漢方健康日記 第290回 「風邪の対策と漢方の風邪薬の使い分けについて」のお話
実際の放送とは違いがある場合があります

『漢方健康日記』原稿11月8日

アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研
   究会が送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしょうというものです。今日は佐世保市浜田町のあいおい薬局山口夏実さんにお話を伺います。さて、今日のお話は?

山口:今日は風邪の対策と漢方の風邪薬の使い分けについてお話しようと思います。   
最近、朝夕は冷え込んできましたね。○○さんは大丈夫ですか?

アナ:喉を使う仕事なので気をつけてはいますが、風邪の対策は気になりますね。

山口:うちの薬局でも病院から風邪の処方箋をもって来られたり、風邪薬を買いにいらっしゃる方が増えて来ました。それに先日テレビで「今年のインフルエンザワクチンの製造量が過去5年間で一番少ない」という厚生労働省の発表がありました。今これから風邪の流行のシーズンを迎える今の時期の対策が大切です。

アナ:冬になるとインフルエンザなども流行りますよね。風邪やインフルエンザの対策としてまず何をしたらよいでしょうか?

山口:皆さんもよくご存じだと思いますが、まずはうがい、手洗いが重要です。手洗いでは、手のひらだけでなく指先、汚れが落ちにくい爪の先は入念に洗い、洗い残しが多い親指、指の間、手首、手の甲なども普段からしっかり洗う習慣をつけましょう。
うがいは板藍茶というお茶ですると効果的です。板藍茶の原料である板藍根は抗菌、抗ウィルス作用がある生薬で、鼻や喉から侵入しようとする菌やウィルスを退治してくれます。うがいができない外出先ではのど飴タイプの板藍のど飴がお勧めです。

アナ:菌やウィルスに侵入されにくい体をつくるにはどうすればよいですか?

山口:食事の面では、粘膜を健康に保つ働きのあるビタミンAを多く含むほうれん草、かぼちゃ、人参などの緑黄色野菜を食べましょう。あとは鍋や雑炊、うどんやスープ煮など温かいメニューで体を冷やさないことです。ウィルスの侵入を防ぐためには体を温め血液の循環をよくして外敵と戦う免疫機能を高めることが大切です。

アナ:粘膜を元気にして体を冷やさないようにすることが大切なんですね。漢方薬では何かありますか?

山口:衛益(えいえき)顆粒がお勧めです。衛益顆粒には黄耆という生薬が入っていますが、黄耆は皮膚や粘膜を元気にし、ウィルス、細菌、花粉、気温変化などの様々な外的刺激から体を守る力を活発にする働きがあります。
   また、衛益顆粒は冷えの侵入も防いでくれますよ。

アナ:衛益顆粒って何だかバリアを張るような漢方なんですね。気を付けていても風邪をひいてしまった時はどうすればよいでしょう?                                                                                      
   
山口:「おかしいな、なんかへんだぞ」という早めの時期の対処が肝心です。
   ゾクゾクと寒気がして汗が出ず、頭痛や首筋がこるなどの症状があれば「葛根湯」。葛根湯はお湯割りなど暖かくして服用するのがポイントです。のどが痛くて熱っぽいなどの症状があれば「天津感冒片や涼解楽」。また、冬場によくみられるノロウィルスなどの、吐き気や下痢など胃腸症状を伴うものには「勝湿顆粒」や「五行草茶」をというように、症状にあわせて併用して初期のうちに風邪を追い出しましょう。
   母が中医学を勉強していたので、私は子供の頃から身近に漢方薬があったせいか、                         
   予防、早めの対処、どんな時にはこのお薬というように習慣になっています。おかげで風邪をひいて病院にかかったことはほとんどありませんよ。

