普段の食生活や 日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な 暮らしの お手伝いをしようというものです。今日は 長崎市 西山の山中薬局 山中みちよさんにお話しを 伺います。今日はどのような お話しでしょうか?

山中: 今日は、更年期以降に出やすい症状、高血圧、高脂血症、骨粗鬆症 などから遠ざかるお話をしたいと思います。
    
アナ: はい〜 そんな病気は 体質とか 老化によるもので 避けられないものと思っていま
    したが・・・予防できるのでしょうか?
    
山中: 中医学の先生のお話しによると「更年期に入る前から 漢方薬で身体を整えておくと 
    ゆるやかな下り坂で 更年期や老年期を迎えることができますよ」と言っておられます。

アナ: それは うれしいことです。もう少し くわしく聞かせてください。 

山中: 閉経とともに、女性ホルモンが急激に減ることが 老化の 大きな原因の一つです。
    それまで女性の身体と 健康をささえていた いろんな酵素やヒアルロン酸、
    コラーゲンなどの細胞間物質も減って、血管や組織が 固くもろくなってきます。 

アナ: 女性は、閉経に伴って、このような状態になるということですが
    男性でも同じようなことが おきてくるのでしょうか?

山中: 男性も同様ですが、女性ほど 急ではないようです。 
    一般的に、男性の更年期障害は、直接の原因は
    テストステロンが 加齢に伴って低下すること。その症状は、おおまかにいうと
    一つめが 性欲の低下や ED(勃起障害)です。二つめは「精神・心理症状」で、
    抑うつ感や、落胆、不安、疲労感、記憶力や集中力の低下など。
    三つ目めは身体症状です。女性と同じく 発汗やほてり、睡眠障害、関節・筋肉
    関連の症状が 出てきます。
     厄介なのは、ある症状が 別の症状を助長したり、根本原因であるテストステロンの
    低下を進行させることです。
    始まって 緩やかに 低下が続くので 症状の現れ方も緩やかですが、60代、70代前半になると定年など環境の変化も影響するのでしょうか、不眠やイライラや 鬱症など
    精神的な症状を伴う方もいらっしゃいます。また、テストステロンの低下が、抑うつ感     
    につながる一方、抑うつ状態にあると テストステロンが低下します。

アナ: すると ホルモンの低下は 女性の方が急なのですね。漢方ではどう考えるのでしょ  
    うか?
山中: 中医学の考え方では、老化のスピードは 男性は8の倍数で節目 ふしめを迎えます。8の7倍で 56歳、 8の8倍で64歳、 など。
    女性は7の倍数で節目ふしめ を迎えます。7の7倍で閉経 など。
    というように 男性より 少しサイクルが早めです。
    また中医学では 老化は「腎」と深く関わっているとみています。ここでいう 腎には
    生命を維持していく機能があり、成長、発育、生殖、老化に深く関わっていると考えま
    す。 また、骨、骨髄、脳も腎が主り、この 腎が 弱くなっている状態を「腎虚」と
いいます。つまり 老化=腎虚 です。

アナ: 先ほどの腎虚の症状を できるだけ 先送りにするのに 何か方法があります
    でしょうか?
   
山中: まず、「バランスのよい食生活と 規則正しい生活を送ること」。
    また ホルモンが分泌される所である、脳、副腎などは ストレスに左右されやすい所  
    です。 ストレスとの上手な お付き合いも大切です。

アナ: どんな 漢方薬がいいのでしょう?

山中: 骨の場合には、骨を形成するのに、女性ホルモン以外に、甲状腺、副甲状腺、腎臓など       
    が深く関わっています。漢方では 肝と腎と考えます。骨粗鬆症の予防、治療には
    肝と腎を強くする逍遥顆粒などと、杞菊地黄丸,参馬補腎丸などの、体質にあった腎を  
    補う補腎薬を 選びます
    また 高脂血症の場合には、不要な水分と老廃物がたまらないように 
    冠元顆粒、温胆湯、晶三仙、三爽茶などがいいでしょう。
    高血圧の場合には、体質にあった漢方薬と 冠元顆粒を合わせます。
    そして根本に腎虚がありますので「精」とか「血」を補うことも大切です。精を補うの   
    に 忘れてならないのは 亀鹿仙でしょう。不老長寿薬として 昔からあがめられて
    きました。
    更年期は 人生の曲がり角ととらえ、老年期を新しい人生の始まりとして前向きに先手   
    先手で いきたいものです。