アナ:症状に合ったお薬で早めの対処が大切なんですね。

山口:そうなんです。まずは「うがい、手洗い、板藍茶」「衛益顆粒」で風邪対策。ひいてしまったら症状にあった早めの治療を。それと十分な睡眠に栄養バランスのとれた食事と体を冷やさないことも大切ですね。
   もともと風邪をひきやすい、冷え症、胃腸が弱いなど、体質によって使う漢方薬も違ってくる場合もありますので、詳しくはパンダマークの長崎中医薬研究会のお店でご相談ください。
      
アナ:ありがとうございました。次回は11月22日水曜日、担当は大村市西三城町、山崎薬品の山崎京子さんです。
   健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会の会員店へどうぞ。
   詳しくは長崎中医薬研究会のホームページをご覧ください。
このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
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漢方健康日記 第289回 「やっぱり漢方はスゲ〜な!」のお話
実際の放送とは違いがある場合があります。
漢方健康日記 原稿 H29年10月25日 織田

アナ:漢方健康日記 このコーナーは漢方を通じて、皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣を見つめ直して、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。担当は島原市広馬場町のしまばら薬局の織田堅一郎(おだけんいちろう)さんです。宜しくお願いします。さて今日のお話は。

織田:はい、今日は「やっぱり漢方はスゲ〜な!」っということをお伝えしたいと思います!

アナ:このコーナー、毎回、私としては「漢方って素晴らしいな」と感じるのですが…。改めて何かあるんですか?

織田:じつはね〜、改めて「お〜ッ、漢方ってスゲ〜」と思ったきっかけがありまして…。
10月の始めにNHKの「人体・神秘の巨大ネットワーク」という番組で「腎臓」を特集したんです。放送されたということはうちのお店のスタッフから聞いたんですけどね。私自身は放送があることすらも知らず、番組は見ていません。
しかし、「特殊カメラを使ったミクロの体内映像がすごい!」「フル4KのCGで作られた映像がすごい!」ということで、私も興味が湧き、ネットで検索してみました。
すると、「腎臓が体中に情報を発信しながら、さまざまな臓器をコントロールしている。腎臓を操れば、脳卒中や心筋梗塞の原因となる重症の高血圧を一挙に改善したり、多臓器不全を未然に防いだりと驚きの成果が報告されている。」って書かれてあるんです、すごいでしょ!

アナ:ええ…。

織田:さらに、こう書かれていました。
「科学者たちが数千年にわたる医学の歴史で、人体を細胞などのパーツに分類し、1つ1つの部品を調べることで行きついた結論が『人体は巨大なネットワークである』ということである」と。
これは実に漢方の考え方と一緒なんです!

アナ:「漢方の考え方と一緒」というと?
織田:漢方には「整体観」という考え方があります。整える体と書いて「整体」、あのボキボキッとやる、最近ではボキボキッとはしないかも知れませんが、あの整体と同じ字です、それに「観察する」の観、つまり「見方」ですね。

アナ:はい

織田:「整体観」というのは、「人間は大自然の一部ではあるけれど、人間の内部にも大自然と同じ構造がある」という考え方です。

アナ:はあ…

織田:ちょっと分かりにくいですかね?あのですね… 例えば「私たちは太陽から熱エネルギー、大地からは野菜や果物、海からは魚や海草などの海の幸をいただいて生きていますよね。晴れ・雨・風などの天気に左右されますよね。春・夏・秋・冬などの季節の影響を受けて生きていますよね。どんな人間でも、大自然との関係なしでは生きていけません。同じように人間の体というものも、各内臓や組織、そして一個一個の細胞がお互いに関係しあって成り立っています。五臓六腑の考え方で言うと、太陽は「心」、大地は「脾」、海は「腎」となります。天気についても、晴れは「心」、雨は「肺」、風は「肝」、季節も春は「肝」、夏は「心」、秋は「肺」、冬は「腎」にあてはまると考えているんです。まさに人間の体の中に大自然があることになりますよね!
この人間の内部のネットワークも、大自然の法則にしたがっていると考え、この考え方に沿って相談者の体の状態を診るのが「漢方相談」のやり方なんですよ。
これは3000年近く前から続けられていることです。それが現代科学で、今、証明されつつある…、これって「スゲ〜ッ」と思いません?

アナ:そう言われると、すごく壮大なことに感じますね!漢方ってすごい!!

織田:そうそう、最後に「腎の強化」について、お話ししときますね。先週の太田先生をちょっとかぶっちゃいますが…、女性がもとめる「アンチエイジング」には「腎の強化」がすごく効果的なので♪
   
アナ:よろしくお願いします!

織田:まず生活習慣です。基本はやはり『食事・運動・睡眠』の3点をしっかりコントロールすることですね。食事に関しては、「海のもの」「黒いもの」「野菜は葉野菜や根菜類」、そして「豆類」をしっかりととることでしょうか。具体的には、ご飯に黒ごまをすってかけて、昆布で出汁をとったみそ汁にワカメ・とろろ昆布などの海草、大根やニンジン、ゴボウなどの根菜類をいっぱい入れる。黒豆の煮物や、小豆ご飯などもいいでしょうね。あ〜そう、葉っぱ物の野菜を食前に食べるのもやってください。体が冷えやすい人は、「羊の肉」を使った「ジンギスカン」もお奨めです。あと、「食べ過ぎること自体」が、腎臓に負担をかけることになります。腎臓は体の「下水処理場」なので、ゴミが有り過ぎると詰ってしまいますからね。腹八分で良く噛んで食べましょう。

アナ:なるほど。

織田:運動に関しては、やはり「足を鍛える」ことでしょう。ウォーキングなどが簡単にできる強化法でしょうね。あと、軽くスクワットなども良いと思います。

アナ:やはり歩くことは重要ですね!

織田:睡眠に関してですが、夜の10時から夜中の2時までは、「『腎』の活性化ゴールデンタイム」と言われています。できれば、9時半には布団に入っていたいですね。と言っても、なかなか難しいという人は、「いつもより30分早く寝る」ことを意識してみてください。それだけでも違いますよ!

アナ:ありがとうございます。何かおすすめの漢方などありますか?

織田:アンチエイジングにおすすめなのが、亀の甲羅や鹿の角などの「腎を強化し、体のハリを取り戻す生薬」が入った『亀鹿仙』です。続けて飲んでいると、お肌のハリツヤ、身体のキレが違ってきますよ!
そしてやはり『冠元顆粒』がおすすめです!『冠元顆粒』の腎臓保護作用は、学術論文もあり、しっかりとした研究もされています。「補腎」には、欠かせないものだと思いますよ。

アナ:有難うございました。
次回の放送は11月8日水曜日 佐世保市浜田町のあいおい薬局 山口圭子さんです。健康のご相談は店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。
お問い合わせは、長崎中医薬研究会ホームページをご覧いただくか、「漢方健康日記」でご検索ください。このコーナーは長崎中医薬研究会がお送りしました。
| 中医学のお話 | 20:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
漢方健康日記 第288回 「老化予防して寝たきりや認知症にならずに、こころも身体も元気で楽しく暮らす健康長寿で生きよう」のお話

「漢方健康日記」 10月11日 太田 玲子 
実際の放送とは違いがある場合があります。
アナ:漢方健康日記。このコーナーは漢方を通じて皆様の健康に奉仕する長崎中医薬研究会がお送りします。普段の食生活や日頃の生活習慣をみつめなおして、健康的な暮らしのお手伝いをしようというものです。
今日は長崎市東古川町の漢方松風堂さんにお話を伺います。さて今日のお話は。
 
太田:はい。今日は、「老化予防して寝たきりや認知症にならずに、こころも身体も
元気で楽しく暮らす健康長寿で生きよう」という事について少しお話しようと思います。厚労省の昨年の調査では、平均寿命が男性は80.98才、女性87.14才で
過去最高を更新して、4人に一人が65才以上の高齢化社会です。 