アナ: 漢方で更年期を上手に乗り越えるだけでなく、老年期も前向きに迎えられる希望が
    わいてきました。
    有難うございました。次回は、3月27日水曜日 担当は長崎市 小ヶ倉町
    小ヶ倉薬品 円入 としのりさんです。
    健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
    詳しくは、長崎中医薬研究会のホームページをご覧下さい。
    このコーナーは 長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 更年期・老年期のお話 | 11:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第267回 「うつの予防」のお話


『漢方健康日記』原稿2月27日
実際の放送と内容が異なる場合もございます。

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は西彼杵郡長与町の龍虎堂薬局夏苅和子さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

夏苅:ストレスの多い現代社会では、「うつ」の症状は増加傾向にあります。特に女性は「うつ」になりやすく、男性の約2倍とも言われます。中医学の素晴らしい所は「未だ病にならざるを治す」といって未病の段階で対応出来ることです。今日は「うつ」にならないために自分で出来る事のお話しです。

アナ:「うつ」はなぜそんなに女性に多いのですか?

夏苅:女性は生涯で450回くらいの月経があり、多くの血液を消耗します。また出産・授乳などで血液や栄養を消耗する事が多く、血液不足になりがちだからです。

アナ:血液不足になると、なぜうつになりやすいのですか?

夏苅:血液と深い関わりがある臓器は肝臓と心臓、つまり中医学でいう肝と心です。  まず肝ですが、肝臓は毛細血管の集合体で自律神経と深い関わりがあります。中医学では「肝は血を蔵す」といわれるほど多くの血液を貯えています。そのため、肝臓の血液が不足すると本来の精神をととのえる機能が正常に保てず、イライラやうつといった精神の不安定な状態になります。

アナ:自律神経が正常に機能するためには肝臓の血液が大切だと言うことですか?

夏苅:はい。肝臓にきれいな血液がたっぷりあることが自律神経の安定のために大切です。少しでも貧血気味なら、まず婦宝当帰膠でしっかり元気な血液を補って肝の力をつけておきましょう。貧血は簡単に考えられがちですが、様々な症状や病気の入り口なのです。
もう一つ血液と深い関わりのある臓器は心臓です。心臓は血液のポンプですから血液の量や質によって心臓の負担は大きく変わります。例えば、貧血の人が運動をすると心臓は筋肉に少ない血液を供給するために心拍をあげます。脈が90をこえると動悸を感じやすくなり、それが続くと不安や不眠につながります。
アナ:ところで、心臓と精神とはどんな関係があるんでしょう?                                                                               
夏苅:心は血液を全身に巡らせるだけでなく脳と繋がっており、精神状態とも深く関わっています。脳血流が活発なら、「幸せホルモンのセロトニン」や「やる気ホルモンのドーパミン」を作り分泌します。しかし、貧血や冷え、ストレスなどで脳血流が低下するとホルモンが上手く作れず心や体の不調につながります。

アナ:たしかに体が不調だと気持ちも落ち込むことがありますね。      
                                                                        
夏苅:そうですね。貧血に限らず、食事の偏りでも続くと「うつ」に繋がります。女性なら甘党でお菓子が多く野菜や海藻が少ない方、男性なら肉食が多く脂っこいものが多い方はどうしても消化や代謝がきれいに進まず、血液がドロドロ汚れがちです。ドロドロの上にストレスがかかると脳血流が低下し、頭の回転が遅くなったり、頭がボーッとしたり、ふらついたり、昼も眠くなったりします。特に強いストレスやストレスが長期になると、その影響は胆嚢にまで及び脂肪代謝は益々悪くなります。中医学では、胆嚢は胆汁分泌の他に「決断を司る」と考えられています。胆嚢の機能が低下して決断力がない、些細なことが気になるといった状態を「胆が冷える」と言います。

アナ:「胆が冷える」という言葉はよく使います。そういうことだったのですか…。

夏苅:胆嚢の機能が低下した状態を「胆が冷える」と言いますので、胆を温める、つまり機能を良くすることで胆力が付きます。肝が据わるわけですね。イスクラ温胆湯はイライラしたり、暗がりを怖がったり、睡眠が浅い、悪夢をよく見る方におすすめです。眠りの質がよくなりグッスリ安眠すると夜間の体のメンテナンスが出来るので朝スッキリ目覚めます。

アナ:お話を伺うと、「うつ」の予防にはきれいな血液とバランスの良い食事、質の良い睡眠と適切な漢方薬が大切なのですね。

夏苅:そうです。ほかにも体質に応じて色々な漢方薬がありますので、症状の軽い間にパンダマークの会員店でご相談下さい。きっとグッスリ安眠出来ますよ。

アナ:ありがとうございました。次回は3月13日水曜日、担当は長崎市西山町の山中薬局の山中みちよさんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   詳しくは長崎中医薬研究会のホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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