ところが、平均寿命が延びる一方で健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限される事無く生活できる期間)は男性で約10年、女性は約13年短いことも分かっています。つまり、男性は70才、女性77才以降は、認知症、寝たきりになるなど介護を受ける生活になる可能性が非常に高くなる事を意味しています。

アナ:こころも身体も健康でいたいです。介護されている方も多いですね。

太田:中医学では、男性は40才頃から女性は35才位から老化は始まると考えています。老化は腎の機能の衰えと血液の機能の衰えのお血が関連しているので、
老化予防の基本は、活血、補腎、健脾 です。 

活血とは、血液・血管を綺麗にし心臓から毛細血管まで血流を良くすることです。
血管は一本につなぐと地球二回り半の長さがあり、99%が毛細血管です。毛細血管は身体の隅々まで血液を巡らせ、酸素や栄養を届け、老廃物を回収しています。

毛細血管に血液が流れているのを、手の指の爪の生え際で見る事が出来ます。
心臓から出た血液が指先の血管の先端部でUターンしています。ピューピューと流れているのが見えるのは感激です。
理想的な血管は綺麗なヘアピン状になっています。生活習慣により、ねじれたり太くなったりと変形します。加齢に伴い毛細血管は減少しゴースト化した所もあります。

アナ:毛細血管の血流が見られるのですか?すごいですね。血液を綺麗にして流れを良くする漢方薬は何かありますか。
太田:べタベタ、ドロドロの血液では、血管の中を流れにくく、肩こりや頭痛、動脈硬化、高血圧、心臓病、糖尿病、脳梗塞などおこしやすくなります。
このような方には、漢方薬では血液・血管を良くする冠元顆粒などおすすめです。
又貧血や元気不足の人は、養う力、温める、循環させる力が不足ですから、漢方薬では、婦宝当帰膠や麦味参顆粒などを使って、元気をつけ、流れを良くします。

アナ:補腎とは、どんなことでしょう。

太田:補腎ですが、肝腎要の腎。健康長寿の鍵は腎にあります。中医学では腎は、生命力の源で免疫力や脳、骨、腰の力は腎が主ると考えています。腎の衰えで、脳の萎縮や機能低下、物忘れが起こり易くなります。足腰の力が弱り、転んで骨折して、寝たきりになったら、認知症にも繋がります。
腎の働きを補う杞菊地黄丸、独歩顆粒や亀鹿仙などを予防として40代後半から服用される事をお勧めします。
冷えや貧血がある方には、参茸補血丸などをよくお飲みいただいています。

アナ:健脾とは、どんなことでしょう。

太田:健脾とは、消化吸収力を良くすることです。脾胃消化器系は食事の栄養から気・血・水・精を生み出しています。胃腸の働きが衰え、食事の量も少なく偏ると、栄養が不足して全身の臓器の働きが低下し、体力も落ちてしまい、心臓や脳の気血も不足して、物忘れなども起こりやすくなります。
胃腸の働きを良くする漢方薬は健胃顆粒、健脾散、晶三仙、補中丸、心脾顆粒などお勧めです。
食事を楽しく美味しく食べられる事は幸せで健康の基本です。
暮らしの養生としては、
食事は薄味で温かい物をゆっくりと食べるようにする。
食事を良く噛む習慣は、上手に飲み込む力をつけるトレーニングにもなります。
散歩やラジオ体操など外に出て、自然を楽しみ気持をリラックスさせましょう。
若いうちから、病気にかかり難い体質を作り、病気を未然に防ぎ、寝たきりや、認知症、老化を予防して介護を受けなくてよい健康寿命で過ごして欲しいです。
 
アナ:有難うございました。次回は10月25日島原市広馬場町しまばら薬局織田堅一郎さんです。健康のご相談は、店頭のパンダが目印の長崎中医薬研究会会員店へどうぞ。お問い合わせは長崎中医薬研究会ホームページをご覧下さい。
   このコーナーは、長崎中医薬研究会がお送りしました。



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